やまびこが急反落、１対４株の株式分割を発表も今期営業利益予想の下方修正を嫌気

　やまびこ<6250.T>が急反落。前週末７日の取引終了後、９月３０日を基準日として１対４株の株式分割と、それに伴い従来１１５円を予定していた期末一括配当を３０円として、実質５円増額すると発表したが、同時に、１６年３月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の１１５０億円から１１３０億円（前期比７．４％増）へ、営業利益を同６５億円から６４億円（同１２．５％増）へ下方修正したことが嫌気されているようだ。経営環境の厳しさが増していることが要因。ただ、為替レートの前提を１ドル＝１１５円から１２０円に変更したことで、純利益は同４７億円から４９億円（同０．２％減）へ上方修正した。
　同時に発表した第１四半期の連結決算は、売上高２８４億９８００万円（前年同期比６．０％増）、営業利益１８億１４００万円（同１０．２％減）、純利益１８億７５００万円（同６４．３％増）だった。国内で主力の刈払機がＯＥＭ販売の増加や山林向け機種などが好調だったほか、海外向けの小型屋外作業機械で、最大市場の北米が堅調だったことが牽引。ただ、未実現利益や販管費も増加し営業減益を余儀なくされた。

やまびこの株価は９時２０分現在４８２０円（▼６１０円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）