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古河電気工業のニュース

古河電気工業のニュース一覧

前週末8日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2024/11/11 05:30

安江工務店 <1439>  1,915円 (+400円、+26.4%) ストップ高

 安江工務店 <1439> [東証S]がストップ高。7日の取引終了後、同社に対しサーラコーポレーション <2734> [東証P]が完全子会社化を目的に1株2150円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表。安江工務店の株価はTOB価格にサヤ寄せする形となった。買付予定数の下限は112万9200株(所有割合62.69%)で上限は設定しない。買付期間は8日から12月19日まで。TOB成立後、所定の手続きを経て、安江工務店は上場廃止となる見通し。東京証券取引所は7日、安江工務店を監理銘柄(確認中)に指定した。サーラと安江工務店は一部重複するエリアでリフォームを中心とした住宅関連事業を展開しており、サーラは完全子会社化を通じて事業の相乗効果を狙う。安江工務店はTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。

I・PEX <6640>  1,999円 (+400円、+25.0%) ストップ高

 東証プライムの上昇率トップ。I・PEX <6640> [東証P]がストップ高。7日の取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)の一環として、創業家一族の資産管理会社が全株式を所有するUDON(東京都千代田区)がIーPEXに対し、非公開化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株2950円で、IーPEXの株価はこれにサヤ寄せする流れとなった。TOB成立後、所定の手続きを経て、IーPEXは上場廃止となる見込み。IーPEXはTOBに対し賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。買付予定数の下限は504万2000株(所有割合27.18%)で、上限は設定しない。買付期間は8日から12月19日まで。東京証券取引所は7日、IーPEXの株式を監理銘柄(確認中)に指定した。

ラック <3857>  896円 (+150円、+20.1%) ストップ高

 ラック <3857> [東証S]がストップ高。7日の取引終了後、KDDI <9433> [東証P]がラックに対し、完全子会社化を目的としてTOB(株式公開買い付け)を実施する予定だと発表した。買付価格は1株1160円。ラック株はTOB価格にサヤ寄せする動きをみせた。TOB成立後、所定の手続きを経てラックは上場廃止となる見込み。KDDIは完全子会社化を通じて両社の経営資源を集約し、サイバーセキュリティー分野の事業の強化に取り組む。ラックはTOBに対し賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。買付予定数の下限は1065万9600株(所有割合34.42%)で、上限は設定しない。11月下旬をメドに買い付けを開始する予定。東京証券取引所は7日、ラックを監理銘柄(確認中)に指定した。

古河電 <5801>  4,731円 (+700円、+17.4%) ストップ高

 東証プライムの上昇率3位。古河電気工業 <5801> [東証P]がストップ高。7日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を1兆800億円から1兆1400億円(前期比7.9%増)へ、営業利益を250億円から380億円(同3.4倍)へ上方修正すると発表。あわせて配当予想を増額しており、これらが好感され買い優勢となった。自動車部品事業で安定した受注を背景に生産性の改善が進んだほか、機能製品事業でデータセンター関連製品、エネルギーインフラ事業で国内超高圧・再生可能エネルギー関連・機能線の売り上げが増えたため。配当予想は60円から90円(前期60円)に引き上げた。

日本情報C <4054>  1,033円 (+150円、+17.0%) ストップ高

 日本情報クリエイト <4054> [東証G]がストップ高。7日の取引終了後に25年6月期第1四半期(7-9月)の連結業績を発表。売上高14億1000万円(前年同期比45.7%増)、経常利益3億600万円(同4.2倍)といずれも急拡大しており、これが好感された。賃貸管理ソフト「賃貸革命」を主力とする管理ソリューション部門の成長が継続したほか、7月からの会社合併に合わせてリアルネットプロの3ヵ月分(24年4月-6月)の業績を加算したことが収益を押し上げた。また、原価・費用コントロールを進めたことが利益拡大に貢献した。

シンフォニア <6507>  6,260円 (+750円、+13.6%)

