小池酸工が上値慕う、解散価値の半値以下でもみ合い離脱へ

　小池酸素工業<6137.T>が水準を切り上げており、２００円近辺のボックスを離脱する気配。元来、出来高流動性に乏しいものの、足もとは商い増勢で注目筋の増加を暗示する。同社は今１５年３月期５円配（前期比１円増配）を計画しながら、ＰＢＲが０．４倍台と解散価値の半値以下に放置されていることから、一部市場関係者の間で見直し余地が指摘されている。切断装置などガス工作機械を手掛け、公共投資拡大政策を背景とした建設関連業界の投資意欲復活がフォローの風となっている。また、造船市況の回復で造船向け更新投資が顕在化していることも収益拡大要因。「今期営業利益は前期比５４％増の１０億円を見込むが、想定以上に同社製品への引き合い旺盛で一段の上乗せ濃厚」（中堅証券調査部）との見方が強い。

小池酸工の株価は１１時現在２2３円（△１３円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）