上村工、今期経常を一転16％減益に下方修正

　上村工業 <4966> [東証２] が2月10日大引け後(15:30)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比19.4％減の55.5億円に減った。
　併せて、通期の同利益を従来予想の86億円→72億円(前期は85.5億円)に16.3％下方修正し、一転して15.8％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の51.2億円→37.2億円(前年同期は42.8億円)に27.3％減額し、一転して13.1％減益計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比20.6％減の20.7億円に減り、売上営業利益率は前年同期の19.1％→15.5％に低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当社グループの主力事業である表面処理用資材事業におきまして、ハイエンドスマートフォン向けの需要減少や米中貿易摩擦の長期化などの影響を受け、中国をはじめとする海外連結子会社でのめっき薬品の売上が低調に推移し、当初予想を下回る見込みとなったことから、2020年３月期の通期連結業績予想を上記のとおり修正いたします。　なお、今回の業績予想の修正に伴う配当予想の修正はありません。（注）上記の予想は、本資料発表日現在で入手可能な情報に基づき当社で判断したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。