加地テック、今期経常を29％下方修正

　加地テック <6391> [東証２] が1月19日大引け後(16:30)に業績修正を発表。17年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の4.8億円→3.4億円(前期は5億円)に29.2％下方修正し、減益率が4.8％減→32.5％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の3.8億円→2.4億円(前年同期は2.9億円)に36.1％減額し、一転して17.1％減益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　1.売上高について　当事業年度の売上高を6,000百万円と計画しておりましたが、5,000百万円へ修正いたしました。　国内市場においては、当事業年度も拡販を見込んでおりました燃料電池車を主体とする水素ビジネス関連企業の内、水素ステーションの設備投資の実施件数が当初見込より減少し、当社の受注・売上高が伸び悩みました。　一方、飲料関連（ペットボトル成型用圧縮機）の受注は好調でしたが、水素関連の落ち込みをカバーすることが出来ませんでした。　海外市場においても、原油価格の低迷などを背景に石油精製・石油化学企業の設備投資が低調であり、受注環境が好転せず売上が伸び悩みました。2.利益について　売上減少による利益減少に加え、操業度の低下により製品原価が増加したことによる採算悪化もあり売上総利益が減少しました。　一方で、案件の減少により見積費用が減少し、また、研究開発スケジュールの見直しによる開発費の減少などにより、販売費及び一般管理費については減少したものの、売上総利益が減少したことにより、営業利益は140百万円減少の340百万円となり、経常利益は140百万円減少の340百万円及び当期純利益は90百万円減少の230百万円となる予想です。（注） 上記に記載した予想数値は、現時点で入手可能な情報に基づき判断した見通しであり、多分に不確定な要素を含んでおり、実際の業績等は、業況の変化等により上記予想数値と異なる場合があります。