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ソフトブレーンのニュース
■要約
スカラ<4845>は、企業のWebサイト内で利用する検索サービスやFAQサービス等の大手で、ストック型ビジネスモデルであるSaaS/ASP※サービスを中心に展開し、持続的な成長を続けている。事業領域拡大のためのM&Aにも積極的で、2016年7月に営業支援ソフト大手のソフトブレーン<4779>を子会社化(議決権所有割合は50.23%)したほか、2017年8月にECサイト運営会社の(株)plube(出資比率100%)、2018年3月に光通信<9435>グループのコールセンター向けカスタマーサポートコンサルティングを行う(株)レオコネクト(出資比率66.0%)をそれぞれ子会社化している。なお、同社は国際会計基準のIFRSを採用している。
※アプリケーションソフトの機能をネットワーク経由で顧客に提供するサービス。
1. 2018年6月期業績はNon-GAAP基準で2ケタ増収増益に
2018年6月期の連結業績は、一時的な収益・費用を除いたNon-GAAP基準で、売上収益が前期比20.3%増の12,829百万円、営業利益が同11.3%増の1,546百万円と2ケタ増収増益となった。SaaS/ASP事業が主力サービスを中心に既存顧客でのクロスセル及び新規顧客の獲得が進んだことで、売上収益が同11.9%増の3,141百万円、営業利益が同41.2%増(Non-GAAP基準)の559百万円となり、業績のけん引役となった。ソフトブレーンの事業については「e-セールスマネージャー」で期ずれが発生した影響等により若干減益となったものの、新たに子会社化したplubeがトレーディングカードの販売好調により、売上収益で547百万円となったほか、レオコネクトについても売上高で856百万円、営業利益で7百万円の増収増益要因となった。
2. 2019年6月期も2ケタ増収増益見通し
2019年6月期業績は、売上収益で前期比20.4%増の15,450百万円、営業利益で同18.3%増の1,830百万円と2ケタ増収増益が続く見通し。企業のCRM部門の強化並びに業務効率向上を目的としたIT投資拡大により、SaaS/ASP事業の高成長が続くほか、ソフトブレーンの業績も2ケタ増収増益が見込まれる。また、レオコネクトの業績も通期でフル寄与し増収増益要因となる。
3. レオコネクトとのシナジー効果に期待
今後の展開として、レオコネクトとのシナジー効果が注目される。レオコネクトは従来、光通信グループのカスタマーサポートセンターの運営コンサルティング業務のみを行っており、営業利益率は約1%と低かったが、同社とのシナジーによって売上拡大と収益性の向上が見込まれるためだ。営業利益率では将来的に10%程度の水準まで引き上げていくことが可能と見ている。2019年6月期より同社が提供するIVR(自動音声応答サービス)等の電話関連サービスをレオコネクトのコンサルティング先であるカスタマーサポートセンター(全国24拠点)に順次導入し、生産性向上(オペレーターの対応件数削減)を進めていくと同時に、新規顧客を開拓し収益を拡大していく戦略となっている。また、訪日外国人の増加等により需要が拡大している外国人向けサービスについても、(株)インバウンドテックとの提携により強化する。具体的には、FAQの翻訳サービスやカスタマーサポートセンターでの多言語対応サービスを提供していく予定で、今後の収益貢献が期待される。
4. 配当は収益成長を前提に連続増配方針
配当方針としては、財務体質の強化と今後の事業展開を図るために必要な内部留保を確保しつつ、安定的、継続的に実施していくことを基本方針としている。2019年6月期は1株当たり配当金で前期比4.0円増の24.0円と10期連続の増配を予定しており、今後も収益成長とともに増配を継続していくことを目標としている。
■Key Points
・SaaS/ASP事業はクロスセルによる顧客当たり売上高のアップと、IoT・ビッグデータ関連の売上増により2ケタ増収増益に
・2019年6月期もSaaS/ASP事業を中心に2ケタ増収増益が続く見通し
