---円
LITALICOの個人投資家の売買予想
予想株価
2,337円
登録時株価
1,793.0円
獲得ポイント
+8.40pt.
収益率
+3.01%
期間
中期投資 (数週間~数ヶ月単位で売り買い)
理由
その他
子どもが進んで歯磨きするようになった」「子どもが歯磨き好きになった」――歯みがきとゲームを組みあわせたアプリ「はみがき勇者」の人気が高まっており、App Storeの「子ども向け・無料」カテゴリで一時ランキング1位を獲得しました。開発のきっかけやこだわりを聞きました。
【画像】「はみがき勇者」のゲーム画面
同アプリは10月31日に、障害者就労支援や教育サービスなどを手掛けるLITALICOがリリースしました。アプリを起動すると、画面の上半分にはモンスターと戦うゲーム画面が表示され、下半分にはカブトの絵が合成された利用者の顔が写ります。
プレイヤーがスマホの画面に顔を向けて歯磨きすると、アプリが歯ブラシの動きを検出し、画面のキャラクターがモンスターに攻撃を始めます。磨く場所が偏らないよう、さまざまな角度で磨くほど攻撃が大きくなるという工夫も。「歯磨きを嫌がっていた子どもがはまった」など、ネットでは保護者から称賛の声が寄せられています。
編集部では「はみがき勇者」について、LITALICOのCTO室、比護賢之さんに詳しいお話を聞きました。
―― 「はみがき勇者」を開発したきっかけは?
比護さん 自分の子どもも歯磨きが嫌いだったのですが、カメラ映像から歯磨き動作を判定することができたらそれをゲームにできると思い、検証したら実現できそうだったのが最初のきっかけです。
LITALICOでは、2017年4月から発達障害のある子どもの生活を支援するアプリをリリースしています。この「はみがき勇者」は何かの障害に特化しているわけではありませんが、発達面の特性にかかわらず、退屈な時間である歯磨きが嫌い・苦手な子どもが多いという状況もあり、多くの子どもの「歯を磨く」習慣づけをサポートできるアプリとして開発を始めました。
―― どこからアイデアを得たのでしょうか
比護さん 虫歯をやっつける、悪者をやっつける、というのはお子さんにとって直感的だと思ったので、歯磨きによってモンスターをやっつけるゲームにしようと思いました。歯磨きの繰り返し動作はタップ系のゲームシステムと相性が良いと思ったので「Tap Titans」というすばらしいゲームを参考にしました。
自分がちゃんと磨けているかをチェックできるよう、鏡がわりになるように画面にプレイヤーを映すことにしました。その際、「Snow」のようにプレイヤーに何かをかぶせた方が楽しんでもらえると思って、勇者という設定にちなんでヘルメットをかぶせることにしました。
―― こだわった点や工夫した部分を教えてください
比護さん まんべんなく磨いてもらいたいので、同じ磨き方を続けていると攻撃力が弱まっていくようにしました。小さい子どもでも操作やルールが分かるように、とにかく歯磨きすればどんどん強くなって先に進めるシンプルなゲームシステムにしています。
また、1プレイをあえて60秒にして、プレイとごほうびのサイクルを短くしました。これによってお子さんのモチベーションが保たれるようにしています。歯の本数にもよりますが、続けて2~3回プレイすると1回のはみがきに必要な長さになります。
―― 開発で苦労した点はどこでしょうか
比護さん はみがきの判定処理については非常に苦労しました。1年ほどかけて、新卒入社3年目のエンジニアがさまざまな問題をクリアして、歯を磨けているかを判定する仕組みを開発してくれました。
はみがき中は顔の角度が変わったり、手や歯ブラシで鼻や目が隠れたりするので、既存のライブラリだとうまくいかず、独自で開発することになりました。いくつかの機械学習手法や制御工学を応用した処理が入っていて、最近よく聞くディープラーニングも使っています。磨いている途中に顔がある程度隠れたり、歯ブラシが見えないような磨き方でも反応するようにしています。
また、検出精度をあげると処理速度が落ちて、古めの端末だと滑らかに動作しなくなってしまうので、さまざまな論文を読みあさり、検出もしつつ処理量を抑えたアルゴリズムを開発することに成功しました。5年前の端末でも30fpsで動作します。
―― 一部では「歯を磨きすぎてしまう」という声もありますが、対策を導入する予定はありますか
比護さん 現在のところ予定はございませんが、要望が高まるようでしたら、対策しようと思います。それまでは「はみがき勇者は1日3回まで!」というように、ご家庭でルールを決めて遊んでいただければと思います。
―― 今後の展開について決まっていることがあれば教えてください。
比護さん はみがき勇者をアップデートしたり、続編を開発するという選択肢もありますが、われわれとして一番取り組みたいのは、今回独自に開発したはみがき判定技術を使ったコラボレーションです。
有名なキャラクター、ゲーム、サービスとコラボレーションして「はみがきは楽しい!」という世界にしていけたらいいなと思っています。ご連絡をお待ちしております(app-support@litalico.co.jp 担当:CTO室・比護)。
―― 利用者からはどんな反応が寄せられていますか
比護さん 歯磨き嫌いだった子が積極的に歯を磨くようになった、という喜びのお声がたくさん届きました。兄弟が列を作って順番を待っているとか、子どもの歯磨きの時間が苦でなくなったという親御さんからのうれしいご意見もありました。
また、ライフスタイルを変えるという意味では「ポケモンGO」に匹敵するほどのインパクト、という恐れ多いご意見もありました。アプリストアのレビューも今まで作ってきたアプリの中で最も高いです。
―― ネットでの反響についてコメントをお願いします
比護さん 使ってくださった方が喜びの感想をあげてくださるたびに、こちらも喜んでいます。アイデアをお褒めいただくこともありますが、細かい演出だったり、技術的な部分をお褒めいただくこともあって、見てる人は見てくださっているんだなあと励みになりました
【画像】「はみがき勇者」のゲーム画面
同アプリは10月31日に、障害者就労支援や教育サービスなどを手掛けるLITALICOがリリースしました。アプリを起動すると、画面の上半分にはモンスターと戦うゲーム画面が表示され、下半分にはカブトの絵が合成された利用者の顔が写ります。
プレイヤーがスマホの画面に顔を向けて歯磨きすると、アプリが歯ブラシの動きを検出し、画面のキャラクターがモンスターに攻撃を始めます。磨く場所が偏らないよう、さまざまな角度で磨くほど攻撃が大きくなるという工夫も。「歯磨きを嫌がっていた子どもがはまった」など、ネットでは保護者から称賛の声が寄せられています。
編集部では「はみがき勇者」について、LITALICOのCTO室、比護賢之さんに詳しいお話を聞きました。
―― 「はみがき勇者」を開発したきっかけは?
