東海カーボンは４日続落、独炭素黒鉛製品メーカーを約１０００億円で買収

　東海カーボン<5301.T>は４日続落となっている。１７日の取引終了後、ドイツの炭素黒鉛製品メーカーであるコベックス社の全株式を７月下旬に取得し子会社化すると発表したが、買収価額が約１０００億円に上ることから、財務面への影響を警戒した売りが出ているようだ。

　コベックス社は、アルミ精錬用のカソード、高炉の内貼りに使われるライニング（高炉用ブロック）、金属シリコンなどの精錬に使われる炭素電極の３分野で世界有数の市場シェアを有する企業。今回の買収により東海カーボンは、事業ポートフォリオの多角化や東欧における生産拠点を確保することになる。

　買収価額の約１０００億円は手元資金やブリッジローン（つなぎ融資）により調達した後、社債発行や金融機関からの借り入れに加えて、ハイブリッドファイナンスなどによる資本性資金の調達も検討しているという。なお、１９年１２月業績への影響は現在精査中としている。

出所：minkabuPRESS