リョービが上値追い本番、自動車用ダイカスト好調で５００円台復帰目前

　リョービ<5851.T>が上値追い本番の様相をみせている。株価は５００円台復帰が目前でその延長線上には６月４日につけた年初来高値５２３円更新が視野にある。主力商品の自動車向けダイカストは、独立系の強みで米ＧＭや独フォルクスワーゲンなど海外大手企業との取引実績が厚い。北米向けで高水準のダイカスト需要を取り込んでいるほか、円安による為替メリットも期待され、１６年３月期営業利益は前期比２０．６％増の１１０億円を見込むが、上方修正余地も意識されている。また、依然として０．７倍台のＰＢＲも一段の水準訂正を示唆。証券各社も概ね強気の見方で一致、野村証券が今月６日付で同社株のレーティングを「バイ」でカバレッジを開始、目標株価は６１０円に設定しているが、これに先立って丸三証券が６月１１日付で同５８０円、立花証券が５月２８日付で同５９０円と、時価を大きく上回る目標株価の設定が目立っている。

リョービの株価は１３時１１分現在４９４円（△３２円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）