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エランのニュース
■今後の見通し
1. 2020年12月期の業績予想
エラン<6099>の2020年12月期の連結業績予想は、売上高が前期比14.6%増の24,650百万円、営業利益が同15.2%増の1,720百万円、経常利益が同15.2%増の1,730百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同15.2%増の1,140百万円としている。配当予想は前期比2円増配の11円(期末一括)としている。
第2四半期累計の連結業績予想は、売上高が前年同期比13.2%増の11,710百万円、営業利益が同3.2%増の800百万円、経常利益が同3.8%増の810百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同1.7%増の530百万円としている。下期の構成比が高くなっているが、契約施設数が下期に向けて積み上がり、これに伴って利用者数も順調に増加する想定となっている。コスト面では配送委託外注費や人件費が増加するが、付加価値向上や生産性向上などの成果も下期に向けて加速する見込みだ。
契約施設数及び月間利用者数が増加基調であり、業績も増収増益基調に変化はない。また保守的な数値を公表する傾向もあり、上振れ余地があるだろう。なお新型コロナウイルス感染拡大の影響については、現時点では特に大きな影響はない見込みとしている。病院・介護老人保健施設等においては感染拡大予防策として、入院患者や入所者に対するお見舞いや衣類・日用品の持ち込みを断るケースが増えており、CSセットの利用拡大につながる可能性もありそうだ。
2. 2020年12月期の重点取り組み
2020年1月1日付でエルタスクを吸収合併した。ブランドをCSセットに統一して全国展開する。営業エリア展開では沖縄支店を開設予定である。これによって全国をカバーする営業拠点網(7エリア・21ヶ所)の構築が完了する。エリア間の連携強化とCSセットのブランド力向上を図り、きめ細かい営業活動を推進する。商品ラインアップ拡充では日本総険と共同開発したCSセットLC入院保証、及びイントラストと共同開発したCSセットRを標準化し、全国展開して普及拡大を推進する。また短期的な訪日外国人向けの前払いCSセットも開始する。
新規事業開発では、医療従事者向け白衣等を企画・デザイン・製造・販売するクラシコ(株)と2020年3月に資本業務提携した。美しいスタイルと実用的な使いやすさを兼ね備えたデザインに特徴があり、今後はCSセットの付加価値向上に向けてオリジナル商品の共同開発も目指す。また追加出資したインドBIHS社との人材交流によって、社内のグローバル化を推進するとともに、デジタル技術導入の可能性も検討する。
グループ力強化では2019年4月分社化したエランサービスの事業が本格化する。更なる顧客満足度向上に向けてカスタマーサポート部門の対応力向上を推進する。また新請求システムの本格稼働で生産性向上も推進する。吸収合併したエルタスクとのシナジー効果として資材共通化等の効果も期待される。
なお物流業務に関しては、営業の生産性向上に向けて外注化を推進してきたが、人件費上昇に伴って外注費が上昇していることに加えて、外注先への依存度が高まるリスクも考慮して、物流部門を設置する方針だ。ただし営業の生産性に影響はないとしている。
ESG(環境・社会・ガバナンス)にも積極的に取り組んでいる。事業活動からのCO2排出削減を目標として、環境に配慮したリネンサプライ業者との連携強化など、環境経営と健康経営を推進する。また事業活動によって社会・地域課題の解決に寄与するため、自然災害時における日用生活用品の無償提供や被災地での復旧支援活動への参加、契約している病院・介護老人保健施設への車椅子等の寄贈などを行っている。コーポレートガバナンス面では、任意の指名・報酬委員会を導入して運用開始した。また監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行する。経営の公正性・透明性・迅速性を確保し、より高いコーポレートガバナンスを確立する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<EY>
1. 2020年12月期の業績予想
エラン<6099>の2020年12月期の連結業績予想は、売上高が前期比14.6%増の24,650百万円、営業利益が同15.2%増の1,720百万円、経常利益が同15.2%増の1,730百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同15.2%増の1,140百万円としている。配当予想は前期比2円増配の11円(期末一括)としている。
第2四半期累計の連結業績予想は、売上高が前年同期比13.2%増の11,710百万円、営業利益が同3.2%増の800百万円、経常利益が同3.8%増の810百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同1.7%増の530百万円としている。下期の構成比が高くなっているが、契約施設数が下期に向けて積み上がり、これに伴って利用者数も順調に増加する想定となっている。コスト面では配送委託外注費や人件費が増加するが、付加価値向上や生産性向上などの成果も下期に向けて加速する見込みだ。
契約施設数及び月間利用者数が増加基調であり、業績も増収増益基調に変化はない。また保守的な数値を公表する傾向もあり、上振れ余地があるだろう。なお新型コロナウイルス感染拡大の影響については、現時点では特に大きな影響はない見込みとしている。病院・介護老人保健施設等においては感染拡大予防策として、入院患者や入所者に対するお見舞いや衣類・日用品の持ち込みを断るケースが増えており、CSセットの利用拡大につながる可能性もありそうだ。
2. 2020年12月期の重点取り組み
2020年1月1日付でエルタスクを吸収合併した。ブランドをCSセットに統一して全国展開する。営業エリア展開では沖縄支店を開設予定である。これによって全国をカバーする営業拠点網(7エリア・21ヶ所)の構築が完了する。エリア間の連携強化とCSセットのブランド力向上を図り、きめ細かい営業活動を推進する。商品ラインアップ拡充では日本総険と共同開発したCSセットLC入院保証、及びイントラストと共同開発したCSセットRを標準化し、全国展開して普及拡大を推進する。また短期的な訪日外国人向けの前払いCSセットも開始する。
新規事業開発では、医療従事者向け白衣等を企画・デザイン・製造・販売するクラシコ(株)と2020年3月に資本業務提携した。美しいスタイルと実用的な使いやすさを兼ね備えたデザインに特徴があり、今後はCSセットの付加価値向上に向けてオリジナル商品の共同開発も目指す。また追加出資したインドBIHS社との人材交流によって、社内のグローバル化を推進するとともに、デジタル技術導入の可能性も検討する。
グループ力強化では2019年4月分社化したエランサービスの事業が本格化する。更なる顧客満足度向上に向けてカスタマーサポート部門の対応力向上を推進する。また新請求システムの本格稼働で生産性向上も推進する。吸収合併したエルタスクとのシナジー効果として資材共通化等の効果も期待される。
なお物流業務に関しては、営業の生産性向上に向けて外注化を推進してきたが、人件費上昇に伴って外注費が上昇していることに加えて、外注先への依存度が高まるリスクも考慮して、物流部門を設置する方針だ。ただし営業の生産性に影響はないとしている。
ESG(環境・社会・ガバナンス)にも積極的に取り組んでいる。事業活動からのCO2排出削減を目標として、環境に配慮したリネンサプライ業者との連携強化など、環境経営と健康経営を推進する。また事業活動によって社会・地域課題の解決に寄与するため、自然災害時における日用生活用品の無償提供や被災地での復旧支援活動への参加、契約している病院・介護老人保健施設への車椅子等の寄贈などを行っている。コーポレートガバナンス面では、任意の指名・報酬委員会を導入して運用開始した。また監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行する。経営の公正性・透明性・迅速性を確保し、より高いコーポレートガバナンスを確立する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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