東京株式（大引け）＝１３５円高、大型連休谷間も好業績株物色意欲は旺盛

　２日の東京株式市場は寄り付き日経平均株価は小幅高で始まったものの、その後は買いに厚みが加わり上昇幅を広げる展開。

　大引けの日経平均株価は前日比１３５円１８銭高の１万９４４５円７０銭と続伸。東証１部の売買高概算は１８億６２９４万株、売買代金概算は２兆２６５６億５０００万円。値上がり銘柄数は１４８７、対して値下がり銘柄数は４３６、変わらずは９３銘柄だった。

　きょうの東京市場は、大型連休の谷間で機関投資家のポジション調整の売りなどが予想されるなか、上値は重いと見られていたが、フタを開ければ、前日に続き主力株を中心に広範囲に買いが優勢となった。前日の米国株市場ではＮＹダウは小幅安だったものの、ハイテク株比率の高いナスダック指数は過去最高値を更新、為替も１ドル＝１１２円近辺で円安含みに推移し、輸出ハイテク株には追い風となった。また、個別には決算発表が本格化するなかで好業績銘柄の物色意欲が旺盛。後場は５日の米雇用統計発表や７日の仏大統領選の結果を見極めたいとの思惑が上値を重くしたが、北朝鮮を巡る北東アジアの地政学リスク後退を背景に、ショートカバーとみられる先物買いが入り、全体相場を支えた。売買代金は活況の目安とされる２兆円を超えている。

　個別では、トヨタ自動車<7203.T>が上昇、ソフトバンクグループ<9984.T>も買いが優勢だった。ファナック<6954.T>、ローム<6963.T>なども堅調。三井不動産<8801.T>をはじめ不動産株への買いも目立つ。島精機製作所<6222.T>、ＧＭＯペイメントゲートウェイ<3769.T>がいずれも値幅制限いっぱいに買われたほか、ヤマハ<7951.T>が急伸。三井海洋開発<6269.T>も値を飛ばした。ヤマシンフィルタ<6240.T>、ＪＵＫＩ<6440.T>なども上昇した。

　半面、ペプチドリーム<4587.T>が大幅安、日揮<1963.T>も商いを伴い急落となった。ジャパンディスプレイ<6740.T>が売られたほか、ボルテージ<3639.T>、ＭｏｎｏｔａＲＯ<3064.T>も下落した。ファンケル<4921.T>、エイチーム<3662.T>が値を下げ、ヤマトホールディングス<9064.T>も安い。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）