長谷川香は業績上ぶれ着地、増配も反応なく安値更新(東洋経済新報社)
2007/11/22(09:59)
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長谷川香は業績上ぶれ着地、増配も反応なく安値更新

2007/11/22(09:59)

　長谷川香料（４９５８）は、６６円安の１７０５円と急続落し８月１０日につけた年初来安値１７３０円を下抜いている。前日２１日に２００７年９月期決算を発表、５月の上方修正値を上ぶれて２期ぶりに過去最高を更新して着地するとともに期末配当を増配、今期も純益を予想したが、材料出尽くしとして反応がなく売り先行となっている。同社の前期業績は、前々期比６％増収、８％経常増益、１１％純益増益と期初予想より増収増益率を伸ばした。国内では上期の猛暑を背景とした茶系飲料向け製品の増加や米国、中国の子会社が２ケタ増収と順調な業績推移を示したことが寄与した。期末配当は、前回予想の１５円を２０円に引き上げ年間３０円（前期実績２５円）に増配する。今９月期も、香料会社間のシェア獲得競争が激化する環境下で、日本・米国・中国の３極体制を強化するグローバル化をさらに推進し、業績続伸を目指している。売り上げは５１７億６０００万円（前期比３％増）、経常利益は６８億２０００万円（同６％増）、純利益は４２億２０００万円（同１％増）を予想、連続過去最高更新となる。株価は、５月の前期業績の上方修正、８月発表の第３四半期の大幅進捗率業績をテコに年初来高値２１６５円まで４００円高し往って来いとなっている。テクニカル的にも１３週移動平均線から１１％超のマイサスかい離となっていおり、下値でディフェンシブ株関連人気の再燃も想定される。