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株価(12/11)

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ポスコの売買予想

売り予想

個人投資家の意見「買い」に反対

予想株価
5,355円
現在株価との差+1,070 (+24.97%) 
登録時株価
5,960.0円
獲得ポイント
+80.82pt.
収益率
+28.10%
期間 中期(数週間~数ヶ月)
理由 業績(会社計画の修正発表を含む)
ポスコを売る根拠は主に三つの理由がある。

■為替
日銀の金融緩和やソフトバンクのスプリント・ネクステル買収等様々の要因により、ようやく円安ドル高に動きつつある。この中で、ウォンまで主要通貨に対して高く成ってきている。
かねてより言われているように韓国経済にとって健全な為替閾値は狭く、極端なウォン安や、逆にウォン安を活かした一点主義的な韓国の産業構造は急激な為替変動に対応できず危機的な状況になると言われていたが、ついに現実のものになりつつあるように感じる。

実際、韓国がウォン高になるという事は輸出産業には打撃となることは間違いない。
また造船・自動車など製鉄業が関わる韓国の主要輸出品は、産業構造が日本と重なっている韓国経済にとって、売上も利益もシェアも落ちるという三重苦につながっても不思議はない。
特に自動車については欧米市場にて相対的に日本車が安く、韓国車は高く成りうる。
当然、韓国自動車産業が重要な取引先とするポスコにとっては痛手であろう。
また、韓国造船業にしても技術水準はそこまで付加価値を持つものではなく、新たな新興国台頭は危機となり、それは製鉄業にも同様の事が言える。
実際、ポスコ自体もインドのアルセロール・ミッタルに敵対的TOBを仕掛けられるのではという噂も予てからある。


■韓国経済の斜陽化と造船不況
リーマンショックは世界経済に多大なダメージを与えたが、造船業は建造機関が長いためかなりの時間差を受けてダメージを受ける。(海運会社が船腹を増やすために他社を買収するのも建造期間を省くためだったりもするとのこと。)
リーマン以前の受注で今も船は建造されていることが多く、日本も2014年問題が迫ってはいるものの、韓国の造船不況は既に危機的状況にある。
円高が厳しく、赤字リスクを恐れて無理に受注を取りにいかなかった日本の主要造船と、大量の受注を取り続けた韓国造船にとって、このウォン高の兆候はどれほど危険なものか・・・

また、名村造船など日本でも一部の造船会社は円高を契機にポスコからの造船用鋼板を輸入する動きがあったものの、ウォン高円安に進めばその理由は薄くなっていく。

※特に韓国の造船不況については次の記事が詳しい
「仕事が急減…韓国南海岸の造船ベルト崩れる 」中央日報 2012/10/11 http://japanese.joins.com/article/141/161141.html?servcode=400§code=400
※ちなみに2011年の日本の造船受注は前年比-35.2%・771万t、世界シェアは14.5%と横ばいでシェアはキープできている。が中韓には大きく水をあけられていた。韓国は-9.7%の2520t、中国が-57.2%の1544万t。シェアは韓国47.2%(前年比+13.9)、中国29.0%(前年比-14.8)  この受注残が出そろった12年はじめには韓国の優勢が報じられたものの、半年過ぎた現在は韓国造船の危機が一気に表面化している。これは採算をほとんど考慮せずに受注した結果なのではなかろうか。

■新日鉄住金との訴訟問題
新日鉄が唯一量産技術を確立させた高性能鋼板"方向性電磁鋼板"。
ポスコは新日鉄の技術者引き抜きなどによりこの技術を盗んだとされる。

新日鉄住金は2012年不正競争防止法の「営業秘密の不正取得行為」にあたるとして、1000億円の損害賠償と高性能鋼板の製造・販売差し止めを請求。
この裁判は10月24日に元社員と、ポスコの日本法人ポスコジャパンを相手取る形で始まった。

※ただしポスコと新日鉄は資本関係があり、また歴史的経緯から両社全面敵対を貫くかどうかはわからない。個人的にはそれを見越したポスコが新日鉄株を持っているとも取れるが、ここは新日鉄には断固とした態度を貫いてほしいと思う。
※ポスコの自動車用鋼板は日系自動車メーカにも輸出されている。

■まとめ
以上のような危機が重なってか、ポスコ側の焦りは相当のものであるように思われる。直近のニュース・IRだけでも悪材料豊富となっている。

以下に直近のニュースを並べて、売り理由を終わります。
・「苦戦する韓国企業 現代重工が初の希望退職、ポスコは営業減益 」日経新聞2012/10/24
・2012年12月期第3四半期財務・業績の概況(連結) IR 10/25 (営業減益)
・「新日鉄住金vs.ポスコ 電磁鋼板の製造技術めぐり公判始まる」東洋経済2012/10/26 http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/96e8b20db4da323d7b15c5794a4dfe5d/
・平成24年第3四半期報告書提出期限延長承認について  IR 10/29
・「鉄鋼大手ポスコ、商業施設を売却」朝鮮日報 2012/10/30
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/30/2012103000789.html
7件のコメントがあります
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    冬山さん
    2012/11/17 23:04
    ようやく下げだし、「よし予想が当たったぞ」と思っていましたが、
    http://jp.reuters.com/article/companyNews/idJPTK823784020121114

