寺岡製が反落、２０年３月期業績及び配当予想を下方修正

　寺岡製作所<4987.T>が反落している。２０日の取引終了後、２０年３月期の連結業績予想について、売上高を２４０億円から２３０億円（前期比２．４％減）へ、営業利益を７億５０００万円から５０００万円（同９５．６％減）へ、純利益を６億６０００万円から１億１０００万円（同８９．４％減）へ下方修正したことが嫌気されている。

　米中貿易摩擦の長期化により中国経済が一層減速し、付加価値の高い電機・電子用テープの需要回復が遅れていることに加えて、将来の成長に必要な人材の採用や研究開発などの費用の増加、在庫評価損の計上などが利益を圧迫する。更に、新型コロナウイルス肺炎の感染拡大の影響を想定できる範囲で織り込んだとしている。

　また、業績予想の修正に伴い、７円を予定していた期末配当を２円減額して５円にするとあわせて発表しており、これも売り材料視されている。なお、年間配当は１０円（従来予想１２円）となり、前期実績に対しては４円の減配になる予定だ。

出所：MINKABU PRESS