マンダム、今期経常を19％上方修正

　マンダム <4917> [東証Ｐ] が2月2日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は23億円の黒字(前年同期は5.9億円の赤字)に浮上して着地した。
　併せて、通期の同損益を従来予想の13.5億円の黒字→16億円の黒字(前期は18.5億円の赤字)に18.5％上方修正した。ただ、通期の連結最終損益は従来予想の7.5億円の黒字→5億円の黒字(前期は6.2億円の赤字)に33.3％下方修正した。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の0.1億円の赤字→2.3億円の黒字(前年同期は14.9億円の赤字)に増額し、一転して黒字に浮上する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は9.4億円の黒字(前年同期は2.3億円の赤字)に浮上し、売上営業損益率は前年同期の-2.8％→4.2％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　個別業績につきまして、原材料価格高騰の影響を受け、原材料コストが当初予想以上に上昇する見込みです。また第4四半期においては、来期の販売拡大に向けて夏シーズン品の店頭展開を早期に立ち上げることから、原価率の高い夏シーズン品の構成比率が高まり、売上原価が上振れる見込みです。加えて、社員のキャリア形成支援のための早期退職にかかる費用として約600百万円を特別損失に計上する予定です。 これらの要因により、連結・個別業績の各段階利益につきましては、連結業績の経常利益を除き、当初予想を下回る見込みです。連結業績の経常利益につきましては、為替差益の発生および持分法による投資利益の増加により営業外収益が増加し、当初予想を上回る見込みです。(注)上記の予想は、当社が現時点で入手可能な情報から得た判断に基づく将来の予想であり、実際の業績は様々な要因により大きく異なる可能性があります。