＜注目銘柄＞＝平河ヒューテック、車載カメラ向けケーブル好調

　平河ヒューテック<5821.T>は、ケーブル押出技術（ケーブルの導体の上に絶縁体を被覆する技術）を強みとし、ＢｔｏＢビジネスを中心にニッチな領域で成長をみせている。

　同社は２月に、１６年３月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の２６０億円から２７５億円（前の期比１１．０％増）へ、営業利益を１４億３０００万円から２２億円（同８３．５％増）へ大幅上方修正した。太陽光発電、蓄電池などエネルギー産業関連のケーブルや電子部品、および車載用ケーブルなどの売り上げが好調に推移している。

　１７年３月期は、先進運転支援システム（ＡＤＡＳ）・自動運転化の進展などで、車載カメラ市場の急成長が見込まれるなか、同社の車載カメラ向けケーブルの売上高拡大が想定される。

　株価は２月以降、ほぼ９００～１０００円レンジでのボックス相場となり、チャート上では、ここにきて三角もち合いが煮詰まりをみせている。株価指標面では、ＰＥＲ９倍台、ＰＢＲ０．６倍台と割安水準にある。好業績を背景にして、株価上放れのタイミングが近そうだ。（朱）

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）