日ヒュームが上昇、国内ビッグプロジェクト追い風に収益環境良好

　日本ヒューム<5262.T>が全般相場急落の間隙を縫って上昇、海外株安や為替などの影響を受けにくい内需政策関連株として買い優勢の展開。下水道向けヒューム管で国内トップシェアを誇るほか、コンクリートパイルなどコンクリート２次製品の製造販売を手掛け、国策を背景とした大型プロジェクトの始動で来期以降の収益環境は良好だ。昨年８月に着工された豊洲新市場の建設工事では基礎工事に参画、２０２０年の東京五輪関連に絡む案件や２７年開業を目指すリニア中央新幹線関連工事も同社の収益押し上げ要因になるとみられている。リニア関連では品川―名古屋間の８６％に相当する部分がトンネル区間であり、「同社はシールドトンネルで使用されるコンクリート内壁材で実績を持っていることから収益機会拡大が見込める」（市場関係者）という。

日ヒュームの株価は１２時４９分現在９３３円（△１５円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）