＜動意株・２２日＞（大引け）＝三陽商、日コンベヤ、アエリアなど

　三陽商会＜8011.T＞＝急動意。同社は午前１１時、第２四半期累計（１～６月）連結業績見通しについて、売上高を従来予想の５０８億円から５５５億円（前年同期比４．２％増）へ、営業利益を同３０億円から６０億円（同３２．９％増）へ、純利益を同１８億円から３６億円（同１３．５％増）へ上方修正し、営業利益・最終利益を従来予想から倍増させ、一転増益見通しとしたことが好感されている。コートを主体とした重衣料の店頭売り上げが、当初予想を超えて好調に推移したことが要因という。１５年１２月期通期連結業績予想についても現在算定中としており、上振れ期待が強まっているようだ。

　日本コンベヤ＜6375.T＞＝8日ぶりに急反発。株価は前日まで７日続落と下落歩調を強めており、２５日移動平均線とのマイナスカイ離は１１．５％まで広がっていたが、出遅れ感をバネに一気に底値離脱となった。リニア工事区間の大半を占めるトンネル工事では、発生する大量の残土を運搬する大容量プラントコンベヤーで商機が巡るとの思惑がある。市場では「リニア関連では破砕機を手掛ける郷鉄工所＜6397.T＞が、個人の短期資金流入で値幅制限いっぱいに買われており、その土（人気）を引き継いだ格好」（国内投資顧問）との指摘も。

　アエリア＜3758.T＞＝後場一段高。同社はきょう、マルチプレイ対応スマートフォン向けアクティブＲＰＧ「プリズムファンタジア～精霊物語～」のサービスを開始したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。直近では１８日に６月配信開始予定タイトル「アイ★チュウ」の事前登録を開始したと発表し、翌１９日にストップ高まで買われる場面があった。

　エラン＜6099.T＞＝急騰。同社は２１日の取引終了後、６月３０日時点の株主に対して１対２株の株式分割を実施すると発表した。効力発生日は７月１日。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家層の拡大を図ることを目的としている。同社は昨年１１月に東証マザーズに上場。「手ぶらで入院・入所、手ぶらで退院・退所」が可能となる衣類・タオル類の洗濯サービス付きレンタルと日常生活用品の提供を組み合わせたサービス（ＣＳセット）の運営が主な事業としている。

　ジャステック＜9717.T＞＝一時ストップ高。２１日取引終了後、１５年１１月期の業績予想を修正。通期の連結業績について、売上高、営業利益、経常利益は前回予想を据え置いたが、最終利益を１１億７３００万円から２５億３０００万円（前期比３．２倍）へ引き上げた。連結子会社ＪＩＩ解散に伴い、第２四半期に繰延税金資産を計上することで、最終利益が計画を上振れる。

　ワイエスフード＜3358.T＞＝ストップ高。同社は２１日に、５月１６～１８日にかけて中国北京市で開催されたフランチャイズショー「ＣＨＩＮＡ　ＦＲＡＮＣＨＩＳＥ　ＥＸＰＯ　ＢＥＩＪＩＮＧ」に新ブランド「遣唐拉麺」を出展し、３日間で１８０件以上の面談を行ったことを明らかにした。同社は９月にも上海、南京で開催されるフランチャイズショーに出展するとしており、中国でのさらなる展開が期待されているようだ。

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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）