イーエムシステムズのニュース
~薬局・クリニック・介護/福祉施設の三位一体で、完全課金型ビジネスを推進~
【ポイント】
・今2022年12月期より新たなビジョンを定め、新中期3ヵ年計画をスタートさせた。クラウド型の新共通情報システム基盤であるMAPsマップスシリーズが揃ってくるので、2年目、3年目と、業績はジャンプアップしてくる予定である。戦略の実行性は高いので、目標は十分達成できよう。
・オンライン診療、オンライン服薬指導、マイナンバーカードの保険証としての活用、介護記録のデジタル化などの環境変化に対して、当社は、システムのクラウド化、オンラインによる資格確認システムの提供、オンラインによるツールの活用を進めている。
・MAPsシリーズやAI、ビッグデータの活用など、完全ストック型への戦略的ビジネスモデルの転換が着実に進展している。完全ストック型課金モデル(サブスクモデル)が一段と効果を発揮してくるので、来期からは本格的な業績の向上が期待できよう。
・MAPsマップスシリーズは画期的で、ソフト中心で使い易く、従来のようなサポートがいらない。医科向けに続き、調剤薬局向けのシステムの販売も本格化している。介護/福祉向けMAPsも、今期中には第1弾が発売されよう。
・フル課金型のビジネスモデルによって競争力は大幅に高まるので、調剤システムのシェアを33%から50%へ高める計画である。医科システムは、エムスリーとの競合がある中で、製品サービスの評価は当社の方が高い。介護/福祉向けシステムも、業界7位まできている。医科、調剤、介護/福祉の三位一体経営を推進しつつ、今後とも新たな連携を求めて資本業務提携が活発化しよう。
・新中期計画では2024年12月期に経常利益40億円を目標とする。新製品投入の対応やコロナ禍の影響があって、前回の中計は遅れ気味となったが、今回は十分射程に入っている。ネットワーク化の進展と月額課金のサブスク型ストック効果による3部門の収益力向上とともに、株式市場での評価は大幅に高まってこよう。
目次
1.特色 薬局向け処方箋処理システム(レセコン)で業界トップ
2.強み 他社に真似のできない課金システムを確立
3.開発 画期的な新システムMAPsシリーズの開発
4.中期経営計画 完全ストック型月額課金ビジネスモデルが本格化
5.当面の業績 ターンアラウンドし、ステップアップへ
6.企業評価 ストック効果の拡大局面
企業レーティング | A |
---|---|
株価 (2022年3月4日) |
713円 |
時価総額 | 531億円 (74.51百万株) |
PBR | 2.71倍 |
ROE | 9.7% |
PER | 27.9倍 |
配当利回り | 1.5% |
総資産 | 24809百万円 |
純資産 | 18826百万円 |
自己資本比率 | 75.5% |
BPS | 263.1円 |
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | EPS | 配当 |
---|---|---|---|---|---|---|
2014.3 | 11369 | 1672 | 2284 | 1420 | 22.8 | 4.62 |
2015.3 | 11257 | 1232 | 1702 | 965 | 15.0 | 5.62 |
2016.3 | 13199 | 1861 | 2446 | 1621 | 23.4 | 5.87 |
2017.3 | 13676 | 2597 | 3163 | 2116 | 30.2 | 7.75 |
2018.3 | 13953 | 3063 | 3618 | 2369 | 33.4 | 9.25 |
2019.3 | 13133 | 2622 | 3248 | 1971 | 27.9 | 9.50 |
2020.3 | 14023 | 1583 | 2179 | 1393 | 19.7 | 10.0 |
2020.12 | 9660 | 1037 | 1469 | 1062 | 15.0 | 10.0 |
2021.12 | 14436 | 1870 | 2607 | 1829 | 25.7 | 11.0 |
2022.12(予) | 15700 | 2000 | 2640 | 1820 | 25.6 | 11.0 |
2023.12(予) | 16400 | 2500 | 3100 | 2140 | 30.1 | 11.0 |
(2021.12ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2016年4月1日、2018年3月1日、2020年1月1日に各々1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。2020年12月期より決算期を変更、この期は9カ月決算。
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。
レポート全文はこちらから
https://www.belletk.com/emsisutemuzu202203.pdf
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