【売り】㈱エナリス（6079）大幅上昇続くが、900円が心理的節目か？短期的な反落に注意= フェアトレード 西村剛

■注目銘柄：【売り】㈱エナリス（6079）

エネルギー流通情報事業会社。
発電から消費に至るまでの電力流通プロセスにおいて偏在し非効率化しているエネルギー情報を管理・提供することで、これまでエネルギーを自由に取引できなかった電力需要家が最適な電源選択できることを可能としている。
2004年設立、本社所在地は東京都千代田区。

■㈱エナリスの経営成績
平成28年12月期第2四半期（平成28年1月1日～平成28年6月30日）における連結経営成績（累計）…

売上高：309.6億円（前年同期比△4.4％）
営業利益：5.8億円
経常利益：2.3億円
親会社株主に帰属する四半期純利益：△1.2億円

■㈱エナリスの業績予想
平成28年12月期（平成28年1月1日～平成28年12月31日）予想（通期）…

売上高：549.2億円（前年同期比△16.3％）
営業利益：6.7億円
経常利益：3.6億円
親会社株主に帰属する当期純利益：3.0億円
（出典：平成28年12月期　第2四半期決算短信〔日本基準〕（連結））

■㈱エナリスの投資指標
予想PER：118.86倍
実績PBR：12.57倍
※8月25日終値時点

■㈱エナリスの直近のニュース
同社は過去の不適切会計処理で2015年1月29日付で東証から特設注意市場銘柄に指定され、今年7月29日からは管理銘柄（審査中）に指定されていたが、特設注意銘柄に指定されて以降内部管理体制などの強化および再発防止策の徹底に向けた取り組みを行い、今年7月29日には東証へ内部管理体制確認書を提出。
前日25日の取引終了後に発表されたこれまでの再発防止策の進捗状況によると、上場廃止への懸念が後退しているようだ。
また今月10日にKDDIと資本業務提携契約を結んでおり、KDDIが筆頭株主となったことで今後の事業展開などが期待されているもよう。
こうした背景から26日の株価は大幅高で新値追いとなっている。
（出典：2016年8月26日、Kabutanニュース）

■本記事のまとめ
直近の急伸により株価は一時900円近くまで上昇する局面も見られた。
ただ、26日のローソク足は長い上ヒゲを伸ばしており売り圧力の強まりが伺える。
今後の短期的には利益確定が強まる可能性があるため、動向に注意しておきたい。