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前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2024/05/08 05:30

BBタワー <3776>  239円 (+50円、+26.5%) ストップ高

 ブロードバンドタワー <3776> [東証S]がストップ高。連休前2日取引終了後に1-3月期連結決算を発表。売上高は前年同期比11.7%減の30億9000万円だったものの、最終損益が前年同期実績(6000万円の赤字)から1億1900万円の黒字に転換して着地しており、これを好感した買いが集まった。大型案件の売り上げ減少により減収となった。一方、利益面ではデータセンターにおけるサービス全体の構造改革が奏功したほか、投資事業組合運用益や投資有価証券売却益といった営業外収益の増加が寄与した。なお、通期の減収・最終黒字見通しに変更はない。

ヨシコン <5280>  1,620円 (+300円、+22.7%) ストップ高

 ヨシコン <5280> [東証S]がストップ高。静岡を地盤に事業用不動産開発やマンションを手掛けるが、足もとの業績は会社側の想定を上回る好調な推移をみせている。不動産投資法人への物件供給や商工業用地の売却が増加し全体収益を牽引、コスト低減への取り組みも結実している。前週2日に発表した24年3月期決算は営業利益が前の期比2.1倍の30億2900万円と急拡大したほか、続く25年3月期についても同利益は前期比22%増の37億円予想と大幅な伸びが続く見通し。また、株主還元も強化し、前期配当は従来計画に4円増額の55円、今期は更に3円増配となる58円を計画している。加えて、発行済み株式数2.82%相当の20万株、金額で3億円を上限とする自社株買いを実施することも併せて発表、これらを材料に投資資金が集中する格好となった。

グリーンエナ <1436>  1,069円 (+150円、+16.3%) ストップ高

 GreenEnergy & Company <1436> [東証G]がストップ高。7日午後0時50分ごろ、株主優待制度を拡充すると発表しており、これを好感した買いが膨らんだ。現行では保有株数に応じて「QUOカードPay」を1000~3000円分贈呈していたが、変更後は300株以上の保有で一律3万円分を贈呈する。4月末と10月末時点で株式を保有する株主が対象となる。長期保有優待制度は廃止する。今年10月から新たな優待制度の適用を始める。同社は5月1日付で「フィット」から現社名に商号変更した。

FVC <8462>  578円 (+80円、+16.1%) ストップ高

 フューチャーベンチャーキャピタル <8462> [東証S]がストップ高。前営業日となる2日の取引終了後、取得総数25万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.9%)、取得総額1億円を上限とする自社株買いの実施を発表。これを材料視した買いが入ったようだ。取得期間は7日から8月31日としている。

中部飼 <2053>  1,382円 (+184円、+15.4%)

 東証プライムの上昇率トップ。中部飼料 <2053> [東証P]が3日ぶり急反騰。同社は7日午後2時ごろ、25年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比6.8%増の42億円としていることや、年間配当計画を前期比10円増配の50円としていることが好感されたようだ。売上高予想は同10.8%減の2090億円としているが、飼料の付加価値販売の徹底、成長市場である北海道における拡販、環境に配慮した飼料の開発・販売などによる差別化飼料比率の向上、魚粉比率を大幅に低減した水産飼料の拡販、製造・販売・研究一体の強みであるスピード感を生かした提案営業の強化などに取り組むとしている。また、3カ年の中期経営計画もあわせて発表。最終年度となる27年3月期の営業利益目標は66億円に設定している。

セレス <3696>  1,809円 (+171円、+10.4%)

 東証プライムの上昇率3位。セレス <3696> [東証P]が続急騰。前営業日となる2日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想の修正を発表した。最終利益の見通しをこれまでの8億円から12億円(前期比2.7倍)に引き上げており、ポジティブ視されたようだ。持ち分法適用関連会社であるビットバンクが24年1-3月期に純利益を計上する見込みとなったことを受け、持ち分法による投資利益を3億7000万円計上する。今期の売上高の見通しは据え置いた。

Uアローズ <7606>  1,947円 (+141円、+7.8%)

 ユナイテッドアローズ <7606> [東証P]が続急伸。前営業日である2日の取引終了後、4月度の売上概況(速報)を発表しており、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比17.0%増と4ヵ月連続で前年実績を上回った。堅調な月次実績を評価した買いが入ったようだ。前年に比べて休日が1日少なかった影響はあるものの、気温の上昇とともにシャツ、カットソー、ニット、ブラウスなどの夏物軽衣料が好調に推移した。また、自社ECサイトを中心に、ネット通販の売り上げの伸長も目立ち、客単価が同8.5%増となったのに加えて、客数も同18.5%増と大きく伸長した。なお、全社売上高は同14.7%増だった。

GMO-PG <3769>  7,732円 (+482円、+6.7%)

