クニミネ工業が急反発、今３月期下方修正も２部市場変更記念で配当倍増

　クニミネ工業<5388.T>は急反発。同社は２日取引終了後、１５年３月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を１２５億４９００万円から１２０億４９００万円（前期比微増）へ、営業利益を１５億９６００万円から１３億４７００万円（同１１．４％減）へ、最終利益を１０億５６００万円から９億５６００万円（同１１．１％減）へ修正した。ベントナイト事業部門の鋳物関係は堅調ながら、土木建築関係では復興関連の需要が人手不足などで遅れ、収益性の高いアグリ事業部門で消費税引き上げ後の反動減が大きかったことなどが影響した。また、化成品事業部門は価格改定の遅れなどもあり、従来予想額に届かなかった。利益面も減収デメリットや売上原価率の上昇なども足を引っ張っている。ただ、足もとの業績悪は株価面で織り込みが進んでいたことで売り圧力は限定的。一方で同社は３月２３日付でジャスダックから東証２部へ市場変更することも発表しており、東証２部への市場変更に伴う記念配当を加え、１５年３月期の期末配当（一括）を従来予想の１５円から３０円に増額すると発表、これが好感された格好だ。

クニミネ工業の株価は９時４０分現在８５０円（△４０円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）