冨士ダイス、今期経常を22％上方修正、配当も1円増額

　冨士ダイス <6167> が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は11.6億円の黒字(前年同期は0.1億円の赤字)に浮上して着地した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の8.5億円→10.4億円(前期は3億円)に22.4％上方修正し、増益率が2.8倍→3.5倍に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の1.3億円→3.2億円(前年同期は4.2億円)に2.4倍増額し、減益率が68.2％減→23.2％減に縮小する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の21円→22円(前期は22円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比4.0倍の4.4億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の1.0％→10.1％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2022年３月期の連結業績予想につきましては、依然として世界的に新型コロナウイルス感染症が収束していないものの、足元において顧客の生産活動が想定を上回って堅調に推移していることから、売上高及び各段階利益とも前回公表いたしました業績予想数値を上回る見込みとなりましたので、通期の連結業績予想を上記のとおり修正いたします。

　当社は、株主の皆様に対して安定した配当を継続的に行うことを重要な経営課題の一つとして考えております。配当政策につきましては、利益の状況、将来の事業展開等を総合的に判断して適切な利益配分を行うことを基本方針としており、財政状態及び経営成績を勘案した上で、連結ベースでの配当性向50％を目処に利益還元を行うことにしております。2022年３月期の期末配当予想につきましては、通期連結業績予想の修正に伴い、業績予想、財政状態、今後の事業展開及び安定配当の継続等を総合的に勘案した結果、１株当たり22円とさせていただく予定といたしました。