 東証プライムの上昇率5位。シンフォニア テクノロジー <6507> [東証P]が4日続急騰。1990年につけた高値6068円(株式分割・併合考慮ベース)を上回り、実に約34年ぶりに上場来高値を更新した。8日午後1時30分過ぎ、25年3月期連結業績予想について売上高を1100億円から1160億円(前期比13.0%増)へ、営業利益を115億円から145億円(同44.8%増)へ上方修正すると発表した。航空宇宙関連機器や産業機械向け機器などの売り上げ増と採算改善が寄与する見通し。あわせて配当予想を75円から95円(前期70円)に増額しており、これらが好感され買いを呼び込んだ。

ゼロ <9028>  2,683円 (+303円、+12.7%)

 ゼロ <9028> [東証S]が3日続急騰。前日比14.7%高の2730円まで買われ、上場来高値を更新した。7日の取引終了後、25年6月期第1四半期(7-9月)の連結業績(国際会計基準)を発表。売上高343億1200万円(前年同期比8.3%増)、最終利益18億8700万円(同2.7倍)で着地したことが好感された。国内の新車販売台数、中古車登録・販売台数がともに増加するなか、主力の車両輸送事業で2024年問題対策に伴う輸送戦力確保の効果もあって、輸送受託台数が増えた。また、新車・中古車の輸送料金引き上げや、昨年11月に子会社化したソウイングの業績上積みなども収益を押し上げた。

オプテクスG <6914>  1,808円 (+174円、+10.7%)

 東証プライムの上昇率7位。オプテックスグループ <6914> [東証P]が3日続急騰。同社は7日取引終了後、24年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比35.8%増の54億5700万円となり、通期計画66億円に対する進捗率は82.7%となった。売上高は同14.4%増の469億5200万円で着地。センシングソリューション(SS)事業とインダストリアルオートメーション(IA)事業のメカトロニクス関連が順調に推移したことなどが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。また、同日には阪急阪神ホールディングス <9042> [東証P]傘下の阪急阪神不動産とCoLife(コーライフ、東京都中央区)と共同で、マンションの共用エントランスのオートロックドアをハンズフリーで解錠するシステムを開発したことを明らかにしている。

セルシス <3663>  1,356円 (+120円、+9.7%)

 東証プライムの上昇率9位。セルシス <3663> [東証P]が続急伸。同社は8日正午ごろ、24年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比73.9%増の16億800万円となり、通期計画の19億8800万円に対する進捗率は80.9%となった。UI/UX事業を売却したことで売上高は同2.5%減の60億3100万円となったが、一方でコンテンツ制作ソリューション事業が好調だった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

ラウンドワン <4680>  1,093円 (+91円、+9.1%)

 東証プライムの上昇率10位。ラウンドワン <4680> [東証P]が続急伸。同社は8日午前11時30分ごろ、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比24.2%増の130億900万円となり、通期計画の257億円に対する進捗率は50.6%となった。売上高は同12.0%増の860億3100万円で着地。国内ではボウリング収入、アミューズメント収入、カラオケ収入、スポッチャ収入が伸びたほか、米国も堅調だった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。また、同時に公表した10月度の売上状況(速報)は、既存店売上高が前年同月比2.0%増と5ヵ月連続のプラス。米国の既存店売上高は同3.6%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回った。

日製鋼 <5631>  6,102円 (+501円、+8.9%)

 日本製鋼所 <5631> [東証P]が3日続急伸。2010年以来の高値圏で推移した。8日午後3時に25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。これにあわせ通期の業績と配当予想を上方修正しており、好感されたようだ。今期の売上高予想を50億円増額して2700億円(前期比6.9%増)、最終利益予想を5億円増額して160億円(同12.1%増)に見直した。加えて中間配当をこれまでの予想から1円増額して38円としたうえで、期末配当予想も1円増額し38円とした。年間配当予想は76円(前期比17円増配)となる。産業機械事業で成形機の市況が回復した影響や、 防衛関連機器の増加による影響を業績予想に反映。素形材・エンジニアリング事業での販売価格の改善効果も織り込んだ。

