寺岡製、今期経常を99％下方修正、配当も2円減額

　寺岡製作所 <4987> [東証２] が2月20日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の7億円→0.1億円(前期は13.6億円)に98.6％下方修正し、減益率が48.8％減→99.3％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の7億円→0.1億円(前年同期は2.1億円)に97.6％減額し、一転して91.9％減益計算になる。

　業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の12円→10円(前期は14円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　１）売上高につきましては、米中貿易摩擦の長期化により中国経済が一層減速し付加価値の高い電機・電子用テープ の需要回復が遅れていること、加えて新型コロナウイルス肺炎の感染拡大の影響を現在想定できる範囲内で織り 込み、予想を変更いたします。２）営業利益につきましては、上記１）の要因のほか、将来の成長に必要な人材の採用や研究開発等の費用の増加に 加え在庫評価損の計上を余儀なくされたことから、前回予想を大幅に下回る見込みです。３）経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、営業利益の減少の影響等により予想を変更い たします。 なお、当社グループの中国内にある販売現地法人三社は、一定期間活動休止等の影響を受け、本日現在も市場は 正常化しておりません。

　（２）修正の理由　当社は、株主に対する利益還元を最も重要な経営課題の一つとして認識しており、経営成績や今後の事業戦略等を総合的に勘案しながら、安定配当に配慮しつつも一定程度の柔軟性を確保することを基本方針としております。　 期末配当予想につきましては、上記1の通り、業績予想が極めて厳しい状況にあることから、2円減額し5円と致します。これにより、1株あたりの配当は、中間配当5円、期末5円の年間10円となる予定です。（注）上記の予想数値は、当社が現時点において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後 様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。