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前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2024/06/25 05:20

MCPs <4360>  716円 (+100円、+16.2%) ストップ高

 マナック・ケミカル・パートナーズ <4360> [東証S]がストップ高。同社は24日正午ごろ、28年3月期を最終年度とするグループ中期計画を策定したと発表。連結経常損益目標を14億円以上の黒字(24年3月期実績は1100万円の赤字)としていることが評価されたようだ。連結売上高目標は168億円以上(同96億8600万円)に設定。重点成長投資項目として「湘南イノベーション研究所による電子材料やバイオなど機能性材料・ヘルスケア・生産プラットフォームなどを対象とした新規事業の創出」「ファインケミカル事業における海外(特にインド及び欧州)を対象とした事業開拓」「金属不純物管理技術向上とヨウ素化合物を中心とした 半導体関連新製品の開発、及びサステナブル素材のバイオマス由来複合材料WPC(ウッドプラスチックコンポジット)の上市」を中心に総額100億円の成長投資を行うとしている。

ポスプラ <198A>  730円 (+100円、+15.9%) ストップ高

 PostPrime <198A> [東証G]がストップ高。20日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄で、初日は午前9時に公開価格と同じ450円で初値をつけた後、ストップ高の530円に上昇。21日は取引時間中には値がつかず、ストップ高配分で取引を終了していた。24日も買いが衰えず、前週末比85円高の715円で寄り付くと午前中の早い時間にストップ高の730円に上昇し、その後は同水準に張り付く展開となった。金融・経済情報のSNS「PostPrime」を運営していることから投資家になじみがあるうえ、高橋ダニエル圭社長はユーチューバーの高橋ダン氏としての知名度が高い。直近IPOならではの需給面でのしこりのなさから、値動きの軽さを期待した短期資金が流入したようだ。

サンバイオ <4592>  798円 (+100円、+14.3%) ストップ高

 サンバイオ <4592> [東証G]がストップ高。24日午前11時、厚生労働省による19日の専門部会で、再生医療製品「アクーゴ(SB623)」について条件・期限付きでの承認が了承された一方、改めてデータを提出することが求められ、出荷認可が見送りとなったと一部で報じられた件に関し、20日に続き追加の適時開示を行った。これまで開示した内容を整理したうえで、投資家などからの問い合わせに対する回答をまとめて示したものとなっている。同社は3月以降にアクーゴについての追加データを提出し、その評価を持って今回、承認が了承されたとしたうえで、「今後2回程度の製造と、規格試験に加えて3月以降の追加データと同様の特性解析を行い、承認事項一部変更承認の取得後に出荷が可能になるなど」とした。出荷が可能となる期間を巡る投資家の懸念が後退する格好となり、買いが集まったようだ。

アズパートナ <160A>  2,523円 (+289円、+12.9%)

 アズパートナーズ <160A> [東証S]が4日続急騰。前週末21日の取引終了後、新たな事業として介護DXサポート事業の本格的な展開を始めると発表した。高齢者ホームのデジタル化を全面的にサポートし、IoT・ICT機器の導入をはじめ、効率的な人員配置やサービスの質の向上、収益の改善を目指す。これが買い材料視された。

カンロ <2216>  2,629円 (+288円、+12.3%)

 カンロ <2216> [東証S]が6日ぶり急反騰。24日午後1時30分ごろ、24年12月期の単独業績予想について、売上高を303億円から308億円(前期比6.2%増)へ、営業利益を34億5000万円から38億1000万円(同12.5%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間30円・期末42円の年72円から中間35円・期末45円の年80円へ引き上げたことが好感された。上期においてピュレグミをはじめとするグミの主力ブランドが好調に推移したことに加えて、商品構成最適化などによる販売諸経費率の減少や生産性向上などによる粗利率の向上が寄与する。

ノバレーゼ <9160>  321円 (+25円、+8.5%)

 ノバレーゼ <9160> [東証S]が急反発。ティーケーピー <3479> [東証G]が前週末21日の取引終了後、資本・業務提携により同社を持ち分法適用会社化すると発表しており、これを好感した買いが流入した。6月24日付で既存株主から825万株を31億3500万円(1株380円)で取得する。これによりTKPはノバレーゼ発行済み株数の33.00%を保有することになり、ノバレーゼはTKPの持ち分法適用会社となる。今回の提携により、出店ペースの加速を目的とした物件情報の連携や地域創生事業並びに建物及び空間の再生事業における協業、ノバレーゼの保有する施設の平日稼働の促進などのシナジーを期待しているという。なお、同件が24年12月期業績に与える影響は精査中としている。

アソインター <9340>  1,155円 (+82円、+7.6%)

