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靜甲のニュース
以下は、フィスコソーシャルレポーターの相場観察男氏(ブログ「相場観察チラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2018年1月17日17時に執筆
本日の日経新聞朝刊に、設備投資関連銘柄に関する記事が掲載されていました。
『6日の東京株式市場では、設備投資関連銘柄がにぎわった。-中略-工作機械受注で企業の設備投資意欲が確認され、業績拡大期待の高い銘柄を物色する動きが出ている。』
出典:日経新聞 2017年1月17日朝刊
本日、8:50に内閣府より発表された11月の機械受注は前月比5.7%増。15日に日本工作機械工業会より発表された2017年12月の工作機械受注額(速報値)では前年同月比48.3%増と、共に力強い数字が発表されています。
今回は、こうした堅調な機械受注の背景にあると考えられる、FA(ファクトリーオートメーション)関連関連銘柄を深掘り特集していきたいと思います。
■FA(ファクトリーオートメーション)とは?
FA(ファクトリーオートメーション)とは受注から生産、出荷準備に至るまでの製造過程を全て自動化させる事を指します。
例えば、工業製品の生産工場などでは、コンピューター制御された工作機械が、精密で正確な作業を自動的に行っています。こうして工業製品の生産を自動化することで、生産品質の向上、生産数の安定化などをもたらしています。
■FA(ファクトリーオートメーション)が注目される背景
少子高齢化社会を迎える日本では、今後、慢性的な労働人口不足が懸念されています。2018年1月現在でも、人手を必要とする外食産業や小売業などを筆頭に、様々な業界で人件費が上昇。海外に視点を移しても、世界の工場と言われていた中国では人件費の高騰がみられています。
また、安倍政権が取り組んでいる働き方改革。生産現場などでは、今後、残業を含めた労働環境の改善が進んでいくことが予想されます。
こうした状況を考えると、今後はこれまで以上に少ない人数で生産ラインを構築・管理していくことが最大の課題となってきます。
工作ロボットや高精度のセンサーを組み合わせ、一連の生産工程を可能な限り自動化していくことで、こうした課題を解決していこうというのが、FA(ファクトリーオートメーション)が改めて注目されてきた背景にあります。
■FA(ファクトリーオートメーション)の市場規模と将来性
国内を見ても、近年、高度経済成長期以降続いていた大量生産・大量消費の流れは一変。多様化する消費ニーズを満たすために、多品種・少量生産へと舵を切り出す業界も出てきました。
こうした状況は、何も日本だけに限った話ではありません。北米や欧州でも消費ニーズの多様化の流れは強まってきていることに加えて、今後は所得が上昇してくるであろう新興国でも同様の流れがおきてくることが予測されています。
アメリカの調査会社IndustryARC社では、2017年に産業オートメーション市場とファクトリーオートメーション市場に関する最新レポートを発表。このレポートによると、全世界のFA(ファクトリーオートメーション)産業は、2021年には2兆2122億ドル(2433億円 1ドル 110円換算)に拡大すると予想されています。
今後は、IoT関連技術の進化を起爆剤に、これまで以上にFA(ファクトリーオートメーション)の精度が向上すると見込まれています。
■FA関連銘柄
▽ファナック<6954>
言わずと知れた工作機械用の数値制御(NC)装置、多関節ロボットの世界的メーカーであるファナック<6954>。高収益・無借金経営を続ける優良企業ですね。
ファナック<6954>は国内生産にこだわるも、その製品への信頼度は高く、海外売上高は全体の約8割に登ります。
投資対象として非常に素晴らしい会社なのですが、ネックとなるのがその投資額。17日の終値は32,300円。単元100の銘柄なので、最低投資資金は3,230,000円と一般的な個人投資家には投資対象としてハードルが高いといえるかもしれません。
▽安川電機<6506>
独自制御技術でACサーボモーターインバーターで世界首位の実力を誇るのが安川電機<6506>です。
それだけでなく、溶接や塗装、液晶搬送も手がける産業用ロボットも累計台数で世界首位と、世界的にも非常に有名な企業となります。
19年2月期は、営業利益が拡大すると予想されています。
▽オークマ<6103>
愛知県に本社を構えるオークマ<6103>も、工作機械の大手企業となります。中型・大型のNC旋盤やマシニングセンタが強み。近年では得意の自動車産業だけではなく、航空機産業やエネルギー分野へも顧客を拡大しています。
19年3月期は工場の自動化が追い風で、連続営業増益、増配も視野に入っています。
▽明治電機工業<3388>
FA(ファクトリーオートメーション)エンジニアリングを得意とする技術商社の明治電機工業<3388>。堅実財務で海外展開にも積極的です。
電子・半導体関連から食品まで顧客の開拓を行い、これまで高かったトヨタ自動車<7203>への依存度が低下傾向にあります。
▽東芝機械<6104>
ダイカストなどの成形機や、大型工作機械を得意とするのが東芝機械<6104>。
射出成形機や押出成形機は国内首位、ダイカストは国内シェア50%を誇り世界首位メーカーとなり、大型工作機では国内シェア50%の横中グリ盤などを得意としています。