JCU <4975>  3,900円 (+315円、+8.8%)

 JCU <4975> [東証P]が4日続急伸。7日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比17.2%増の127億3600万円、最終利益は同55.5%増の33億8500万円となった。ともに会社計画を上振れして着地し、業況を好感した買いが入ったようだ。薬品事業において電子分野では中国で スマートフォンなど高機能電子デバイスの在庫調整が一巡し、プリント基板の需要が回復。台湾ではサーバーや高機能電子デバイス向け 半導体パッケージ基板の需要が緩やかに回復し、韓国でも顧客の在庫調整が進展したことで、同事業の収益を押し上げた。

インターメス <262A>  2,295円 (+155円、+7.2%)

 インターメスティック <262A> [東証P]が急反発。同社は7日の取引終了後に国内月次売上速報を発表。10月の既存店売上高が前年同月比14.3%増となり、増収基調が継続したことが好感されたようだ。10月はプロバレーボールプレーヤーの石川祐希選手、石川真佑選手を起用した全国プロモーションを実施するなか、紫外線で色が変わる「調光レンズ」や新商品「Galileo(ガリレオ)」の販売が好調に推移したという。なお、全店売上高は同17.7%増だった。

味の素 <2802>  6,316円 (+425円、+7.2%)

 味の素 <2802> [東証P]が3日続急伸。前日比11%高の6539円まで上値を伸ばし上場来高値を更新した。7日の取引終了後に発表した25年3月期上期(4-9月)の連結最終利益(国際会計基準)は前年同期比8.1%増の502億2700万円だった。ヘルスケア等部門で電子材料の売り上げが大幅に増加したほか、海外の好調や円安効果で調味料・食品部門の収益も伸びた。あわせて、通期の事業利益見通しを従来予想の1580億円から1600億円へ上方修正している。同時に、発行済み株式数の1.98%にあたる1000万株または400億円を上限に自社株買いを実施すると発表。また、25年3月末現在の株主を対象に、1株から2株への株式分割を実施することを明らかにしたことも好材料視された。

オイレス <6282>  2,163円 (+134円、+6.6%)

 オイレス工業 <6282> [東証P]が3日続急伸。同社は11月8日後場(15:00)に決算を発表、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比30.2%増の38.8億円に拡大し、従来の4.5%減益予想から一転して増益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の59.5億円→66億円(前期は77.9億円)に10.9%上方修正し、減益率が23.6%減→15.3%減に縮小する見通しとなったことで好感されたようだ。

共同印 <7914>  3,800円 (+230円、+6.4%)

 共同印刷 <7914> [東証P]が4日続急伸。同社は11月8日後場(15:00)に決算を発表、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比32.3%増の9.1億円に拡大したことが好感されたようだ。通期計画の36億円に対する進捗率は25.5%となり、5年平均の23.9%とほぼ同水準だった。

川重 <7012>  7,028円 (+403円、+6.1%)

 川崎重工業 <7012> [東証P]が4日続急伸。7000円台に乗せて、1990年以来の高値圏で推移した。同社は8日午前11時半、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の売上高予想はこれまでの2兆2500億円から2兆1800億円(前期比17.9%増)に、最終利益予想は780億円から730億円(同2.9倍)に下方修正した。これを嫌気した売りが後場の寄り付き直後に膨らんだものの、防衛関連の一角である同社株には旺盛な押し目買い需要が待機しており、すぐに持ち直して後場に一段高となった。ボーイング 向けの販売計画を見直したほか、北米向け四輪車の販売減や、9月末の円高に伴う為替差損の影響で収益が下振れする。一方で、4-9月期において航空宇宙システム部門で、航空エンジン事業の採算性が改善。連結全体で通期の事業利益の予想は据え置いたほか、受注高予想は200億円増額し2兆4300億円に見直した。あわせて同社は二輪事業を手掛ける子会社のカワサキモータースの事業強化に向けて、伊藤忠商事 <8001> [東証P]と資本・業務提携をすると発表。カワサキモータースが伊藤忠に対し第三者割当を行い、カワサキモータースの発行済み株式の20%を伊藤忠が保有する。譲渡価額は800億円。川重は26年3月期の個別業績で特別利益約700億円を計上する予定。連結損益への影響は軽微なものになると見込む。