比護さん 自分の子どもも歯磨きが嫌いだったのですが、カメラ映像から歯磨き動作を判定することができたらそれをゲームにできると思い、検証したら実現できそうだったのが最初のきっかけです。
LITALICOでは、2017年4月から発達障害のある子どもの生活を支援するアプリをリリースしています。この「はみがき勇者」は何かの障害に特化しているわけではありませんが、発達面の特性にかかわらず、退屈な時間である歯磨きが嫌い・苦手な子どもが多いという状況もあり、多くの子どもの「歯を磨く」習慣づけをサポートできるアプリとして開発を始めました。
―― どこからアイデアを得たのでしょうか
比護さん 虫歯をやっつける、悪者をやっつける、というのはお子さんにとって直感的だと思ったので、歯磨きによってモンスターをやっつけるゲームにしようと思いました。歯磨きの繰り返し動作はタップ系のゲームシステムと相性が良いと思ったので「Tap Titans」というすばらしいゲームを参考にしました。
自分がちゃんと磨けているかをチェックできるよう、鏡がわりになるように画面にプレイヤーを映すことにしました。その際、「Snow」のようにプレイヤーに何かをかぶせた方が楽しんでもらえると思って、勇者という設定にちなんでヘルメットをかぶせることにしました。
―― こだわった点や工夫した部分を教えてください
比護さん まんべんなく磨いてもらいたいので、同じ磨き方を続けていると攻撃力が弱まっていくようにしました。小さい子どもでも操作やルールが分かるように、とにかく歯磨きすればどんどん強くなって先に進めるシンプルなゲームシステムにしています。
また、1プレイをあえて60秒にして、プレイとごほうびのサイクルを短くしました。これによってお子さんのモチベーションが保たれるようにしています。歯の本数にもよりますが、続けて2~3回プレイすると1回のはみがきに必要な長さになります。
―― 開発で苦労した点はどこでしょうか
比護さん はみがきの判定処理については非常に苦労しました。1年ほどかけて、新卒入社3年目のエンジニアがさまざまな問題をクリアして、歯を磨けているかを判定する仕組みを開発してくれました。
はみがき中は顔の角度が変わったり、手や歯ブラシで鼻や目が隠れたりするので、既存のライブラリだとうまくいかず、独自で開発することになりました。いくつかの機械学習手法や制御工学を応用した処理が入っていて、最近よく聞くディープラーニングも使っています。磨いている途中に顔がある程度隠れたり、歯ブラシが見えないような磨き方でも反応するようにしています。
また、検出精度をあげると処理速度が落ちて、古めの端末だと滑らかに動作しなくなってしまうので、さまざまな論文を読みあさり、検出もしつつ処理量を抑えたアルゴリズムを開発することに成功しました。5年前の端末でも30fpsで動作します。
―― 一部では「歯を磨きすぎてしまう」という声もありますが、対策を導入する予定はありますか
比護さん 現在のところ予定はございませんが、要望が高まるようでしたら、対策しようと思います。それまでは「はみがき勇者は1日3回まで!」というように、ご家庭でルールを決めて遊んでいただければと思います。
―― 今後の展開について決まっていることがあれば教えてください。
比護さん はみがき勇者をアップデートしたり、続編を開発するという選択肢もありますが、われわれとして一番取り組みたいのは、今回独自に開発したはみがき判定技術を使ったコラボレーションです。
有名なキャラクター、ゲーム、サービスとコラボレーションして「はみがきは楽しい!」という世界にしていけたらいいなと思っています。ご連絡をお待ちしております(app-support@litalico.co.jp 担当:CTO室・比護)。
―― 利用者からはどんな反応が寄せられていますか
比護さん 歯磨き嫌いだった子が積極的に歯を磨くようになった、という喜びのお声がたくさん届きました。兄弟が列を作って順番を待っているとか、子どもの歯磨きの時間が苦でなくなったという親御さんからのうれしいご意見もありました。
また、ライフスタイルを変えるという意味では「ポケモンGO」に匹敵するほどのインパクト、という恐れ多いご意見もありました。アプリストアのレビューも今まで作ってきたアプリの中で最も高いです。
―― ネットでの反響についてコメントをお願いします
比護さん 使ってくださった方が喜びの感想をあげてくださるたびに、こちらも喜んでいます。アイデアをお褒めいただくこともありますが、細かい演出だったり、技術的な部分をお褒めいただくこともあって、見てる人は見てくださっているんだなあと励みになりました
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