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東京株式(大引け)=172円安、地政学的リスクなど嫌気され売り優勢

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/04/04 16:02
 4日の東京株式市場は欧米株安などを受け売り優勢で始まり、日経平均株価は前場にいったん下げ渋ったものの、後場大きく売り直されるかたちとなった。

 大引けの日経平均株価は前日比172円98銭安の1万8810円25銭と反落。東証1部の売買高概算は22億6050万株、売買代金概算は2兆5741億円。値上がり銘柄数は325、対して値下がり銘柄数は1620、変わらずは67銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避の売りが優勢だった。前日の欧州株式市場が軒並み安く、米国株市場でもNYダウが小幅ながら続落となったことや、米長期金利低下を背景に為替市場で1ドル=110円台半ばまで円高が進行し、これを嫌気する売りがかさんだ。ただ、下値では国内外の機関投資家とみられる押し目買いが観測され朝方売り一巡後は下げ渋った。しかし、後場に入ると再び地合いは一変。北朝鮮問題などに絡み地政学的リスクが意識されるなか主力輸出株や金融株などを中心に再度売り直される展開に。日経平均は一時約280円安で1万8700円近辺まで水準を下げ、1月18日以来の安値圏に沈んだが、引け際に買い戻され下げ幅を縮小した。

 個別では、売買代金トップの任天堂<7974.T>が大幅安、トヨタ自動車<7203.T>ソフトバンクグループ<9984.T>などの下げも目立つ。東芝<6502.T>も大幅続落し、再び200円台攻防の様相を呈している。北の達人コーポレーション<2930.T>が急落、リンクアンドモチベーション<2170.T>も大きく値を下げた。キユーピー<2809.T>、エボラブルアジア<6191.T>ウィルグループ<6089.T>なども売られた。

 半面、JT<2914.T>セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>がしっかり、しまむら<8227.T>JR東海<9022.T>も買いが優勢だった。石川製作所<6208.T>がストップ高に買われたほか、豊和工業<6203.T>東京計器<7721.T>など防衛関連株に物色人気が集中した。あさひ<3333.T>が急伸、ツガミ<6101.T>マクロミル<3978.T>東京製鉄<5423.T>も上昇した。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ
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