ヤマダHD <9831>  463.6円 (+26.1円、+6.0%)

 ヤマダホールディングス <9831> [東証P]が続急伸。同社は8日、30年3月期を最終年度とする新中期経営計画を公表。連結売上高目標を2兆2000億円(24年3月期実績は1兆5920億900万円)としていることが株価を刺激したようだ。連結経常利益目標は1000億円(同470億3700万円)に設定。家電のほか、住宅など非家電領域の事業拡大を目指す。同日に発表した25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.7%増の7960億100万円、経常利益が同5.0%増の248億3100万円だった。

栗田工 <6370>  6,195円 (+337円、+5.8%)

 栗田工業 <6370> [東証P]が4日続急伸。同社は7日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の売上高予想は100億円増額して4100億円(前期比6.5%増)、最終利益予想は15億円増額して345億円(同18.2%増)に引き上げており、ポジティブ視されたようだ。電子セグメントでは装置事業の売り上げ増とともに、継続契約型サービスでの一過性の収益計上を見込む。一般水処理セグメントにおける薬品事業で、海外での事業環境の悪化による影響を受けながらも、原価率の改善効果を織り込み収益予想を引き上げた。9月中間期の売上高は前年同期比3.8%増の1955億3000万円、最終利益は同18.6%増の149億3200万円だった。

F&LC <3563>  3,146円 (+156円、+5.2%)

 FOOD & LIFE COMPANIES <3563> [東証P]が続急伸。8日午前10時半、24年9月期の連結決算発表にあわせ、25年9月期の業績予想を開示。今期の売上高予想は前期比13.0%増の4080億円、最終利益予想は同2.5%増の150億円とした。2期連続で過去最高益を更新する見通しで、好感されたようだ。同社は9月30日を基準日とする前期の期末一括配当について、従来の予想の22円50銭から記念配当2円50銭と普通配当5円を増額する形で30円とした。今期の年間配当予想は記念配当を落として27円50銭とする。24年9月期の売上高は前の期比19.7%増の3611億2900万円、最終利益は同81.9%増の146億3300万円だった。国内スシロー事業が大きく伸長した。同時に同社は中期経営計画の目標値の修正を公表した。26年9月期の売上高目標を4700億円(従来は5200億円)、営業利益目標を335億円(従来は350億円)に見直した。国内外の外部環境や業績動向を踏まえた。

ライオン <4912>  1,730円 (+85円、+5.2%)

 ライオン <4912> [東証P]が3日ぶり急反発。同社は7日取引終了後、24年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比36.7%増の171億900万円となったことが買い手掛かりとなったようだ。売上高は同1.7%増の3011億5900万円で着地。ファブリックケア分野(柔軟剤、洗濯用洗剤など)が苦戦したが、利益面では海外の売り上げ増や一般消費財の収益構造改革の効果が寄与した。なお、通期業績予想については売上高4100億円(前期比1.8%増)、営業利益270億円(同31.7%増)とする従来見通しを据え置いている。

ニチアス <5393>  5,905円 (+286円、+5.1%)

 ニチアス <5393> [東証P]が4日続急伸。同社は11月7日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比11.7%増の206億円に伸び、通期計画の425億円に対する進捗率は5年平均の45.0%を上回る48.5%に達した。同時に、今期の年間配当を従来計画の104円→108円(前期は98円)に増額修正したことで好感されたようだ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の3.04%にあたる200万株(金額で80億円)を上限に自社株買いを実施すると発表した。買い付け期間は11月8日から25年3月31日までとなる。

有沢製 <5208>  1,500円 (+68円、+4.8%)

