こころネット、前期経常を33％上方修正

　こころネット <6060> [ＪＱ] が4月28日大引け後(16:30)に業績修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の5億6000万円→7億4200万円(前の期は5億0600万円)に32.5％上方修正し、増益率が10.7％増→46.6％増に拡大する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の3億8000万円→2億2200万円(前の期は2億8100万円)に41.6％下方修正し、一転して21.0％減益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の7800万円→2億6000万円(前年同期は1億7200万円)に3.3倍増額し、一転して51.2％増益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（１）連結業績予想　売上高につきましては、当初の見込みよりも葬儀単価の低下、石材需要の低迷、婚礼件数の減少及び婚礼単価の低下等が進んだことに加えて、新型コロナウイルス感染症の影響により石材商品の供給遅延、婚礼・宴会の延期や中止等が発生したこと等により、前回発表予想を下回る見込みとなりました。　営業利益につきましては、仕入高等の売上原価が低減したことや経費圧縮に努めたこと等により、前回発表予想を上回る見込みとなりました。　経常利益につきましては、貸倒引当金戻入額や雑収入等の営業外収益が増加した一方、雑損失等の営業外費用が減少したこと等により、前回発表予想を上回る見込みとなりました。　親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、中国における石材事業に関する前渡金評価損169百万円を特別損失に計上したことや、新型コロナウイルス感染症の今後の業績への影響を鑑みた繰延税金資産の取崩し及び法人税等調整額の計上等に伴い当初の見込みよりも税金費用が143百万円増加したこと等により、前回発表予想を下回る見込みとなりました。（２）個別業績予想　売上高につきましては、ほぼ前回発表予想のとおりに推移いたしました。　経常利益につきましては、所有施設における修繕の未執行や経費圧縮に努めたこと等により、前回発表予想を上回る見込みとなりました。　当期純利益につきましては、上記修正の理由（１）に記載の特別損失が連結子会社であるカンノ・トレーディング株式会社に発生したことに伴い、同社に対する短期貸付金を債権放棄し、関係会社支援損169百万円を特別損失に計上したこと等により、前回発表予想を下回る見込みとなりました。（注）本資料における上記の予想を含む記述は、発表日現在に入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績・結果は予想数値あるいは見通しと異なる場合があります。