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*09:20JST カバー:VTuberプロダクション「hololive production」を運営する好業績企業
カバー<5253>は、VTuberのキャラクターIP開発およびVTuberプロダクション「hololive production」の運営事業を手掛ける。
2024年3月末時点で同社の運営するプロダクションにおけるVTuber在籍数は85名で、そのうち38名はYouTubeのチャンネル登録数が100万登録を超えている。2024年3月期時点では在籍VTuberあたりの収益は年間約3.55億円まで成長しており、ホロライブプロダクションの所属VTuberのYouTubeチャンネル登録総数は8,840万登録超、Twitterでの同社コンテンツ関連投稿数は約1.4億件。同社のVTuber IPは海外でも浸透が進んでおり、ECにおける海外売上比率は30.1%となっている。
売上高の構成として、配信/コンテンツが25.3%、ライブ/イベントが18.6%、マーチャンダイジングが41.4%、ライセンス/タイアップが14.7%となっている。日々の配信やライブイベントを通じて認知度・ファンコミュニティを獲得し、大規模な集客と多面的な展開を可能とする IPとしてコマース展開を図っており、2021年から約3年間で配信やライブ /イベントによる収益よりもマーチャンダイジングとライセンス /タイアップのほうが収益が高くなっている。収益構造は、IPカンパニー型の収益構造に変化しており、IPビジネスを展開する企業が一部競合と捉えられてもいる。
24年3月期の売上高は前期比47.5%増の30,166百万円、営業利益は同62.0%増の5,536百万円で着地した。第4四半期では、大型イベントの収益貢献に加えてマーチャンダイジング分野における収益拡大が業績を後押しした。マーチャンダイジングの四半期売上は過去最大を記録。また、25年3月期業績予想も開示しており、売上高は同20.9%増の36,481百万円、営業利益は同31.8%増の7,300百万円と増収増益見通し。今年度もセールスミックス改善による限界利益向上を伴いながら継続的な事業拡大を見込む。前期に続いてマーチャンダイジング売上や大型イベントの季節性を受けて業績進捗は下期偏重となる。
同社との競合企業としてANYCOLOR<5032>が挙げられるが、Vtuber市場はまだまだ成長余地が大きく2社で市場の拡大を図っている状況にある。実際にカバーは女性VTuberアイドルグループを主力としており、20代後半の男性ファンが多いためANYCOLORとファン層が異なっている。また、同社はVTuberのライブ配信に呼応するファンのUGC発信の相乗効果により、熱量の高いファンコミュニティの拡大が模倣困難な競争優位性を構築している。順調なファンの積み上がりとIPの成長で、今後もコマース展開を成長ドライバーとして、中長期的に業績の2桁成長が続いていきそうだ。
<NH>
2024年3月末時点で同社の運営するプロダクションにおけるVTuber在籍数は85名で、そのうち38名はYouTubeのチャンネル登録数が100万登録を超えている。2024年3月期時点では在籍VTuberあたりの収益は年間約3.55億円まで成長しており、ホロライブプロダクションの所属VTuberのYouTubeチャンネル登録総数は8,840万登録超、Twitterでの同社コンテンツ関連投稿数は約1.4億件。同社のVTuber IPは海外でも浸透が進んでおり、ECにおける海外売上比率は30.1%となっている。
売上高の構成として、配信/コンテンツが25.3%、ライブ/イベントが18.6%、マーチャンダイジングが41.4%、ライセンス/タイアップが14.7%となっている。日々の配信やライブイベントを通じて認知度・ファンコミュニティを獲得し、大規模な集客と多面的な展開を可能とする IPとしてコマース展開を図っており、2021年から約3年間で配信やライブ /イベントによる収益よりもマーチャンダイジングとライセンス /タイアップのほうが収益が高くなっている。収益構造は、IPカンパニー型の収益構造に変化しており、IPビジネスを展開する企業が一部競合と捉えられてもいる。
24年3月期の売上高は前期比47.5%増の30,166百万円、営業利益は同62.0%増の5,536百万円で着地した。第4四半期では、大型イベントの収益貢献に加えてマーチャンダイジング分野における収益拡大が業績を後押しした。マーチャンダイジングの四半期売上は過去最大を記録。また、25年3月期業績予想も開示しており、売上高は同20.9%増の36,481百万円、営業利益は同31.8%増の7,300百万円と増収増益見通し。今年度もセールスミックス改善による限界利益向上を伴いながら継続的な事業拡大を見込む。前期に続いてマーチャンダイジング売上や大型イベントの季節性を受けて業績進捗は下期偏重となる。
同社との競合企業としてANYCOLOR<5032>が挙げられるが、Vtuber市場はまだまだ成長余地が大きく2社で市場の拡大を図っている状況にある。実際にカバーは女性VTuberアイドルグループを主力としており、20代後半の男性ファンが多いためANYCOLORとファン層が異なっている。また、同社はVTuberのライブ配信に呼応するファンのUGC発信の相乗効果により、熱量の高いファンコミュニティの拡大が模倣困難な競争優位性を構築している。順調なファンの積み上がりとIPの成長で、今後もコマース展開を成長ドライバーとして、中長期的に業績の2桁成長が続いていきそうだ。
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