 有沢製作所 <5208> [東証P]が大幅高で3日続伸。7日の取引終了後、25年3月期の連結経常利益を従来予想の33億円から43億円(前期比2.9倍)に上方修正すると発表しており、これが好感された。同時に発表した24年4-9月期の同利益は前年同期比13.4倍の29億1700万円となり、従来予想の21億円を大きく上回って着地した。スマートフォンや半導体の需要回復を背景に電子材料の販売が拡大したほか、医療用モニター向けの3D関連材料やAR/VR関連の偏光利用部材なども伸びた。また、品種構成の良化や操業度が向上したことも大幅増益に貢献した。足もとの好調な業績を踏まえて通期見通しの上方修正に踏み切った格好だ。

第四北越FG <7327>  2,652円 (+92円、+3.6%)

 第四北越フィナンシャルグループ <7327> [東証P]が大幅高で3日続伸。8日午後1時、25年3月期の連結業績予想の上方修正を発表。純利益の見通しを20億円増額して250億円(前期比17.9%増)に見直した。中期経営計画で掲げた27年3月期の純利益目標については、これまでの270億円から350億円に引き上げたほか、配当予想も増額修正しており、ポジティブ視されたようだ。25年3月期は非金利収益が好調に推移し、市場金利の上昇に伴い貸出金利息や有価証券利息配当金などの資金利益が想定を上回る見込み。経費や与信コストは想定を下回り、利益を押し上げる見通しとなった。中期計画においては、日銀の金融政策の変更による影響も踏まえた。今年9月30日を基準日とする中間配当は従来の見通しから22円増額して112円で決定した。同社は10月1日付で1対2の株式分割を実施している。期末配当予想は11円増額して56円とした。株式分割前の水準では22円増額修正の112円となる。加えて同社は株主還元方針を見直し、配当性向を35%程度から40%程度に引き上げた。自社株買いについては市場環境や業績などを総合的に踏まえて、機動的に実施する方針を示している。

ダイダン <1980>  3,505円 (+105円、+3.1%)

 ダイダン <1980> [東証P]が大幅高で4日続伸。年初来高値を更新し、上値追いの展開となっている。8日午後2時、25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益予想を20億円増額して130億円(前期比43.1%増)に修正した。加えて年間配当予想を19円増額して123円に引き上げており、ともに株価を刺激する要因となった。手持ち工事の利益改善効果などを業績予想に織り込んだ。売上高の見通しは据え置いた。前期の年間配当は株式分割を考慮したベースで75円50銭だった。9月中間期は売上高が前年同期比15.6%増の1055億9100万円、最終利益が同2.3倍の54億5400万円だった。

NTTデータ <9613>  2,749.5円 (+60円、+2.2%)

 NTTデータグループ <9613> [東証P]が3日続伸。岩井コスモ証券は7日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を2600円から3200円に引き上げた。同社の第2四半期累計(4-9月)の連結営業利益は前年同期比22.3%増の1490億1100万円と業績改善を示す着地となった。国内外のデジタルトランスフォーメーション(DX)関連のIT投資拡大が同社のITサービスの追い風に働き、生成AIなどで需要が高まるデータセンター事業の拡大や海外事業の統合効果などで25年3月期の同利益は前期比8.5%増の3360億円と会社計画の達成を見込む。更に、同証券では26年3月期の同利益は4700億円への大幅増益を予想している。

テルモ <4543>  3,044円 (+64.5円、+2.2%)

 テルモ <4543> [東証P]が4日続伸。前日7日比3.5%高の3085円まで上値を伸ばし、約8ヵ月ぶりに上場来高値を更新した。7日の取引終了後、25年3月期の連結最終利益(国際会計基準)が前期比17.0%増の1245億円になりそうだと発表。従来予想の1220億円から上方修正し、過去最高益予想を更に上乗せしたことが好感された。カテーテルや血液センター向けビジネスが好調に推移していることに加え、為替レートが想定より円安傾向となっていることなどを織り込んだ。同時に発表した24年4-9月期の同利益は前年同期比26.2%増の632億400万円だった。

※8日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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