＜動意株・２１日＞（大引け）＝メディネット、エイチーム、鶴見製など

　メディネット＜2370.T＞＝後場一時ストップ高。同社はきょう正午、九州大学の共同研究部門で難治性悪性腫瘍に対する免疫細胞療法の臨床試験を開始すると発表。これが材料視されているようだ。この臨床試験は、同社が開発したＮＫ細胞などの培養技術を用いて、難治性悪性腫瘍に対する免疫細胞療法の安全性の確認と用量漸増の評価などが主な目的。先進医療の承認取得や再生医療等製品のひとつである細胞医療製品としての承認取得獲得を目指すとしている。

　エイチーム＜3662.T＞＝後場一段高。同社はきょう、競走馬育成ゲーム「ダービーインパクト」が累計３５０万ダウンロードを突破したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。９月１０日には累計３００万ダウンロード突破を発表しており、その後も順調に伸びている。また、１０月からは香港や台湾、マカオでも配信を開始している。

　鶴見製作所＜6351.T＞＝急反発。水中ポンプでは国内シェア約３割とトップシェアで、特に「工事用途では６割前後の高シェアを誇っている」（中堅証券アナリスト）という。国内では年々ゲリラ豪雨による被害が増加傾向にあり、ゲリラ豪雨対策用の雨水排水設備向けなどで需要を取り込んでいる。１５年３月期連結営業利益は前期比微増の４４億５０００万円を会社側では予想しているが、保守的で４８億円強と２ケタ近い増益に転ずる可能性が指摘されている。

　日本化学工業＜4092.T＞＝９日続伸。放射性セシウムや放射性ストロンチウムを同時に９９％以上除去できる吸着剤「ピュアセラム」の開発に成功、海水などナトリウムやカルシウム、マグネシウムが含有下でもセシウム及びストロンチウムを吸着できることから、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う除染関連としての存在感を高めている。また、業績も好調で１５年３月期の連結営業利益は前期比５割増の１３億円予想に大幅増額、ＰＢＲ０．７倍台とファンダメンタルズ面からのアプローチでも買いを引き付ける。

　やまびこ＜6250.T＞＝大幅続伸。同社は２０日の取引終了後、ベルギーのロボット芝刈り機メーカー、Ｂｅｌｒｏｂｏｔｉｃｓ社を子会社化すると発表したことが好感されている。Ｂｅｌｒｏｂｏｔｉｃｓはベルギーで２００２年に設立された会社。競技場や庭園などの大型芝地を対象に、従来、人に頼っていた芝刈り作業の無人化を可能とする業務用ロボット芝刈り機を開発、製造、販売している。Ｂｅｌｒｏｂｏｔｉｃｓが実施する６万４６１５株の第三者割当増資を引き受ける

　ユナイテッド＜2497.T＞＝急騰。２０日にデータセクション＜3905.T＞が東証マザーズへの株式上場（ＩＰＯ）の承認を受けたことから、大株主であるユナイテッドの含み益拡大が期待されている。データセクションはソーシャル・ビッグデータ事業を行っており、１２月２４日に新規上場する。「新規上場申請のための有価証券報告書」によるとユナイテッドは８０万株（所有株比率７．４５％）の株式を保有する第５位の株主となっている。

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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）