寺岡製、前期最終を一転赤字に下方修正、配当は8円を未定に変更

　寺岡製作所 <4987> [東証Ｓ] が4月7日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結最終損益を従来予想の4億円の黒字→36億円の赤字(前の期は1.6億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の7.4億円の黒字→32.5億円の赤字(前年同期は1億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　同時に、従来8円を計画していた前期の年間配当を未定に変更した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高につきましては、販売主要マーケットのひとつである中国市場の需要が年明けには更に悪化し、大幅に減少する見込となりました。また、利益面では、値上げによる採算改善及び経費削減を行ったものの、円安やそれに伴う原材料及び燃料価格がさらに高騰したことに加えて、第４四半期会計期間にバランスシートを正常化するため長期不動在庫の処分を行ったこと等により、前回予想を大幅に減少する見込みとなりました。　上記1.減損損失の計上を踏まえ、2023 年3 月期の連結業績予想を修正いたします。

　　当社は、株主に対する利益還元を最も重要な経営課題の一つとして認識しており、経営成績や今後の事業戦略等を総合的に勘案しながら、安定配当に配慮しつつも一定程度の柔軟性を確保することを基本方針としております。　期末配当予想につきましては、減損損失の計上および業績下方修正を踏まえ、再検討させていただきます。（注）上記の減損損失の計上見込を含む予想数値は、当社が現時点において入手可能な情報に基づき作成した　　　ものであり、実際の業績は、今後様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。