＜動意株・１１日＞（大引け）＝竹内製作、ＣＯＴＡ、コシダカＨＤなど

　竹内製作所＜6432.T＞＝大幅高。同社は１０日取引終了後に、１５年２月期通期の連結業績見通しを発表。営業利益は６０億円（前期比３５．２％増）を見込むとしていることが好感された。１５年２月期通期の連結売上高予想は５９６億円（前期比１１．２％増）、連結最終利益予想は３５億円（同２４．３％減）。前期は為替差益が計上されていたことを考慮し最終利益は慎重な見方を示しているものの、米国や欧州での建設機械需要は増加するとみている。

　コタ＜4923.T＞＝急伸し３日続伸。株価は後場に入り一段高となり、連日の年初来高値となった。美容室向けヘア化粧品の製造・販売などを手掛ける同社は、先月２０日に東証２部から１部へ指定された。東証１部指定に伴い、今月末にＴＯＰＩＸ（東証株価指数）に組み入れられる。３０日にＴＯＰＩＸ適用となるため、２８日大引けにかけＴＯＰＩＸ型連動資金の買いが流入するとみられている。大和証券では、ＴＯＰＩＸ組み入れによる売買インパクトは、過去の通常取引日の３０日強分にあたると試算しており、株価への影響も大きいと予想されている。

　コシダカホールディングス＜2157.T＝大幅高。同社は１０日取引終了後に、１４年８月期第２四半期（１３年９月～１４年２月）の連結決算を発表。経常利益は２０億７９００万円（前年同期比７．９％減）となったが、カーブス（女性専用サーキットトレーニング・ジム）事業の成長などが好感されているようだ。第２四半期の連結売上高は１７５億２４００万円（前年同期比７．１％増）、連結最終利益は１１億８６００万円（同４２．３％減）で着地。主力のカラオケ事業とカーブス事業ともに増収を確保した半面、カラオケ事業の営業利益は７億１８００万円（前年同期比４２．８％減）に落ち込んだ。一方、カーブス事業の営業利益は１４億９９００万円（同２７．５％増）と好調。

　アコム＜8572.T＞＝年初来高値圏で頑強。１４年３月期最終利益は前期比９割増の３９５億円と回復色を強める見通し。１５年３月期も過払い費用が解消し利益大幅続伸が有望視されていることが買い安心感につながっているようだ。三菱ＵＦＪ系列で経営基盤が安定している点は強み。タイを中心に東南アジアへの展開でも先行するなど、国内にとどまらず海外への布石が中期的な業容拡大への期待を呼び込んでいる。

　「国際のＥＴＦ　 ＶＩＸ短期先物指数」＜1552.T＞＝大幅上昇。１０日の米国市場では、投資家の不安心理を示す恐怖指数と呼ばれるＶＩＸ指数がＮＹダウやナスダック指数の大幅安を受け急上昇。同指数は前日比２．０７ポイント（１４．９８％）高の１５．８９に上昇した。この日の東京市場でも、同指数を連動対象とする上場投資信託（ＥＴＦ）の「国際のＥＴＦ　 ＶＩＸ短期先物指数」＜1552.T＞は一時、前日比５２円高の１１０３円まで上昇していた。

　フルキャストホールディングス＜4848.T＞＝急伸。アベノミクスを背景とした政策的支援に伴い企業の求人需要が高まりつつある。アルバイト紹介を主体に人材サービスを展開する同社は、その恩恵を受ける銘柄としてテーマ買いの対象となっている。１４年１２月期は営業利益段階で前期比倍増以上となる７億５００万～８億５１００万円を見込むなど回復色が鮮明。また、配当利回りが４．５％と際立って高い点は魅力。
　
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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）