    このような材料に加えて、新日鉄住金への関係修復にむけての動きのニュースもありました。

    もし短期トレードならここあたりで手放すのもいいとは思いますが、自分なりに分析した結果、日系の鉄鋼株が長らく低迷期にあったように、今後は韓国鉄鋼株が低迷を始めるのではないかと思っています。ですので今しばらく持ってみます。
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    冬山さん
    2012/12/10 23:12
    大幅に上げてきています。
    やはりアルセロールミッタルとの関係の濃密化を評価する見方が強いのでしょうか。

    しかしながらPOSCOは本拠地は韓国なわけですからどうしても厳しくなるという見方はまだ維持したいです。

    事業のスリム化を必死に行っていますが、先行きの暗さは相変わらずなわけですから。

    しかも円安で日本の高付加価値の特殊鋼が韓国市場でも流通しやすくなってきてしまうと思われる点でも、POSCOは危ない部分があると思うのです。

    ・・・とはいってもこれ以上上がってくるとなくなく売り予想を損切をすることもあり得ます。
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    冬山さん
    2013/1/27 15:02
    いままで円安ウォン高の都合もあって、東証外国部のポスコ株は上がっていました。

    しかし外資の韓国撤退があいつぎ、先日1月25日の下げは、円安であるにもかかわらずポスコ株は5%以上の下げとなりました。

    既にまずい造船に続き、為替の都合で韓国車の輸出も不利に、さらに韓国車は燃費偽装問題も抱えています。そこで韓国不動産市場の崩壊が現実味を帯びてきており、ポスコ自身も不動産開発にはかなり力を入れていましたし、自分が直接でなくとも建材需要激減のリスクも出てくるでしょう。

    超円高のため日本の自動車メーカーや造船でもポスコから輸入しているところもありましたが、これも日本に回帰してくるかな、と思っています。
    日本の製鉄業にはぜひとも頑張ってほしいです。

    ただポスコ自身も韓国が危ないのはわかっているでしょうからグローバル化をすすめ、韓国内の不動産や競争力のない子会社等の不安部分を処分しスリム化を目指していくでしょう。
    それが実現した時点で株価が安い場合、アルセロール・ミタルあたりが買収しかけてきたりするかもなと思ってます。
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    浪速のジュリーさん
    2013/4/14 07:17
    若いのに、えらいなあ?!
    よく調べられてますね。
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    冬山さん
    2013/7/21 23:29
    お返事が遅くなりまして申し訳ありません。

    お褒め頂きありがとうございます。
    調べている割にマイナスでなさけないですが、いつかプラスにならないかなと思っています。
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    冬山さん
    2015/7/4 00:40
    特に上海市場を中心とした中国バブルの崩壊がささやかれてきている。

    さて、韓国はこのところ対中依存度が高まっていた。したがって中国のバブルが崩壊すれば、韓国の在中資産も価値が下がる可能性が高い。

    http://japanese.joins.com/article/158/200158.html
    韓国、対中投資で日本を制し世界1位に浮上

    さらに韓国国内の経済的影響も大きくなるだろう。
    特に問題となるのが鉄鋼である。
    中国は国内で捌けない鉄鋼を、極端に値下げして海外で売りさばき、韓国の大手鉄鋼メーカーに大きな影響を与えているのだが、中国のバブルが崩壊したら余計にいっそう中国内で裁けない鉄鋼が韓国に流入するだろう。

    http://japanese.joins.com/article/002/198002.html
    あふれる中国鉄鋼に…韓国メーカー「非常事態」
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    冬山さん
    2015/7/4 01:32
    最近のポスコのニュース。

    ◎ウォーレン・バフェットは2000年代から持続的に投資してきた韓国株。
    特にポスコは10億ドル以上保有していたのだが、これをすべて手放していたとして今年4月に話題になった。

    天才投資家バフェット氏、昨年ポスコ株を全て売却 - 朝鮮日報
    http://www.chosunonline.com/svc/auth/index_login.html?contid=2015040100872&code=news

    大物投資家バフェット氏が韓国のポスコ株を全て売却 財閥に不信感か
    http://news.livedoor.com/article/detail/9969878/

    米大物投資家、韓国株“大量売却” 財閥企業と政界の“深い闇”に嫌気か -zakzak
    http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150404/frn1504041530001-n1.htm


    ◎ポスコ本社を家宅捜索 裏金疑惑で=韓国検察 - ソウル聯合ニュース 2015/07/03 20:52
    http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2015/07/03/0200000000AJP20150703002900882.HTML

    そして実際に、外堀を埋められつつあるのか、ポスコは昨日、本社が家宅捜索された。