 アソインターナショナル <9340> [東証S]が急反発。前週末21日の取引終了後、しもだ矯正歯科クリニック(福岡市中央区)と独占的通常実施権許諾契約を締結し、歯科技工物製品「ZERO TUBE SYSTEM」の販売を開始すると発表したことが好感された。「ZERO TUBE SYSTEM」は、同クリニックが発明した歯科技工物(矯正装置)「ZERO Tube Bracket」に関連するライセンスを得て販売するもので、従来の歯科矯正用装置(ワイヤーブラケット)が既製品なのに対して、「ZERO TUBE SYSTEM」は全て患者個々の歯面形状に合わせてデザインからカスタムメイドするのが特徴。また、全ての歯とワイヤーを密接な位置関係に設定することが可能になり、ワイヤーから生じる矯正力をより正確に歯に伝えることができるため、歯科医師の意図に沿った歯牙移動が実現でき、治療期間の短縮も期待できるという。なお、同件による24年6月期業績への影響はないとしている。

トリケミカル <4369>  4,420円 (+290円、+7.0%)

 東証プライムの上昇率5位。トリケミカル研究所 <4369> [東証P]が急反発。同社は先端半導体の製造に必要な高純度化学薬品の多品種少量生産で圧倒的な競争力を誇る。特に絶縁膜材料での実績が高いほか、シリコン酸化物よりも高い誘電率を特長とする「High―K」がAI用半導体のHBM(広帯域幅メモリー)向けで拡大余地が大きいとみられている。海外売上高比率が7割近くを占めるが、市場では「最先端半導体量産を目指す日の丸半導体会社ラピダス関連の案件獲得が中期的に期待できる」(中堅証券ストラテジスト)として注目度が高い。「直近では前週末21日付でモルガン・スタンレーMUFG証券が同社の第2四半期以降の業績回復の確度が高まったとして、レーティングをオーバーウェートに引き上げ、目標株価を5700円に上方修正したことで投資家の視線が集まったようだ」(同)としている。

ビジョン <9416>  1,218円 (+76円、+6.7%)

 東証プライムの上昇率6位。ビジョン <9416> [東証P]が3日続急伸。前週末21日の取引終了後、24年12月期連結業績予想について、営業利益を52億5400万円から57億700万円(前期比33.3%増)へ、最終利益を35億円から37億9700万円(同25.5%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間11円・期末14円の年25円から中間13円・期末14円の年27円へ引き上げたことが好感された。売上高は従来予想の361億4500万円(同13.6%増)を据え置いたものの、上期において売上総利益率が改善しており、これを織り込んだという。

システナ <2317>  316円 (+18円、+6.0%)

 東証プライムの上昇率9位。システナ <2317> [東証P]が3日続急伸。前週末21日の取引終了後に5月度の月次概況(速報)を開示した。売上高は前年同月比11.4%増の68億3200万円、営業利益は同46.0%増の9億7000万円と堅調に推移しており、評価されたようだ。ソリューションデザインを除く各事業で増収となり、ビジネスソリューションやフレームワークデザイン、次世代モビリティ、DX&ストック型ビジネス事業などが大きく伸びた。

レントラクス <6045>  455円 (+24円、+5.6%)

 レントラックス <6045> [東証G]が急反発。前週末21日の取引終了後、5月度の月次実績を発表した。売上高は前年同月比33.3%増の3億4400万円となり、好感されたようだ。同社は成果報酬型広告サービスや中古建設機械の海外販売などを展開する。取扱高は同3.6%増の24億4400万円。レントラックスに登録した広告掲載媒体の運営者数は前月比1346人増加の5万7625人となった。

エイベックス <7860>  1,256円 (+54円、+4.5%)

 エイベックス <7860> [東証P]が3日ぶり大幅反発。前週末21日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、最終利益を33億円から45億円(前期比4.6倍)へ上方修正したことが好感された。子会社THINKRが実施する第三者割当増資と自社株取得に伴い、子会社エイベックス・ミュージック・クリエイティヴが保有するTHINKR全株式を譲渡することから、第三者割当増資に伴う持ち分変動利益19億円を特別利益として計上することなどが要因としている。

大同工 <6373>  961円 (+39円、+4.2%)

 大同工業 <6373> [東証S]が大幅続伸。時価は22年1月以来約2年半ぶりの高値圏に浮上した。ホンダ向けを主力とするチェーンメーカーで、二輪車用ドライブチェーンで圧倒的な商品シェアを持つグローバルニッチトップに位置付けられている。今3月期営業利益は前期比10倍の23億円と変貌を見込むほか、27年3月期に営業利益44億円という新中期経営計画を掲げており、成長期待が高まっている。一方で、株価指標面ではPER6倍前後、PBR0.3倍前後と超割安に放置されていたことで、急速人気化の経緯をたどっている。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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