 GMOペイメントゲートウェイ <3769> [東証P]が3日ぶり急反発。同社は2日取引終了後、オリエントコーポレーション <8585> [東証P]と協業し、オリコの取引先企業に対して「オリコBtoB早払いbyGMO」の提供を開始したと発表。これが材料視されたようだ。このサービスは、オリコの取引先企業がBtoB取引において保有する債権をGMO-PGが買い取ることにより、早期に資金化するファクタリングサービス。今後もGMO-PGは事業者の成長や業務効率化などを多角的に支援するファイナンスサービスを提供していくとしている。

フジ住 <8860>  786円 (+47円、+6.4%)

 フジ住宅 <8860> [東証P]が3日ぶり急反発。前営業日の2日取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示し、今期の経常利益が前期比0.9%増の67億円となる見通しを示した。経常利益は前期に続き過去最高益を更新する見通しとなっており、買いを誘う要因となったようだ。今期の売上高は同2.2%増の1230億円を見込む。前期と同水準となる4棟の分譲マンションの引き渡しと、未受注在庫の受注促進により、新築戸建ての販売個数の減少の影響を補う方針。土地有効活用事業と賃貸・管理事業の更なる伸長も図る。24年3月期の売上高は前の期比5.0%増の1203億8800万円、経常利益は同15.7%増の66億4300万円だった。同社は前期の期末配当において特別配当3円分を増額して16円(年間配当は30円)で決定した。今期の年間配当予想は27円とした。

メタリアル <6182>  1,074円 (+64円、+6.3%)

 メタリアル <6182> [東証G]が5日続急伸。4月16日にマドを開けて急落したが、その後1000円を割り込んだところで下げ止まり、ソーサーボトム形成から出直り色を強めている。同社は人工知能(AI)を活用した自動翻訳サービスやソフト提供を主力とし、医薬、法務、財務など専門性の高い分野で旺盛なニーズを捉えている。前週2日取引終了後に、同社の子会社ロゼッタが専門文書AI「Metareal AI LLM 2」のデモ動画を公開した。これを手掛かり材料に上値を見込んだ短期資金の流入が続いた。

ユーラシア <9376>  574円 (+34円、+6.3%)

 ユーラシア旅行社 <9376> [東証S]が続急伸。連休前2日取引終了後、上期(23年10月-24年3月)連結業績予想について売上高を23億2600万円から20億7200万円(前年同期比2.2倍)へ、最終利益を400万円から1000万円(前年同期9500万円の赤字)へ修正すると発表。第1四半期時点で最終赤字だっただけに損益改善の進展を好感した買いが入った。円安の影響で訪日外国人数は順調に回復しているものの、出国日本人数がコロナ禍前を下回る水準にとどまっているため売上高は従来予想を下回った。一方、利益面では価格転嫁や経費抑制が奏功した。あわせて通期の売上高見通しを52億5000万円から49億円(前期比66.4%増)へ下方修正した。営業利益以下の黒字見通しに変更はない。

楽天グループ <4755>  797.6円 (+45.4円、+6.0%)

 楽天グループ <4755> [東証P]が3日ぶり急反発。日本経済新聞電子版が6日、1月に始まった新たな少額投資非課税制度(NISA)の口座開設数に関し、「日本経済新聞が独自に聞き取ったところ、3月末時点の開設数のシェア首位は楽天証券だった」と報じた。楽天証券を傘下に持つ楽天グループに対しては、事業への好影響を期待した買いが入ったようだ。報道によると、楽天証券は3月末時点で520万程度の口座を獲得し、全体に占める割合は約35%となったという。

野村 <8604>  927.8円 (+51.4円、+5.9%)

 野村ホールディングス <8604> [東証P]が続急伸。大和証券は2日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は800円から1000円に見直した。24年3月期第4半期(24年1-3月)の決算は当期利益が前年同期比7.7倍の567億5000万円となった。同証券では、この決算を踏まえて業績予想を修正し、25年3月期の同利益を2000億円から2300億円、26年3月期は2100億円から2400億円に引き上げた。リテールでは株式委託や投信募集、ホールセールではFICC(債券・為替・商品)、エクイティ、IB(投資銀行)のいずれも収益想定を増額した。更なる利益の上乗せ確度が高まれば、PBR1倍が意識される展開も想定される、とみている。

三洋貿易 <3176>  1,560円 (+86円、+5.8%)

 三洋貿易 <3176> [東証P]が続急伸。京大発創薬ベンチャーのトレジェムバイオファーマ(京都市上京区)などの研究グループが世界初の「歯生え薬」の臨床試験を9月から始めると2日発表したことを複数のメディアが報じた。2030年の実用化を目指すという。報道を受け、同創薬 ベンチャーに昨年出資した実績がある三洋貿易に思惑的な物色が向かったようだ。

東京鉄 <5445>  4,770円 (+255円、+5.7%)