■その他のFA関連銘柄一覧
北弘電社<1734>
CDS<2169>
川田テク<3443>
神戸鋼<5406>
NIC<5742>
JMACS<5817>
滝沢鉄<6121>
富機製<6134>
DMG森精機<6141>
ソディック<6143>
西部電機<6144>
高松機械<6155>
平田機工<6258>
タツモ<6266>
SMC<6273>
静甲<6286>
コマツ<6301>
住友重<6302>
日立建機<6305>
ローツェ<6323>
ハーモニック<6324>
北川精機<6327>
キクカワ<6346>
トヨカネツ<6369>
椿本チ<6371>
オリチェン<6380>
ダイフク<6383>
JUKI<6440>
日精工<6471>
不二越<6474>
トムソン<6480>
THK<6481>
三菱電<6503>
富士電機<6504>
東洋電<6505>
シンフォニア<6507>
明電舎<6508>
山洋電<6516>
日電産<6594>
ダイヘン<6622>
Tホライゾン<6629>
オムロン<6645>
IDEC<6652>
ヴィスコ<6698>
ルネサス<6723>
パナソニック<6752>
パナソニック<6752>
パイオニア<6773>
本多通信<6826>
横河電<6841>
キーエンス<6861>
協立電機<6874>
オプテクスG<6914>
協栄産<6973>
三菱重<7011>
川重<7012>
ロジスネクス<7105>
アスカ<7227>
安永<7271>
ヤマハ発<7272>
ナ・デックス<7435>
萩原電気<7467>
鳥羽洋行<7472>
スズデン<7480>
たけびし<7510>
万世電機<7565>
キヤノン電<7739>
キヤノン<7751>
シチズン<7762>
日立ハイテク<8036>
椿本興<8052>
東海エレ<8071>
カナデン<8081>
菱電商<8084>
ナラサキ<8085>
サンワテク<8137>
立花エレ<8159>
富士ソフト<9749>
ミスミG<9962>
毎日執筆中のブログでは、株式相場全体の見通し、市場で注目されるテーマ株や急騰株、為替取引、投資信託やインデックス投資、仮想通貨や米国株などを独自の視点で分析、資産構築の為の情報をチャート画像付きで発信しています。
「相場観察男 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「相場観察チラシの裏」が出てくると思いますので、一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。
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執筆者名:相場観察男
ブログ名:相場観察チラシの裏
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※2018年1月17日17時に執筆
本日の日経新聞朝刊に、設備投資関連銘柄に関する記事が掲載されていました。
『6日の東京株式市場では、設備投資関連銘柄がにぎわった。-中略-工作機械受注で企業の設備投資意欲が確認され、業績拡大期待の高い銘柄を物色する動きが出ている。』
出典:日経新聞 2017年1月17日朝刊
本日、8:50に内閣府より発表された11月の機械受注は前月比5.7%増。15日に日本工作機械工業会より発表された2017年12月の工作機械受注額(速報値)では前年同月比48.3%増と、共に力強い数字が発表されています。
今回は、こうした堅調な機械受注の背景にあると考えられる、FA(ファクトリーオートメーション)関連関連銘柄を深掘り特集していきたいと思います。
■FA(ファクトリーオートメーション)とは?
FA(ファクトリーオートメーション)とは受注から生産、出荷準備に至るまでの製造過程を全て自動化させる事を指します。
例えば、工業製品の生産工場などでは、コンピューター制御された工作機械が、精密で正確な作業を自動的に行っています。こうして工業製品の生産を自動化することで、生産品質の向上、生産数の安定化などをもたらしています。
■FA(ファクトリーオートメーション)が注目される背景
少子高齢化社会を迎える日本では、今後、慢性的な労働人口不足が懸念されています。2018年1月現在でも、人手を必要とする外食産業や小売業などを筆頭に、様々な業界で人件費が上昇。海外に視点を移しても、世界の工場と言われていた中国では人件費の高騰がみられています。
また、安倍政権が取り組んでいる働き方改革。生産現場などでは、今後、残業を含めた労働環境の改善が進んでいくことが予想されます。
こうした状況を考えると、今後はこれまで以上に少ない人数で生産ラインを構築・管理していくことが最大の課題となってきます。
工作ロボットや高精度のセンサーを組み合わせ、一連の生産工程を可能な限り自動化していくことで、こうした課題を解決していこうというのが、FA(ファクトリーオートメーション)が改めて注目されてきた背景にあります。
■FA(ファクトリーオートメーション)の市場規模と将来性
国内を見ても、近年、高度経済成長期以降続いていた大量生産・大量消費の流れは一変。多様化する消費ニーズを満たすために、多品種・少量生産へと舵を切り出す業界も出てきました。
こうした状況は、何も日本だけに限った話ではありません。北米や欧州でも消費ニーズの多様化の流れは強まってきていることに加えて、今後は所得が上昇してくるであろう新興国でも同様の流れがおきてくることが予測されています。
