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IBJ Research Memo(6):財務内容は健全で、M&A実施後も高収益性を維持

配信元:フィスコ
投稿:2018/04/06 15:36
■業績動向

3. 財務状況と経営指標
IBJ<6071>の2017年12月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比1,329百万円増加の6,220百万円となった。前期末比での主な変動要因を見ると、流動資産では現預金が1,144百万円増加した。また、固定資産ではのれんが204百万円減少した一方で、ソフトウェア資産が111百万円、関係会社株式が95百万円それぞれ増加した。関係会社株式については、保険事業を展開するIBJライフデザインサポートの設立によるものとなっている。

負債合計は前期末比165百万円増加の3,049百万円となった。流動負債では未払法人税等が132百万円増加したほか、1年内返済予定の長期借入金70百万円が固定負債から振り替わっている。有利子負債合計は20百万円の減少となった。純資産は前期末比1,164百万円増加の3,171百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益1,036百万円を計上したほか、新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金が464百万円増加した。一方、減少要因として、配当金の支払が218百万円、自己株式取得が124百万円となった。

経営指標を見ると安全性を示す自己資本比率は前期末の40.9%から50.9%と1.0ポイント上昇、また有利子負債比率は68.4%から42.6%に低下した。M&Aにより2016年12月期は有利子負債が増加したが、当期は収益の拡大が有利子負債比率の低下要因となっており、財務の健全性は保たれていると言える。また、収益性に関しては、M&Aによりライフデザイン事業の売上高が拡大したことにより、売上高営業利益率が前期比5.3ポイント低下したが、それでも15.8%と高い収益性を維持している。同様にROAは26.9%、ROEは40.1%とそれぞれ高水準を維持している。主力の婚活事業が安定して高い収益性を維持しながら成長を続けていることが要因と考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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配信元: フィスコ
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