 東京鐵鋼 <5445> [東証P]が続急伸。7日午後2時、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績と配当予想を開示した。このうち配当に関し、前期の期末配当を従来の予想から40円増額して220円(年間270円)としたうえで、今期の年間配当予想は235円とした。加えて、取得総数13万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.46%)、取得総額5億円を上限とする自社株買いの実施も発表。これらを材料視した買いが入ったようだ。自社株の取得期間は9日から6月28日まで。24年3月期は売上高が前の期比0.5%増の796億1700万円、最終利益が同2.2倍の78億8700万円となり、それぞれ計画を上回って着地。出荷価格の上昇やコスト削減効果が奏功し、増収増益となった。25年3月期については、売上高が前期比3.6%増の825億円、最終利益が同12.5%減の69億円となる見通しを示した。

ACSL <6232>  1,011円 (+38円、+3.9%)

 ACSL <6232> [東証G]が3日ぶり大幅反発。7日午前11時半、国内で大型案件を受注したと発表。これを材料視した買いが株価を押し上げたようだ。納入するのはプラットフォーム機体「PF2」で、受注金額は2億3100万円。納期は今年5月から2029年3月までを予定する。受注先とエンドユーザーは非開示。24年12月期の業績予想には織り込み済みとしている。

松屋R&D <7317>  739円 (+26円、+3.7%)

 松屋アールアンドディ <7317> [東証G]が大幅続伸。7日午前11時30分ごろ、24年3月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高を81億円から84億円(前の期比17.3%増)へ、営業利益を12億円から12億7000万円(同2.1倍)へ増額しており、これを好感した買いが入った。前回予想より為替相場が安定的に推移したほか、ベトナム子会社における新工場が安定的に稼働していることが寄与する。

ファストリ <9983>  42,110円 (+1,290円、+3.2%)

 ファーストリテイリング <9983> [東証P]が3日ぶり大幅反発。前営業日となる2日の取引終了後、4月度の国内ユニクロ売上速報を発表。既存店とEコマースを合わせた売上高は前年同月比18.9%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回っており、好感されたようだ。気温が高く推移したことに加えて、打ち出した商品と実需がマッチしたことで夏物商品を中心に好調な販売となった。内訳では客単価は同11.3%増と上昇。客数も同6.8%増となった。

エクサWiz <4259>  460円 (+14円、+3.1%)

 エクサウィザーズ <4259> [東証G]が大幅続伸。7日朝方、東京都教育委員会による都立学校向け生成AI利用サービスの構築業務を提供開始すると発表した。都立学生が生成AIを利用するために必要な環境や関連業務の構築を行う。これが材料視された。

T-BASE <3415>  300円 (+9円、+3.1%)

 TOKYO BASE <3415> [東証P]が3日ぶり大幅反発。前営業日となる2日の取引終了後に同社が発表した4月度の月次売上速報によると、既存店売上高は前年同月比3.9%増となった。2ヵ月連続で前年同月を上回る形となっており、評価されたようだ。国内では全業態で客単価が増加したほか、都心部店舗ではインバウンド需要が堅調だった。中国本土での不採算店舗の退店が完了したことに伴い、全社ベースでは減収となったものの、既存店の海外売上高は同17.7%増と大きく伸びた。

アドテスト <6857>  5,222円 (+115円、+2.3%)

 アドバンテスト <6857> [東証P]が反発。そのほか、ディスコ <6146> [東証P]など 半導体製造装置関連に物色の矛先が向いた。前日6日の米国株市場では長期金利低下を背景にハイテク株に買いが集まり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3連騰と上値指向を強めた。また、個別ではエヌビディア も急速な戻り足で3.8%高に買われ3連騰、900ドルを超え上場来高値も視界に入ってきた。これを受けエヌビディアと密接な取引関係にあるアドテストに追い風となっているほか、生成AI市場の拡大で商機が高まっているディスコにも投資マネーが誘導されている。加えて、米インテル と国内企業14社が半導体の後工程を自動化する製造技術を日本で共同開発する計画にあることが報じられたことで、後工程の半導体製造装置メーカーの株価を刺激する状況にある。

エバラ食品 <2819>  2,920円 (+43円、+1.5%)

 エバラ食品工業 <2819> [東証S]が反発。前営業日となる2日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、最終利益が計画を4億円上回る18億円(前の期比17.3%減)で着地したようだと発表しており、好感されたようだ。売上高は計画の445億円から452億円(同4.1%増)に上振れする。家庭用商品において「プチッと鍋」などのポーション調味料が売り上げを伸ばした。コスト管理の取り組みも奏功して利益を押し上げる要因となった。

Lドリンク <2585>  5,130円 (+70円、+1.4%)

 ライフドリンク カンパニー <2585> [東証P]が続伸。連休前2日の取引終了後、ブランド開発・製造やEC運営を手掛けるOTOGINO(大分県日田市)から炭酸水製造事業を譲り受けると発表した。これにより、九州地方に炭酸水の製造拠点を得ることになるという。同事業の運営を担う100%出資子会社を月内に設立する予定だ。

※7日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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