三協立山、前期経常を93％上方修正、配当も10円増額

　三協立山 <5932> が6月22日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。21年5月期の連結経常利益を従来予想の27億円→52億円(前の期は16.1億円)に92.6％上方修正し、増益率が67.6％増→3.2倍に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した12-5月期(下期)の連結経常損益も従来予想の3.1億円の黒字→28.1億円の黒字(前年同期は13.2億円の赤字)に8.9倍増額した計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の5円→15円(前の期は15円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年4月6日に公表いたしました2021年5月期通期連結業績予想では、新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴う経済活動の制限によって厳しい市場環境の継続を見込んでおりましたが、国内事業においては、建築市場やアルミニウム形材市場、特に輸送分野や機械分野の回復が想定以上に見られたことや小売業の省人化に対応する什器改装が急増したこと、海外事業においては、欧州市場やタイ市場の経済活動の回復が進んでいることにより、売上高は前回発表予想を上回るものと見込んでおります。営業利益につきましては、売上高の増加と各事業での費用抑制などが進んでいることから、前回発表予想を上回ると見込んでおります。これらを踏まえ、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益ともに前回発表予想から上記のとおり修正いたします。

　　当社は、業績状況や内部留保の充実などを勘案したうえで、安定的な配当を継続して実施することを基本方針としております。　2021年4月6日に公表いたしました2021年5月期の配当予想では、期末配当予想を1株当たり5円としておりましたが、この度、上記の親会社株主に帰属する当期純利益の連結業績予想に基づき、期末配当予想を1株当たり15円に修正いたします。（注）上記の予想は、本資料の公表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は、今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。