ハーモニック、非開示だった今期経常は赤字転落、未定だった配当は8円減配

　ハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [東証Ｓ] が11月9日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比76.4％減の11.6億円に大きく落ち込んだ。
　併せて、非開示だった通期の業績予想は連結経常損益が2億円の赤字(前期は107億円の黒字)に転落する見通しを示した。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益は13.6億円の赤字(前年同期は58.3億円の黒字)に転落する計算になる。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は20円(前期は28円)実施する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比98.0％減の0.5億円に大きく落ち込み、売上営業損益率は前年同期の14.2％→-0.3％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2024年３月期の業績予想は、これまで今後の受注・売上高の見通しを合理的に算定することが困難であるため第２四半期累計期間のみ公表しておりましたが、第２四半期累計期間の実績に加え、足もとの受注動向などを勘案し、通期について上記のように修正するものです。なお、下半期の事業環境につきましては、自動車部品向けは上半期に引き続き好調を維持する見通しですが、産業用ロボット向けをはじめとする産業機械向けにつきましては、足もとの中国における設備投資動向が軟調であることに加え、多くのお客様や販売店各社における当社製品の在庫調整の終了までには今しばらくの時間を要する見込みであることなどから、引き続き厳しい状況で推移するものと予想しております。