北越メ、上期経常を一転2.6倍増益に上方修正、通期も増額、未定だった上期配当は15円増配

　北越メタル <5446> [東証２] が9月13日大引け後(17:00)に業績・配当修正を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1.2億円→4.7億円(前年同期は1.8億円)に3.9倍上方修正し、一転して2.6倍増益見通しとなった。
　上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の3.8億円→7.3億円(前期は2.7億円)に92.1％上方修正し、増益率が39.7％増→2.7倍に拡大する見通しとなった。

　同時に、従来未定としていた今期の上期配当を20円(前年同期は5円)実施する方針とした。下期配当は引き続き未定とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　第2四半期累計期間の業績予想につきましては、新潟県内の鋼材需要の低迷により、販売数量が予想数量を下回る見通しであることなどから、当初予想数値に比べ減収を見込んでおります。利益面では、主原料である鉄スクラップ価格が期初から下落し、想定を下回る水準で推移するなか、諸資材や輸送コストの上昇を背景に、製品販売価格の維持に努めたことで、鉄スクラップ価格との値差が拡大し、当初予想数値に比べて増益を見込んでおります。　通期の業績予想につきましては、下期以降の景気動向、原材料価格の見通しが不透明であるため、上記第2四半期累計期間の業績予想を踏まえて修正しております。

　　当社の利益配分の基本方針は、連結業績に応じた株主への利益還元と今後の事業展開ならびに企業体質強化に向けた内部留保の充実です。連結業績に応じた利益還元の指標は、連結配当性向30％程度を目標としております。　2020年3月期の配当予想につきましては、経営環境の先行きの見極めが大変難しいことから未定とさせていただいておりましたが、第2四半期累計期間の業績見通し等を総合的に勘案した結果、第2四半期末の配当予想を1株当たり20円に修正いたします。　なお、期末の配当予想につきましては、当社を取り巻く経営環境が依然として不透明なため、引き続き未定とさせていただき、通期の業績見込みが明らかとなった時点で改めて公表いたします。（注）上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであります。　　　従って、今後の主原料である鉄スクラップ価格や鋼材市況等の変動により、業績予想値が変わる可能性があります。