アメリカの調査会社IndustryARC社では、2017年に産業オートメーション市場とファクトリーオートメーション市場に関する最新レポートを発表。このレポートによると、全世界のFA(ファクトリーオートメーション)産業は、2021年には2兆2122億ドル(2433億円 1ドル 110円換算)に拡大すると予想されています。
今後は、IoT関連技術の進化を起爆剤に、これまで以上にFA(ファクトリーオートメーション)の精度が向上すると見込まれています。
■FA関連銘柄
▽ファナック<6954>
言わずと知れた工作機械用の数値制御(NC)装置、多関節ロボットの世界的メーカーであるファナック<6954>。高収益・無借金経営を続ける優良企業ですね。
ファナック<6954>は国内生産にこだわるも、その製品への信頼度は高く、海外売上高は全体の約8割に登ります。
投資対象として非常に素晴らしい会社なのですが、ネックとなるのがその投資額。17日の終値は32,300円。単元100の銘柄なので、最低投資資金は3,230,000円と一般的な個人投資家には投資対象としてハードルが高いといえるかもしれません。
▽安川電機<6506>
独自制御技術でACサーボモーターインバーターで世界首位の実力を誇るのが安川電機<6506>です。
それだけでなく、溶接や塗装、液晶搬送も手がける産業用ロボットも累計台数で世界首位と、世界的にも非常に有名な企業となります。
19年2月期は、営業利益が拡大すると予想されています。
▽オークマ<6103>
愛知県に本社を構えるオークマ<6103>も、工作機械の大手企業となります。中型・大型のNC旋盤やマシニングセンタが強み。近年では得意の自動車産業だけではなく、航空機産業やエネルギー分野へも顧客を拡大しています。
19年3月期は工場の自動化が追い風で、連続営業増益、増配も視野に入っています。
▽明治電機工業<3388>
FA(ファクトリーオートメーション)エンジニアリングを得意とする技術商社の明治電機工業<3388>。堅実財務で海外展開にも積極的です。
電子・半導体関連から食品まで顧客の開拓を行い、これまで高かったトヨタ自動車<7203>への依存度が低下傾向にあります。
▽東芝機械<6104>
ダイカストなどの成形機や、大型工作機械を得意とするのが東芝機械<6104>。
射出成形機や押出成形機は国内首位、ダイカストは国内シェア50%を誇り世界首位メーカーとなり、大型工作機では国内シェア50%の横中グリ盤などを得意としています。
■その他のFA関連銘柄一覧
北弘電社<1734>
CDS<2169>
川田テク<3443>
神戸鋼<5406>
NIC<5742>
JMACS<5817>
滝沢鉄<6121>
富機製<6134>
DMG森精機<6141>
ソディック<6143>
西部電機<6144>
高松機械<6155>
平田機工<6258>
タツモ<6266>
SMC<6273>
静甲<6286>
コマツ<6301>
住友重<6302>
日立建機<6305>
ローツェ<6323>
ハーモニック<6324>
北川精機<6327>
キクカワ<6346>
トヨカネツ<6369>
椿本チ<6371>
オリチェン<6380>
ダイフク<6383>
JUKI<6440>
日精工<6471>
不二越<6474>
トムソン<6480>
THK<6481>
三菱電<6503>
富士電機<6504>
東洋電<6505>
シンフォニア<6507>
明電舎<6508>
山洋電<6516>
日電産<6594>
ダイヘン<6622>
Tホライゾン<6629>
オムロン<6645>
IDEC<6652>
ヴィスコ<6698>
ルネサス<6723>
パナソニック<6752>
パナソニック<6752>
パイオニア<6773>
本多通信<6826>
横河電<6841>
キーエンス<6861>
協立電機<6874>
オプテクスG<6914>
協栄産<6973>
三菱重<7011>
川重<7012>
ロジスネクス<7105>
アスカ<7227>
安永<7271>
ヤマハ発<7272>
ナ・デックス<7435>
萩原電気<7467>
鳥羽洋行<7472>
スズデン<7480>
たけびし<7510>
万世電機<7565>
キヤノン電<7739>
キヤノン<7751>
シチズン<7762>
日立ハイテク<8036>
椿本興<8052>
東海エレ<8071>
カナデン<8081>
菱電商<8084>
ナラサキ<8085>
サンワテク<8137>
立花エレ<8159>
富士ソフト<9749>
ミスミG<9962>
毎日執筆中のブログでは、株式相場全体の見通し、市場で注目されるテーマ株や急騰株、為替取引、投資信託やインデックス投資、仮想通貨や米国株などを独自の視点で分析、資産構築の為の情報をチャート画像付きで発信しています。
「相場観察男 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「相場観察チラシの裏」が出てくると思いますので、一度ブログの方も覗いて頂けますと幸いです。
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執筆者名:相場観察男
ブログ名:相場観察チラシの裏
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