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前週末6日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2023/01/10 05:30

バンクオブイ <4393>  6,260円 (+650円、+11.6%)

 バンク・オブ・イノベーション <4393> [東証G]が4日ぶりに急反騰。5日取引終了後、スマートフォン・パソコン向けゲーム「メメントモリ」について、12月度の課金高(速報値)が20億円だったと発表した。11月度の28億円から減少した。これをネガティブ視した投資家の売りに押され下げに沈む場面があったが、課金高の減少はある程度は織り込まれていた。5日移動平均線と25日移動平均線のゴールデンクロスが視野に入るなか、下値拾いを目的とした個人投資家の買いが支えとなったようだ。「メメントモリ」の12月度の広告宣伝費は8億円と前月度の9億円から減少。12月31日時点のダウンロード数は194万件。10~12月度の累計課金高は81億円、累計広告宣伝費は20億円となった。同社株について市場では「昨年末までの株価下落を背景に売り物が減少したとみられ、チャートも底打ちの兆しを感じさせる形となっている。短期の値幅取りを狙う投資家の買いも集まりやすい」(国内証券アナリスト)との声が出ていた。

ダイセキS <1712>  888円 (+74円、+9.1%)

 東証プライムの上昇率2位。ダイセキ環境ソリューション <1712> [東証P]が3日ぶりに急反発。5日取引終了後に発表した23年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結決算は、最終利益が前年同期比57.9%減の4億6200万円だった。大幅減益となったものの、通期の計画(前期比63.6%減の4億5500万円)を超過して着地し、これを好感した買いが集まったようだ。3-11月期の売上高は前年同期比10.6%減の118億7200万円だった。土壌汚染調査・処理事業では、中京エリア及び首都圏エリアにおける大規模インフラ整備案件で、搬入スケジュールの延期や搬入量が想定を下回ったことなどが響いた。半面、全社での土壌処理数量は計画を上回ったほか、中京エリアでの埋設混合廃棄物処理案件での継続的な搬入により名古屋リサイクルセンターの稼働率が上昇し、収益を下支えした。

F&LC <3563>  2,815円 (+232円、+9.0%)

 東証プライムの上昇率3位。FOOD & LIFE COMPANIES <3563> [東証P]が続急伸。5日の取引終了後に発表した12月度の月次情報で、国内スシロー既存店売上高は前年同月比22.3%減と7ヵ月連続で前年実績を下回ったものの、11月の同25.2%減から減収率が縮小しており、これが好材料視された。客数は同31.4%減と前年割れが続いたが、客単価が同13.4%増と2ケタ増となったことが牽引した。

すららネット <3998>  869円 (+72円、+9.0%)

 すららネット <3998> [東証G]が続急伸。岸田文雄首相が4日の年頭記者会見で「異次元の少子化対策」について言及し、子育て支援に力を入れる方針を示したほか、小池百合子都知事も子育て給付金の支給を行うことを表明、これを受けて子育て関連株に物色の矛先が向いている。そのなか同社は低学力の子どもにも対応したeラーニング教材を塾や学校などの法人及び個人に提供するビジネスを展開しており、今後収益環境に追い風が強まることが見込まれている。足もとの業績も回復色が強い。22年12月期業績は営業利益段階で4億1700万円を予想。これは上期の段階で、新型コロナウイルスの影響による塾産業への逆風を考慮して期初見通しの4億7600万円から減額修正されたものだが、1-9月期時点の営業利益は4億2600万円と減額後の通期見通しを既に超過した。この結果、通期営業利益は現在の予想値を大幅に上振れる公算が高まっている。株価は2020年10月に9350円の高値をつけた後、2年以上にわたる下げトレンドで株価は10分の1以下になったが、現状は売り物も枯れた状態にある。時価は依然として長期波動で大底圏に位置しており、上値余地の大きさが意識されやすい。

ニューテック <6734>  1,558円 (+114円、+7.9%)

 ニューテック <6734> [東証S]が3日続急伸。6日午前10時ごろ、米エクサグリッド・システムズ社(マサチューセッツ州)とパートナー契約を締結し、階層型バックアップストレージを利用したデータ保護ソリューションの販売を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。エクサグリッド社は、エンタープライズ、教育、公共機関など業種を問わず80ヵ国以上で3800社以上の顧客を有する階層型バックアップストレージ大手。ニューテックでは、ここ数年で急速に市場でのニーズが増えているサイバーレジリエンスの要望に対応し、顧客の事業継続性を高めていくためのソリューションをエクサグリッド社とともに提供するとしている。

