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前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2023/07/04 05:20

ダイセキS <1712>  1,308円 (+235円、+21.9%) 一時ストップ高

 東証プライムの上昇率トップ。ダイセキ環境ソリューション <1712> [東証P]が4日続急騰、一時ストップ高となった。6月30日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、売上高を170億円から183億9500万円(前期比12.0%増)へ、営業利益を15億9100万円から20億3700万円(同48.2%増)へ、純利益を8億9100万円から11億7800万円(同62.5%増)へ上方修正したことが好感された。主要事業である土壌処理事業において、コンサル営業による案件が好調に推移していることが要因。第1四半期は中京エリアの工場再開発案件によって、リサイクルセンターの稼働率が高い水準で進捗。また、関東エリアの大規模工場地中埋設廃棄物・汚染土壌撤去工事案件及び関西エリアの大規模工場廃棄物撤去コンサル案件についても、顧客へ高付加価値サービスを提供することによって採算性が向上し、利益率の向上に寄与したとしている。同時に発表した第1四半期(3-5月)決算は、売上高66億4100万円(前年同期比97.8%増)、営業利益8億9100万円(同4.8倍)、純利益5億4600万円(同7.9倍)だった。

プライムスト <5250>  4,580円 (+700円、+18.0%) ストップ高

 プライム・ストラテジー <5250> [東証S]がストップ高。2月下旬に東証スタンダード市場に新規上場したニューフェースだが、2月27日につけた3935円を大幅に上回り、約4ヵ月ぶりに上場来高値更新となった。同社はWebサイトの高速化に加え安全性を担保した保守・運用サービス、超高速CMS実行環境「KUSANAGI」を中心とした製品群を展開する。Webサイト最適化診断ツールと「チャットGPT」の連携などAI分野の研究開発も強化途上にあり、生成AI関連としての側面も株価を刺激している。営業利益は22年11月期に前の期比で倍増したが、23年11月期も前期比21%増の3億5800万円と高成長トレンドが続く見込み。

アルファクス <3814>  681円 (+100円、+17.2%) ストップ高

 アルファクス・フード・システム <3814> [東証G]がストップ高。前週末6月30日の取引終了後、第三者割当増資の実施を発表した。双日 <2768> [東証P]や、コンサルティング業務などを展開するエイチアンドパートナーズ(東京都港区)などを割当先として、新株を発行し資金調達を実施する。債務超過が解消に向かうとの見方から買いが集まったようだ。新たに47万8000株を発行し、1株552円90銭でエイチアンドパートナーズに19万1200株、双日に17万2100株、アルファクスの社外取締役でエイチアンドパートナーズの代表取締役を務める平川雅之氏に11万4700株を割り当てる。手取り概算で約2億4500万円を調達し、事業の運転資金に充当する。同社は23年9月末において、業績が予想通りに推移した場合、債務超過は解消されると見込んでいる。

ミクニ <7247>  524円 (+73円、+16.2%)

 東証プライムの上昇率2位。ミクニ <7247> [東証P]が急反騰。出来高急増のなか16%高で500円台を一気に回復する展開となり注目を集めた。米ナスダック高を背景に、東京市場でもグロース(成長)株への資金流入が目立っているが、一方で低PBR株を見直す動きが再び高まっている。同社は電子制御による燃料供給装置を主力とする独立系の自動車部品メーカーだが、スズキ <7269> [東証P]やヤマハ発動機 <7272> [東証P]などとの取引関係が密接で安定した収益基盤を持つ。また、経済成長著しいインドでの展開を強みとし、インド関連株としてもマーケットの関心が高まったもようだ。24年3月期営業利益は前期比30%増の40億円と高変化を見込むが、PER10倍台と割安なほか、PBRは0.5倍台前後と解散価値の半値水準にあることで株高修正期待が強い。

クラウディア <3607>  785円 (+100円、+14.6%) ストップ高

 クラウディアホールディングス <3607> [東証S]がストップ高。6月30日の取引終了後、23年8月期の連結業績予想について、売上高を110億円から113億円(前期比18.8%増)へ、営業利益を4億円から5億円(同4.8倍)へ、純利益を3億2000万円から4億5000万円(同45.4%減)へ上方修正したことが好感された。従来予想に比べてブライダル市場が徐々に復調に向かい、最終消費者の挙式意欲が好調に推移したことが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(22年9月-23年5月)決算は、売上高88億9100万円(前年同期比25.0%増)、営業利益8億500万円(同3.2倍)、純利益7億2300万円(同6.9%減)だった。

三光合成 <7888>  729円 (+84円、+13.0%)

 東証プライムの上昇率3位。三光合成 <7888> [東証P]が4日続急騰。6月30日の取引終了後、集計中の23年5月期連結業績について、売上高が680億円から810億円(前の期比23.4%増)へ、営業利益が28億円から34億円(同33.7%増)へ、純利益が19億円から21億円(同16.0%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。日本・欧州・アジア・北米地域で車両用部品が、日本・アジア地域で車両向け金型の受注が増加したことが要因。また、想定為替レートに対して円安で推移したことも寄与した。なお、業績上振れに伴い期末配当予想を7円から9円へ引き上げ、年間配当予想を16円(前の期14円)とした。

