日金銭、非開示だった上期最終は赤字拡大へ

　日本金銭機械 <6418> が10月5日大引け後(15:30)に非開示だった業績見通しを発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の業績予想は連結最終損益が17億円の赤字(前年同期は2.9億円の赤字)に赤字幅が拡大する見通しと発表した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年3月期第２四半期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大が当社グループの業績に与える影響について合理的な算定が困難であったことから未定としておりましたが、最近の業績動向等を踏まえて算定いたしましたので、公表いたします。　当社グループを取り巻く事業環境は、日本国内は緊急事態宣言解除後、徐々に企業活動が再開されつつあるものの、世界的な感染拡大は終息の見通しが立たず、設備投資マインドは冷え込み、先行きは不透明であり予断を許さない状況が続いております。　当グループが事業展開をしております海外ゲーミング市場においては、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴う各国政府による拡散防止措置により、カジノ施設は一部地域を除き3月中旬以降の休業を余儀なくされるなど、ゲーミングビジネスはほぼ停止する事態となりました。　また、国内遊技場向機器事業におきましても、5月下旬に政府による緊急事態宣言の発出や各自治体による要請に基づく営業自粛や時短営業などにより、営業活動に大きな影響を受けるとともに、更に先行き不透明な状況から、パチンコホールの周辺設備の買い控え傾向は強く、販売状況は厳しい状態が続きました。　あわせて、国内外のコマーシャル事業においても、経済活動停滞等の影響を受けて、設備投資の抑制傾向が続いております。　7月以降は、受注は回復しつつありますが、依然として顧客側での一部制限を受けつつの営業継続ならびに、設備投資意欲の減退ないし方向転換などがあり、受注のキャンセル、納期延期なども一部発生いたしており、引き続き、先行きの見通しが困難な状況が続いております。　したがいまして、2021年3月期通期業績予想につきましては、いまだに合理的な算定が困難であることから、引き続き未定とさせていただき、算定が可能となった時点で速やかに公表いたします。

　　当社グループは、配当の安定的な実施と連結配当性向30%以上とすることを基本方針として、利益還元に努めてまいりました。　しかしながら、業績悪化による大幅な損失計上は避けられず、当社を取り巻く経営環境等を総合的に勘案した結果、第２四半期末の中間配当につきましては、無配といたします。　なお、期末の配当につきましては、今後の業績動向を見極めつつ検討することとしておりますが、現時点では引き続き未定とさせていただき、決定次第速やかに公表いたします。