メディシノバ <4875>  325円 (+18円、+5.9%)

 メディシノバ・インク <4875> [東証S]が急反発。6日朝方、経口摂取可能な小分子化合物「MN-166(イブジラスト)」のフェーズ1臨床治験で良好な安全性と忍容性を確認したと発表しており、これが好感された。同臨床試験では健康成人ボランティアを対象にMN-166を経静脈的に投与し、安全性などを評価した。この結果、報告された有害事象は全て軽微なもので、MN-166を投与することで懸念される想定外の有害事象は認められなかったという。今後、MN-166の将来的な承認を見据え、米食品医薬品局(FDA)と開発方針に関して協議を持つ見通し。

YSフード <3358>  379円 (+19円、+5.3%)

 筑豊ラーメン店「山小屋」などを展開するワイエスフード <3358> [東証S]が急伸。6日受付で財務省に提出された変更報告書で、投資事業を手掛けるBlue Goats CAPITALの青柳和洋氏によるYSフード株の保有比率が21.3%から22.43%に上昇したことが明らかとなり、これを思惑視した買いが入ったようだ。報告義務発生日は2022年12月28日。保有目的は「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。

アミタHD <2195>  1,058円 (+53円、+5.3%)

 アミタホールディングス <2195> [東証G]が3営業日ぶりに急反発。同社は5日、同日付で100%子会社となる「AMIDAO(アミダオ)」を設立したと発表。設立の決議は昨年11月25日に開示済みだが、改めて期待感が高まるかたちとなったようだ。アミダオは、主にトークンエコノミーの設計・開発サービスを企業や自治体に提供するとともに、DAO(ダオ)と呼ばれる自立分散型組織での運営を目指すとしている。

日機装 <6376>  968円 (+48円、+5.2%)

 日機装 <6376> [東証P]が5日ぶりに急反発。6日午前9時台のテレビ朝日系情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」で、同社の航空機逆噴射装置向けカスケードが経済産業省の2020年版「グローバルニッチトップ企業100選」に選定されていることが紹介されたことが好材料視されたもよう。また同様に同番組で紹介されたNITTOKU <6145> [東証S]、オプテックスグループ <6914> [東証P]なども買われた。

いつも <7694>  833円 (+39円、+4.9%)

 いつも <7694> が大幅高で3日ぶりに反発。6日付の日本経済新聞朝刊で、「電子商取引(EC)支援のいつもは、動画配信とECを組み合わせたライブコマースアプリを運営する合同会社、ピースユー(大阪市)を買収する」と報じられた。同件については会社側が昨年12月21日に発表済みであるものの、記事で紹介されたことから、改めてライブコマース事業の成長への期待が高まったようだ。

力の源HD <3561>  935円 (+41円、+4.6%)

 力の源ホールディングス <3561> [東証P]が大幅高で3日続伸、一時61円高の955円と値を飛ばし、昨年12月中旬以来、約3週間ぶりの高値をつけた。博多ラーメン店「一風堂」を国内外で主力展開しているが、コロナ禍を乗り越え好人気を博しており、足もとの業績の伸びが際立っている。ラーメンは外国人観光客からも人気が高くインバウンド特需も期待できる状況。また、海外展開にも積極的で現在の売上高の35%を海外で占めている。23年3月期は売上高が前期比26%増の245億円、営業利益は同63%増の17億1000万円と急拡大する見通しで連続ピーク利益更新となる。

エアトリ <6191>  2,512円 (+102円、+4.2%)

 エアトリ <6191> [東証P]が大幅続伸。5日取引終了後、グループ会社のエアトリプレミアム倶楽部が、会員制VIP人間ドックの「THE PREVENTION CLINIC TOKYO」との業務提携を締結したと発表。あわせて、高級人間ドックサービスとそのセット商品の取り扱いを始めると公表した。これらを材料視した買いが株価の支えとなったようだ。今回の業務提携により、エアトリプレミアム倶楽部の会員に対し、THE PREVENTION CLINIC TOKYOでのプレミアム人間ドックや、「ザ・ペニンシュラ東京」での宿泊付きプレミアム人間ドックといったセット商品など、豊富な人間ドックプランの提供を始めるとしている。

ヤギ <7460>  1,172円 (+44円、+3.9%)