ビープラッツ <4381>  3,090円 (+355円、+13.0%) 一時ストップ高

 ビープラッツ <4381> [東証G]が4日続急騰、一時ストップ高となった。販売・管理プラットフォームをサブスクリプション方式で提供し、トヨタ自動車 <7203> [東証P]が展開する「KINTO」も同社のシステムを採用するなど、その実績は折紙付き。中期的に企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進はクラウドサービスの市場拡大も加速させることになり、同社の活躍余地は更に高まっていくことが予想される。業績も23年3月期は営業利益が前の期比10倍、続く24年3月期も前期比6割増の2億8700万円予想と成長加速局面に突入している。

TMN <5258>  1,779円 (+182円、+11.4%)

 トランザクション・メディア・ネットワークス <5258> [東証G]が3日続急騰。2日朝のTBS系情報番組「がっちりマンデー!!」で紹介されたことが買いにつながったようだ。番組では「僕たち上場しました2023」のテーマで、今年4月に上場した同社のマルチ決済端末を紹介。また、人工ダイヤモンドの原料となる種結晶を製造販売し22年6月に上場したイーディーピー <7794> [東証G]も4連騰となった。

日本マイクロ <6871>  2,223円 (+223円、+11.2%)

 東証プライムの上昇率4位。日本マイクロニクス <6871> [東証P]が急反騰。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6月30日、日本マイクロのレーティングを「ホールド」から「バイ」に引き上げた。目標株価は従来の1700円から2700円に増額している。生成AIの普及に伴って、サーバー用メモリー向けのプローブカード需要が回復に向かっており、来年にはPC用メモリーの需要回復も重なると予測。今後の株価は生成AIやメモリー各社の決算を手掛かりに水準訂正を続けるとみる。同証券は日本マイクロの24年12月期営業利益の予想を60億円から88億円に見直している。

マルマエ <6264>  1,873円 (+168円、+9.9%)

 東証プライムの上昇率6位。マルマエ <6264> [東証P]が急反発。6月30日の取引終了後、23年8月期の単独業績予想について、売上高を87億円から68億300万円(前期比20.8%減)へ、営業利益を16億8000万円から7億3000万円(同69.1%減)へ、純利益を12億円から6億1200万円(同66.3%減)へ下方修正したが、アク抜け感から買われたようだ。想定に対して 半導体分野における市場環境悪化が長引いていることに加えて、デバイスの停滞以上に装置部品における在庫調整の影響が大きく、受注残を消化した23年5月以降の半導体分野の売り上げが大幅に減少する見通しとなったことが要因としている。また、第3四半期の工場稼働率の悪化による加工単価の上昇によって、多額の棚卸評価損が発生したことや、工場稼働率の低下に伴い新設機械に未稼働の遊休設備が発生し、遊休資産の減価償却費を計上することになったことも利益を押し下げるとしている。同時に発表した第3四半期累計(22年9月~23年5月)決算は、売上高53億8100万円(前年同期比11.7%減)、営業利益7億7100万円(同55.7%減)、純利益5億900万円(同59.2%減)だった。

平和堂 <8276>  2,357円 (+207円、+9.6%)

 東証プライムの上昇率8位。平和堂 <8276> [東証P]が3日ぶり急反発。東海や北陸中心にスーパーを展開するが、本社のある滋賀県で断トツの販売シェアを有する。前週末30日取引終了後に発表した24年2月期第1四半期(23年3-5月)の連結営業利益は前年同期比38%増の25億9500万円と高水準の伸びを達成した。上期営業益予想に対する進捗率はほぼ9割に達しており、サプライズとなった。PBRは0.6倍台で水準訂正妙味も内包している。

ピックルス <2935>  1,373円 (+112円、+8.9%)

 東証プライムの上昇率9位。ピックルスホールディングス <2935> [東証P]が5日続急伸。前週末30日の取引終了後に3-5月期(第1四半期)決算を発表し、営業利益は7億5100万円だった。通期計画(16億2000万円)に対する進捗率が約46%と高く、これを好感した買いが集まった。売上高は114億8500万円だった。巣ごもり需要の反動減の影響が落ち着いたことやコンビニ向け売り上げの好調が寄与した。同社は昨年9月に単独株式移転によって設立された経緯があり、前身となるピックルスコーポレーションの前年同期実績との比較では売上高が9.2%増、営業利益が11.7%増となる。

ウッドワン <7898>  1,264円 (+93円、+7.9%)

 ウッドワン <7898> [東証S]が4日続急伸。5日・25日移動平均線がゴールデンクロスを示現、株価も75日線を一気に跳び越える形でトレンド転換を示唆した。木製の住宅建材大手だが、ニュージーランドで林木の更新から育成全般にわたる造林を行っており、アジアで加工するビジネスモデル。高品質で耐久性の高い構造部材「JWOOD」の開発・製品化などで実力を発揮している。国内では出遅れている建設セクターの低PBR株を物色する動きに拍車がかかってきた。そのなか、木造住宅向け建材を手掛ける同社はPBRが0.2倍台という超割安圏にあり、見直し買いを誘ったようだ。

※3日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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