昭和シェルが最高値圏快走、原油高恩恵で業績予想大幅増額に加え配当計画倍増・自社株買いと材料満載

　昭和シェル石油<5002.T>が全体軟調地合いに抗してマドを開けて買われ、一時１３．７％高の２０９４円まで買われ、上場来高値圏を走る展開となっている。９日取引終了後に１９年３月期の連結業績予想の修正を発表、売上高を２兆６０００億円から３兆２０００億円（前期比５６．４％増）へ、営業利益を９８０億円から１５８０億円（同２倍）へ、最終利益を６６０億円から１０００億円（同２．３倍）へそれぞれ大幅に増額した。原油市況の想定を上回る上昇に伴い、棚卸資産評価額が増加したほか、石油製品の販売マージンが改善したことなどが収益押し上げに寄与している。さらに、株主還元にも積極的で１９年３月期の年間配当を従来計画の５２円５０銭から１０６円に一気に倍増させたほか、６００万株（１００億円）を上限とする自社株買いも発表しており、株高材料が満載となった。

出所：minkabuPRESS