 ヤギ <7460> [東証S]が大幅高で4日続伸。タワー投資顧問が5日付で財務省に提出した大量保有報告書で、ヤギ株の保有割合が5.75%と新たに5%を超えたことが判明。更に、6日6日付で提出された変更報告書では、保有割合が8.58%に上昇したことが明らかとなった。5日の大量保有報告書を受けて同社株には需給思惑的な買いが入っていたが、変更報告書を受けて6日も思惑買いの動きが続いている。

フリー <4478>  2,944円 (+102円、+3.6%)

 フリー <4478> [東証G]が大幅続伸。6日午後2時ごろ、同社の「freee人事労務」が、Oplus(東京都千代田区)が提供するSaaSアカウントの自動設定と棚卸台帳を行う「LOCKED DAS」との連携を開始したと発表しており、好材料視された。今回の連携により、「freee人事労務」上に登録されている従業員情報を他のSaaSへ自動で設定することや、他のSaaSに登録された情報を自動で「freee人事労務」に設定することが可能になる。また、詳細な従業員項目の設定や、各SaaS固有の設定値も自動で設定できるようになるため、アカウントや人事情報に関する運用を効率化するとしている。

INPEX <1605>  1,356円 (+34円、+2.6%)

 INPEX <1605> [東証P]が6日ぶりに反発。そのほか、石油資源開発 <1662> [東証P]、ENEOSホールディングス <5020> [東証P]といった石油関連株が高かった。5日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前日4日比0.83ドル高の1バレル=73.67ドルと3日ぶりに上昇した。前日までの下落で値頃感からの買いが流入した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で暖房油を含む留出油の在庫が減少したことも、原油相場の上昇要因に働いた。

セリア <2782>  2,957円 (+72円、+2.5%)

 セリア <2782> [東証S]が続伸。同社は5日取引終了後、12月度の月次売上高を公表。既存店売上高は前年同月比1.0%増となり、14ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。既存店の客数が同0.3%増となったほか、客単価が同0.7%増となったことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同5.1%増で、3ヵ月連続のプラスとなっている。

ソニーG <6758>  10,635円 (+250円、+2.4%)

 ソニーグループ <6758> [東証P]が3日続伸、朝安後切り返す展開となった。ホンダ <7267> [東証P]と共同出資する電気自動車(EV)の合弁会社ソニー・ホンダモビリティに関し、同社の水野泰秀会長兼CEO(最高経営責任者)が、新規株式公開(IPO)の検討を行っていると明らかにしたと一部で伝わった。報道を手掛かり視した買いが株価を下支えしたとみられる。ホンダ <7267> [東証P]も堅調な値動きとなった。報道によると、米ラスベガスでのテクノロジー見本市「CES」で水野会長兼CEOは記者団に対し、EVの生産について、かなりのコストがかかるとしたうえで、資金調達の手段のひとつとしてIPOが検討されていると述べたという。

スズキ <7269>  4,258円 (+80円、+1.9%)

 スズキ <7269> [東証P]が続伸。6日付の日本経済新聞朝刊は、「2022年のインドの新車販売が少なくとも425万台となり、日本の420万台を抜いて初めて世界3位となった」と報じた。インドの人口は23年にも中国を上回り、世界最多となる見込みであり、同社子会社でインド国内最大手のマルチ・スズキの中長期的な拡大と業績貢献を期待した買いが集まったようだ。報道によると、インド自動車工業会がまとめた11月までの新車販売台数と、マルチ・スズキが発表した12月の販売実績を加えると約425万台となり、今後計上される10~12月の商用車などの実績を加えると、さらに増える見込みという。

HOYA <7741>  12,640円 (+235円、+1.9%)

 HOYA <7741> [東証P]が3日ぶりに反発。5日の取引終了後、韓国に白内障用眼内レンズの販売子会社を設立すると発表しており、好材料視された。白内障用眼内レンズに関して、今後も成長が見込まれる韓国市場における販売体制を強化することが目的という。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。

ユーグレナ <2931>  941円 (+14円、+1.5%)

 ユーグレナ <2931> [東証P]が4営業日ぶりに反発。同社は5日、アロマ空間デザイン事業を展開するコードミー(横浜市西区)との共同研究で、ユーグレナエキスの調合香料が嗜好性向上に寄与することを確認したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。両社はユーグレナエキスの香りと機能性に関する研究を継続し、将来的にはコードミーのソリューション・フレグランス事業におけるフレグランス製品の開発に加えて、アロマ空間デザイン事業への応用も見据えているという。

※6日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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