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タクマのニュース
■要約
タクマ<6013>は燃焼技術をコアとして、廃棄物処理、水処理など環境・エネルギー分野で様々な技術を生み出し、プラントエンジニアリング事業を展開している。事業セグメントは、環境・エネルギー(国内)事業、環境・エネルギー(海外)事業、民生熱エネルギー事業、設備・システム事業で、環境・エネルギー(国内)事業が売上高の8割以上を占める。同社は、蓄積される技術やノウハウを次のEPC※やアフターサービスに生かしていくことで、強みをさらに強化している。主力である一般廃棄物処理プラントの国内の納入実績は360件以上で、国内第1位である。その他にボイラー約3,200基(うち、バイオマス燃料ボイラーは約630基)、産業廃棄物処理プラント約120施設、下水汚泥焼却炉約20施設、砂ろ過設備2,700基以上(国内第1位)などの納入実績がある。
※設計(Engineering)、製造・調達(Procurement)、建設(Construction)という3つの工程を一貫して引き受ける事業。
1. 2023年3月期第2四半期の業績概要
2023年3月期第2四半期の業績は、売上高で前年同期比11.1%増の65,834百万円、営業利益で同92.8%増の5,665百万円、経常利益で同90.8%増の6,146百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同90.4%増の4,296百万円と増収増益となった。受注高は、主に環境・エネルギー(国内)事業の減少により縮小したが、売上高は主に環境・エネルギー(国内)事業の増加により増収となった。損益面については主に環境・エネルギー(国内)事業の増益により、営業利益、経常利益ともに増益となった。
2. 2023年3月期の業績見通し
2023年3月期通期の業績は、第2四半期の修正予想により、売上高で前期比6.6%増の143,000百万円、営業利益で同23.9%増の12,300百万円、経常利益で同22.1%増の13,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同22.4%増の9,100百万円と増収増益の見通しだ。2023年3月期の期初予想では、一般廃棄物処理プラントやバイオマス発電プラントなどの堅調な需要を見込み、受注高は170,000百万円を予想、売上高は、143,000百万円、経常利益は12,500百万円と増収増益を見込んでいた。2023年3月期第2四半期において、受注高は引き続き堅調な需要が見込まれるも、直近の受注状況を踏まえ通期の見通しを10,000百万円減の下方修正としたが、受注済みプラントの建設工事が順調に進捗しており、通期で利益率の改善が見込まれるため、営業利益及び経常利益についてはそれぞれ500百万円増の上方修正とした。
3. 中長期の成長戦略
2021年4月より同社は、同社の長期ビジョン「Vision2030」の実現に向けたファーストステップとして、第13次中期経営計画をスタートさせた。第13次中期経営計画では、第12次中期経営計画までに構築した経営基盤・事業基盤をベースに、さらなる成長への布石を打つことをテーマとしている。第13次中期経営計画の基本方針として、「経営基盤の強化により、各事業において従来のビジネスの一層の強化を図る」「将来の環境変化への対応を加速させ、これらの事業活動を通じてESG経営を推進すること」を掲げ、持続的成長を目指す。
■Key Points
・一般廃棄物処理プラントの国内の納入実績第1位のプラントエンジニアリング企業
・2023年3月期第2四半期の業績は利益率改善により営業利益、経常利益が大幅に増加
・長期ビジョンとして「Vision2030」を掲げ、2030年度に経常利益200億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
<SI>
タクマ<6013>は燃焼技術をコアとして、廃棄物処理、水処理など環境・エネルギー分野で様々な技術を生み出し、プラントエンジニアリング事業を展開している。事業セグメントは、環境・エネルギー(国内)事業、環境・エネルギー(海外)事業、民生熱エネルギー事業、設備・システム事業で、環境・エネルギー(国内)事業が売上高の8割以上を占める。同社は、蓄積される技術やノウハウを次のEPC※やアフターサービスに生かしていくことで、強みをさらに強化している。主力である一般廃棄物処理プラントの国内の納入実績は360件以上で、国内第1位である。その他にボイラー約3,200基(うち、バイオマス燃料ボイラーは約630基)、産業廃棄物処理プラント約120施設、下水汚泥焼却炉約20施設、砂ろ過設備2,700基以上(国内第1位)などの納入実績がある。
※設計(Engineering)、製造・調達(Procurement)、建設(Construction)という3つの工程を一貫して引き受ける事業。
1. 2023年3月期第2四半期の業績概要
2023年3月期第2四半期の業績は、売上高で前年同期比11.1%増の65,834百万円、営業利益で同92.8%増の5,665百万円、経常利益で同90.8%増の6,146百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同90.4%増の4,296百万円と増収増益となった。受注高は、主に環境・エネルギー(国内)事業の減少により縮小したが、売上高は主に環境・エネルギー(国内)事業の増加により増収となった。損益面については主に環境・エネルギー(国内)事業の増益により、営業利益、経常利益ともに増益となった。
2. 2023年3月期の業績見通し
2023年3月期通期の業績は、第2四半期の修正予想により、売上高で前期比6.6%増の143,000百万円、営業利益で同23.9%増の12,300百万円、経常利益で同22.1%増の13,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同22.4%増の9,100百万円と増収増益の見通しだ。2023年3月期の期初予想では、一般廃棄物処理プラントやバイオマス発電プラントなどの堅調な需要を見込み、受注高は170,000百万円を予想、売上高は、143,000百万円、経常利益は12,500百万円と増収増益を見込んでいた。2023年3月期第2四半期において、受注高は引き続き堅調な需要が見込まれるも、直近の受注状況を踏まえ通期の見通しを10,000百万円減の下方修正としたが、受注済みプラントの建設工事が順調に進捗しており、通期で利益率の改善が見込まれるため、営業利益及び経常利益についてはそれぞれ500百万円増の上方修正とした。
3. 中長期の成長戦略
2021年4月より同社は、同社の長期ビジョン「Vision2030」の実現に向けたファーストステップとして、第13次中期経営計画をスタートさせた。第13次中期経営計画では、第12次中期経営計画までに構築した経営基盤・事業基盤をベースに、さらなる成長への布石を打つことをテーマとしている。第13次中期経営計画の基本方針として、「経営基盤の強化により、各事業において従来のビジネスの一層の強化を図る」「将来の環境変化への対応を加速させ、これらの事業活動を通じてESG経営を推進すること」を掲げ、持続的成長を目指す。
■Key Points
・一般廃棄物処理プラントの国内の納入実績第1位のプラントエンジニアリング企業
・2023年3月期第2四半期の業績は利益率改善により営業利益、経常利益が大幅に増加
・長期ビジョンとして「Vision2030」を掲げ、2030年度に経常利益200億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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