新日本電工、今期経常を25％上方修正、配当も4円増額

　新日本電工 <5563> [東証Ｐ] が5月11日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比5.2倍の40.7億円に急拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の80億円→100億円(前期は68.7億円)に25.0％上方修正し、増益率が16.4％増→45.6％増に拡大する見通しとなった。

　業績好調に伴い、今期の上期配当を従来計画の6円→8円に大幅増額し、下期配当も従来計画の6円→8円に増額修正した。年間配当は16円(前期は16円)となる。

　直近3ヵ月の実績である1-3月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の10.5％→18.6％に急上昇した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　ロシアによるウクライナ侵攻の影響もあり電力価格・原材料価格などが上昇することで、今後の更なるコスト悪化が見込まれることに加え、物流の混乱や部品調達の問題に起因する自動車等の減産の影響も想定されます。　一方、世界的な需給の引き締まりにより、昨年後半から上昇した当社の主力製品である高炭素フェロマンガンの製品市況は、現状の高いレベルで推移することが見込まれ、また、為替につきましても当初想定よりも円安傾向となることが見込まれています。　こうした背景を総合的に判断した結果、通期連結業績予想が前回発表予想を上回る見通しとなりましたので、上記のとおり修正いたします。

　　当社の配当政策につきましては、「連結業績に応じた利益の配分」の指標として連結配当性向30％を目安とすることとしております。　「１．通期連結業績予想の修正」に記載のとおり、通期連結業績予想を見直したことを鑑み、配当の予想につきまして、中間配当及び期末配当をそれぞれ２円ずつ増配し、１株当たり８円とし、年間配当金の予想を１株当たり16円に修正いたします。