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ABEJA、山九と協業し、輸出入通関手続きに必要となるHSコード採番に関する業務効率を向上

配信元:PR TIMES
投稿:2023/12/12 18:47
~ ABEJA Platformを活用し、AI実装による採番予測 × UIを重視したシステムの構築で、煩雑な業務のリソース削減と精度向上を実現 ~

 人とAIの協調により「ゆたかな世界を、実装する」株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役CEO:岡田 陽介、以下「ABEJA」)は、2023年12月より、山九株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中村 公大、以下「山九」)と協業し、山九のロジスティクス・ソリューション事業が担うHSコード採番業務にABEJA Platformを活用し、AIの実装による業務リソースの削減および精度の向上を実現いたしましたのでお知らせいたします。




 ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念とし、「ABEJA Platform」を基盤に顧客企業の基幹業務のプロセスを変革し、ビジネスの継続的な収益成長の実現に伴走する「デジタルプラットフォーム事業」を展開しています。2012年の創業時よりABEJA Platformの研究開発を進めており、これまで多種多様な業界・業態のデジタル変革をABEJA Platform上で実現してきました。ABEJAの事業モデルは、 ABEJA Platformを基盤とし、DXに必要な工程をフルマネジメントサービスで請け負うデジタル版のEMS(Electronics Manufacturing Service)です。顧客は、デジタル版EMSを採用することで、DXに必要な全工程に対応できる最先端の「製造機械」と「製造ノウハウ」を活用することが可能となります。これにより、自社で開発・維持するよりも迅速な実装が叶い、最新の技術を継続的に利用できるとともに、コストダウンとリスク回避、ケイパビリティの強化を実現できます。またABEJAは、2018年より生成AIの一つである大規模言語モデル(以下、LLM)における研究開発を進めており、2023年3月に「ABEJA LLM Series」をABEJA Platformに搭載し、現在、利用にあたっての戦略策定やビジネスプロセスの構築など、その周辺領域のサポートも含めて顧客企業に提供しております。デジタル版EMSである「ABEJA Platform」のニーズはより多様化しており、その適用領域は順調に拡大しております。

 山九のビジネスモデルは、「プラント・エンジニアリング」、「ロジスティクス」、「オペレーション・サポート」を有機的に結びつけたものです。山九は、プラント建設における企画段階から参画し、設計・建設・重量物輸送・据付・試運転までのトータルなサポートに加え、プラント建設後は操業支援と設備のメンテナンス、調達・生産・販売などの各種物流に至るまで、すべてを一元管理できる体制を整えています。

 その中において、ロジスティクス・ソリューション事業は、日本と世界各国の150拠点を結び、物流の拠点配置やサービス内容、情報システムを最適化し、商品の確実な受け渡しを担う事業です。
 海外物流において必要不可欠となるプロセスの一つに、正確な関税額の算出が挙げられます。申告書に記載する関税額は、多くの品目においてHSコード(輸入統計品目番号、輸出入の際に商品を分類するための番号)ごとに定められた関税率に基づいて計算されます。HSコードは、世界共通の6桁の下に各国で異なる3桁で構成され、大分類である「部」から「類」、「項」、「号」と品目を細分化して示す構造となっています。現在、200以上の国と地域で同じルールに基づき使用されており、このHSコードの特定によって関税額が算出される仕組みになっています。
 これまで取り扱っていなかった新たな商品などには、HSコードを新規に採番する必要があります。HSコードの新規採番は、輸出入の契約書や商業請求書、製品カタログなどの情報を踏まえ、品目の外観、構造、材質、用途、機能など多岐にわたる項目を正確に掌握した上で、「部」、「類」、「項」、「号」のそれぞれに正しい番号を割り振らなくてはならず、新人スタッフにとっては、HSコードの候補出しや判定を担うのは極めて難易度が高い業務となっています。HSコードに関わる判断ミスは、商品に誤った関税や税金を発生させることにつながります。誤って分類した商品の関税や税金については、遡及請求が発生し、多額の罰金や罰則につながる可能性や、商品が差し押さえられたり破棄されたりすることもあるなど、会社的には大きなリスク案件です。
 そのため、山九においても、HSコードの新規採番に関連する業務の多くは、ベテランスタッフに委ねられていました。

 この課題解決にあたり、ABEJAは、ABEJA Platformを活用し、従来、属人的に手入力で行われていた新規採番業務を効率化し、選定精度の向上も図れる「HSコード予測モデル」を構築いたしました。
 今後、山九における新規採番業務では、ご担当者様は商品情報をシステムに入力するだけで、ABEJA Platformより新規HSコードの候補およびその概要が提示され、それらを確認した後、最適なHSコードを確定させることができるようになります。なお、ABEJA Platformは、過去のデータを蓄積および学習しているため、取引実績において、同一の商品名や型番などが存在した場合は、該当番号が表示され、よりスピーディに選定することが可能となります。
 また同時に、山九が支店ごとに管理していたデータを統一フォーマットで一元管理することで、実績や進捗、ベテランスタッフのノウハウなどの社内共有を図り、さらに本データをABEJA Platformに集約し、AIに再学習させることで、山九におけるHSコード予測モデルの精度を飛躍的に向上させることができます。
 HSコード予測モデルにより、今後、山九においては、本業務に費やしていたベテランスタッフの人的リソースの効率化および精度の向上、そしてデータの一元管理による情報の社内活用の推進が可能となります。

 ABEJAは、AIを活用した予測の利活用において、特に重要になるのは、課題定義やデータなど、人がAIの精度を補完し、徐々に実運用を担えるシステムに成長させていく、人とAIの協調だと考えております。
そのためABEJAは、山九社内において実際に本システムをご活用いただくご担当者様にとって利便性の高いユーザーインターフェースを追及し、データのインプットからHSコード予測まで、3ステップのみで実行される極めてシンプルなシステムで設計しています。
 今後、ABEJAと山九は、HSコード採番予測をより精緻なものにするべく、ABEJA Platformに搭載されている人とAIが協調する「Human in the Loop」の仕組みを活用し、学習を進めてまいります。

 ABEJAは、引き続き幅広い業態・業界の企業に伴走し、人とAIの協調による産業構造の革新を推進します。


■ 山九株式会社について
本社:東京都中央区勝どき6丁目5番23号
創業:1918年10月
代表者:代表取締役社長 中村 公大
URL:https://www.sankyu.co.jp/


■ 株式会社ABEJAについて
ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念とし、「ABEJA Platform」を基盤に顧客企業の基幹業務のプロセスを変革し、ビジネスの継続的な収益成長の実現に伴走する「デジタルプラットフォーム事業」を展開しています。2012年の創業時よりABEJA Platformの研究開発を進めており、これまで多種多様な業界・業態の300社以上のデジタル変革をABEJA Platform上で実現してきました。また、「Human In the Loop」をはじめとする高度なノウハウやアプローチを用いて、デジタル変革に必要不可欠な「人とAIの協調」を実現し、戦略的かつ効率的に顧客の基幹業務を変革し、さらにはビジネスモデルの革新に取り組んでいます。

本社: 東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
設立: 2012年9月10日
代表者: 代表取締役CEO 岡田 陽介
事業: デジタルプラットフォーム事業
URL: https://abejainc.com
配信元: PR TIMES
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