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中西製作所のニュース
*15:01JST 中西製作所 Research Memo(1):業績好調、1年前倒しで中期経営計画の目標を達成
■要約
1. 学校給食や外食産業などに向けて食器洗浄機など自社製の業務用厨房機器を販売
中西製作所<5941>は、業務用厨房機器製造販売事業と不動産賃貸事業の2つの事業を展開している。売上高と営業利益の大半を稼ぎ出す業務用厨房機器製造販売事業では、学校給食や外食産業などを最重要マーケットに、食器洗浄機や食器消毒保管機、炊飯システムといった自社製の業務用厨房機器を販売している。東京・大阪の2本社、全国9支店、41営業所という営業ネットワークで全国をカバーしている。このほか、生産拠点として奈良県と群馬県に2つの自社工場、物流拠点として三重県に物流センターを擁している。不動産賃貸事業では、所有するオフィスビルの一部フロアを賃貸している。
2. 強みは技術力や営業力を背景とした一貫体制
同社の強みは、厨房機器の製造、販売にとどまらず、提案から設計、施工、開設支援、アフターサービスまでを一貫して提供できる体制にあり、なかでも給食センターなど大規模施設における大量調理を得意としている。学校給食は少子化の影響で大規模なセンターに集約されていく可能性があり、同社の厨房機器が選ばれる可能性が高まっている。
3. 2024年3月期に1年前倒しで中期経営計画の目標を大きく上回る業績を達成
同社は、「切磋琢磨して、斬新なアイデアを提供できる企業人となり、万人の食生活をますます豊かにすることに貢献する」ことを経営理念に、同社は2022年に中期経営計画(2022〜2024年度)を策定、既存分野を基盤に周辺領域への拡大、持続的な成長と企業価値の向上を目指し、2025年3月期に経常利益1,650百万円の達成を目標としていたが、中期経営計画2年目の2024年3月期に、1年前倒しで目標を大きく上回る業績を達成した。
4. 2024年3月期は過去最高売上、2025年3月期も引き続き中期経営計画の目標超えへ
2024年3月期の業績は、売上高36,602百万円(前期比19.3%増)、営業利益1,966百万円(同83.4%増)となった。学校給食や業況が回復してきた外食産業の受注が好調に推移し、過去最高の売上高を達成した。また、高採算の自社製品比率の高い学校給食が堅調かつ、工場の稼働率改善などから、営業利益は売上高を上回る伸びとなった。2025年3月期業績について同社は、売上高37,000百万円(前期比1.1%増)、営業利益1,810百万円(同8.0%減)を見込んでいる。原材料・資材高、人件費の増加を織り込んで微増収減益予想となった。ただし、売上や採算の面で保守的な印象があり、今後の上方修正を期待したい。
■Key Points
・大規模施設での大量調理を得意とする業務用厨房機器の総合メーカー
・強みは技術力や営業力を背景にした提案から開設支援までの一貫体制
・2025年3月期も売上高は過去最高を見込む
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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1. 学校給食や外食産業などに向けて食器洗浄機など自社製の業務用厨房機器を販売
中西製作所<5941>は、業務用厨房機器製造販売事業と不動産賃貸事業の2つの事業を展開している。売上高と営業利益の大半を稼ぎ出す業務用厨房機器製造販売事業では、学校給食や外食産業などを最重要マーケットに、食器洗浄機や食器消毒保管機、炊飯システムといった自社製の業務用厨房機器を販売している。東京・大阪の2本社、全国9支店、41営業所という営業ネットワークで全国をカバーしている。このほか、生産拠点として奈良県と群馬県に2つの自社工場、物流拠点として三重県に物流センターを擁している。不動産賃貸事業では、所有するオフィスビルの一部フロアを賃貸している。
2. 強みは技術力や営業力を背景とした一貫体制
同社の強みは、厨房機器の製造、販売にとどまらず、提案から設計、施工、開設支援、アフターサービスまでを一貫して提供できる体制にあり、なかでも給食センターなど大規模施設における大量調理を得意としている。学校給食は少子化の影響で大規模なセンターに集約されていく可能性があり、同社の厨房機器が選ばれる可能性が高まっている。
3. 2024年3月期に1年前倒しで中期経営計画の目標を大きく上回る業績を達成
同社は、「切磋琢磨して、斬新なアイデアを提供できる企業人となり、万人の食生活をますます豊かにすることに貢献する」ことを経営理念に、同社は2022年に中期経営計画(2022〜2024年度)を策定、既存分野を基盤に周辺領域への拡大、持続的な成長と企業価値の向上を目指し、2025年3月期に経常利益1,650百万円の達成を目標としていたが、中期経営計画2年目の2024年3月期に、1年前倒しで目標を大きく上回る業績を達成した。
4. 2024年3月期は過去最高売上、2025年3月期も引き続き中期経営計画の目標超えへ
2024年3月期の業績は、売上高36,602百万円(前期比19.3%増)、営業利益1,966百万円(同83.4%増)となった。学校給食や業況が回復してきた外食産業の受注が好調に推移し、過去最高の売上高を達成した。また、高採算の自社製品比率の高い学校給食が堅調かつ、工場の稼働率改善などから、営業利益は売上高を上回る伸びとなった。2025年3月期業績について同社は、売上高37,000百万円(前期比1.1%増)、営業利益1,810百万円(同8.0%減)を見込んでいる。原材料・資材高、人件費の増加を織り込んで微増収減益予想となった。ただし、売上や採算の面で保守的な印象があり、今後の上方修正を期待したい。
■Key Points
・大規模施設での大量調理を得意とする業務用厨房機器の総合メーカー
・強みは技術力や営業力を背景にした提案から開設支援までの一貫体制
・2025年3月期も売上高は過去最高を見込む
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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