加藤製、今期経常を59％下方修正、配当も65円減額

　加藤製作所 <6390> が11月8日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の27億円→11億円(前期は47.9億円)に59.3％下方修正し、減益率が43.7％減→77.1％減に拡大する見通しとなった。
　同時に、4-9月期(上期)の連結経常利益も従来予想の14億円→4億円(前年同期は30.7億円)に71.4％下方修正し、減益率が54.5％減→87.0％減に拡大する見通しとなった。

　業績悪化に伴い、今期の上期配当を従来計画の47.5円→15円に大幅減額し、下期配当も従来計画の47.5円→15円に減額修正した。年間配当は従来計画の95円→30円(前期は95円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当第２四半期累計期間については、米中貿易摩擦の長期化で中国経済低迷の影響により、世界経済の不透明感が続いております。このような状況により、売上高は、新たにヨーロッパの子会社２社を連結の範囲に加えたものの建設用クレーン・油圧ショベル等の輸出及び中国子会社での油圧ショベル等の販売が伸びず、前回予想を下回る見込みとなりました。　利益は、売上高の減少による営業利益の減少を見込んでおります。また、中国子会社の円建て債務による為替差損の発生が見込まれており経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益の各項目において前回予想を下回る見込みとなりました。　通期業績予想については、下期においても引き続き外部環境の不透明感から需要は想定より弱含み、中国経済低迷の影響により東南アジアの売上高の減少が見込まれるため、第２四半期累計期間までの売上高の減少を補う事は出来ず、前回予想を下回る見込みとなりました。　利益は、売上高の減少に加え、海外子会社の販売促進費の増加が見込まれており、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益の各項目において前回予想を下回る見込みとなりました。　これらを踏まえ2019年５月14日に公表しました2020年３月期第２四半期連結業績予想及び通期連結業績予想を修正いたします。

　　当社は、安定配当を基本としながら、企業体質の強化を図るため、内部留保に留意しつつ、経営環境や収益状況等を総合的に勘案したうえで、実施する方針としております。　配当方針並びに、この度の業績予想の修正を踏まえ総合的に判断した結果、配当予想を上記のとおり修正いたします。(注)上記の予想は、本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因により異なる結果となる可能性があります。