メタップスは４日続落、第３四半期決算は営業赤字に転落

　メタップス<6172.T>は大幅安で４日続落している。１６日の取引終了後に発表した第３四半期累計（１～９月）連結決算が、売上高６３億２６００万円（前年同期比２４．４％減）、営業損益５億３２００万円の赤字（前年同期２３億８８００万円の黒字）、最終損益６億８１００万円の赤字（同１４億１２００万円の黒字）と営業損益段階から赤字に転落したことが嫌気されている。

　マーケティング関連事業は、ＥＣを中心に既存顧客の広告出稿需要が拡大しているものの、ファイナンス関連事業で新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け、特に旅行やホテル関連決済、イベント関連決済の需要が一時的に大きく減少した。なお、２０年１２月期通期業績予想は引き続き未定としている。

　同時にＳａａＳの一元管理ツール「メタップスクラウド」のリリースに向けて、招待制での先行公開を開始すると発表した。同社は中期経営計画で、新たにデジタルトランスフォーメーション（ＤＸ）支援事業を３本目の柱として注力していく方針を示しており、「メタップスクラウド」を同事業における主力サービスとして位置づけるとしている。

出所：MINKABU PRESS