ブランジスタ Research Memo（5）：EC運営のサポートサービスをワンストップで提供

*12:05JST ブランジスタ Research Memo（5）：EC運営のサポートサービスをワンストップで提供 ■事業内容

3. ソリューション事業
日本のEC市場は新型コロナウイルス感染症拡大（以下、コロナ禍）を経ても成長を続けていると言われる一方、競争も激化しており、ECサイト運営企業は成長と効率化を同時に実現する必要に迫られている。こうしたECサイト運営企業のなかで楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonといったモールに出店しているECサイトを中心に、ブランジスタ<6176>は売上増加や販路拡大、リピート率の向上、受注増加、海外販売などを支援している。同社の強みは、ECサポートサービス「ECサポートpro」や在庫一元管理ASP「まとまるEC店長」など、サイト制作・運営、コンサルティング、分析、プロモーションといったECサイト運営に関わるサービスを顧客の戦略やニーズに合わせワンストップで提供できることだ。さらに市場の変化や企業の成長ステージに合わせて、システムやツールの提供だけでなく、人的なサポートによって、その時々に必要な業務を柔軟かつ迅速に対応できる。

(1) 「ECサポートpro」
人手不足や技術・知識不足、販促ノウハウ不足のECサイト運営企業に対し、サイトの運営代行からコンサルティング、ECサイトのデザイン・制作、webプロモーションなどECサイトに必要な業務をトータルでサポートしている。特徴は、豊富な実績とノウハウ、充実したサポート体制、質の高いPDCAサイクル、幅広い対応業務にある。同社は、2005年からの長いECサイト運営の実績によって得た圧倒的に豊富なノウハウを有しているため、楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonといったモールがそれぞれに有する独自の仕様を使いこなして効果を発揮できる。そして、運営を主導する担当ディレクターがECサイト運営企業と一緒に考え行動することで、運営・制作人員の確保、制作業務の実施、アクセス解析、改善点の提案など質の高いPDCAを回し、ECサイト運営企業の課題を解決して目標達成に導いている。その他、ECサイト運営の一部業務を受託する場合は、毎月変化するクライアントが必要とする業務に柔軟に対応するなど、1ヶ月固定費のなかで様々なニーズに合わせてECサイト運営に関するあらゆる課題の解決にあたっている。

(2) 「まとまるEC店長」
商品登録・在庫管理・受注管理といった業務を効率化する一元管理ASPを提供している。月額9,800円からと非常に低価格で、同社サービスのエントリーツールにもなっている。低価格にもかかわらず機能は充実しており、在庫管理では、24時間365日の在庫連携や複数モールの在庫連携を自動化したことで、在庫回転率を上げ、販売機会ロスを削減できる。商品管理では、商品情報の編集やデータの書き出し、複数モールへの複製が自由に行え、複数モールの商品ページを一括で管理できる。受注管理では、複数モールの受注を一元化することで、配送処理・帳票出力からメールの送信といった様々な業務を効率化できる。また、料金不要で各モールの仕様変更に迅速に対応、専任の担当者による電話での問い合わせサポートもある。このため、複数店舗を運営するなかで発生する煩雑な業務など、様々な問題の解決を図るシステムとして最適ということができる。なお、「まとまるEC店長」は楽天RMS正式パートナーに認定されている。

(3) 「ブランジスタ物流」
在庫管理や受注・出荷、電話・メールによるカスタマー対応など、中小規模店向けにネット専用物流サービスを展開している。事業が拡大するにつれて在庫管理が煩雑化してくるため、自社で対応すれば様々な作業がボトルネックを起こし、委託すれば出荷数や作業内容に種々制限が出てくる。同社は、培ってきたECサイト運営ノウハウと担当制による二人三脚で、そうした課題の解消を進めている。さらに、同社の取引実績により低価格の配送料金を提供することも可能である。

(4) その他のサービス
他にも様々なECサイト運営のためのサポートサービスとして「CS・受注処理代行サービス」、LINEを使った自動応答チャットサービス「SOKURESU」、webサイト自動翻訳クラウドサービス「ブランジスタ翻訳」、「越境ECサポートサービス」などを提供している。「ブランジスタ翻訳」は、初期費用無料、年間ライセンス料36万円で、英・韓・中（簡・繁）の主要4言語への翻訳が可能であり、日本語サイトに合わせた自動更新もできる。「越境ECサポートサービス」では、海外への販売に必要なリサーチや翻訳、集客、決済、配送などの環境整備からカスタマーサポートまでワンストップで対応している。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　宮田仁光）

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