・CRM領域におけるサービス拡充を図りながら、2ケタ成長を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<NB>
スカラ<4845>は、企業のWebサイト内で利用する検索サービスやFAQサービス等の大手で、ストック型ビジネスモデルであるSaaS/ASP※サービスを中心に展開し、持続的な成長を続けている。事業領域拡大のためのM&Aにも積極的で、2016年7月に営業支援ソフト大手のソフトブレーン<4779>を子会社化(議決権所有割合は50.23%)したほか、2017年8月にECサイト運営会社の(株)plube(出資比率100%)、2018年3月に光通信<9435>グループのコールセンター向けカスタマーサポートコンサルティングを行う(株)レオコネクト(出資比率66.0%)をそれぞれ子会社化している。なお、同社は国際会計基準のIFRSを採用している。
※アプリケーションソフトの機能をネットワーク経由で顧客に提供するサービス。
1. 2018年6月期業績はNon-GAAP基準で2ケタ増収増益に
2018年6月期の連結業績は、一時的な収益・費用を除いたNon-GAAP基準で、売上収益が前期比20.3%増の12,829百万円、営業利益が同11.3%増の1,546百万円と2ケタ増収増益となった。SaaS/ASP事業が主力サービスを中心に既存顧客でのクロスセル及び新規顧客の獲得が進んだことで、売上収益が同11.9%増の3,141百万円、営業利益が同41.2%増(Non-GAAP基準)の559百万円となり、業績のけん引役となった。ソフトブレーンの事業については「e-セールスマネージャー」で期ずれが発生した影響等により若干減益となったものの、新たに子会社化したplubeがトレーディングカードの販売好調により、売上収益で547百万円となったほか、レオコネクトについても売上高で856百万円、営業利益で7百万円の増収増益要因となった。
2. 2019年6月期も2ケタ増収増益見通し
2019年6月期業績は、売上収益で前期比20.4%増の15,450百万円、営業利益で同18.3%増の1,830百万円と2ケタ増収増益が続く見通し。企業のCRM部門の強化並びに業務効率向上を目的としたIT投資拡大により、SaaS/ASP事業の高成長が続くほか、ソフトブレーンの業績も2ケタ増収増益が見込まれる。また、レオコネクトの業績も通期でフル寄与し増収増益要因となる。
3. レオコネクトとのシナジー効果に期待
今後の展開として、レオコネクトとのシナジー効果が注目される。レオコネクトは従来、光通信グループのカスタマーサポートセンターの運営コンサルティング業務のみを行っており、営業利益率は約1%と低かったが、同社とのシナジーによって売上拡大と収益性の向上が見込まれるためだ。営業利益率では将来的に10%程度の水準まで引き上げていくことが可能と見ている。2019年6月期より同社が提供するIVR(自動音声応答サービス)等の電話関連サービスをレオコネクトのコンサルティング先であるカスタマーサポートセンター(全国24拠点)に順次導入し、生産性向上(オペレーターの対応件数削減)を進めていくと同時に、新規顧客を開拓し収益を拡大していく戦略となっている。また、訪日外国人の増加等により需要が拡大している外国人向けサービスについても、(株)インバウンドテックとの提携により強化する。具体的には、FAQの翻訳サービスやカスタマーサポートセンターでの多言語対応サービスを提供していく予定で、今後の収益貢献が期待される。
4. 配当は収益成長を前提に連続増配方針
配当方針としては、財務体質の強化と今後の事業展開を図るために必要な内部留保を確保しつつ、安定的、継続的に実施していくことを基本方針としている。2019年6月期は1株当たり配当金で前期比4.0円増の24.0円と10期連続の増配を予定しており、今後も収益成長とともに増配を継続していくことを目標としている。
■Key Points
・SaaS/ASP事業はクロスセルによる顧客当たり売上高のアップと、IoT・ビッグデータ関連の売上増により2ケタ増収増益に
・2019年6月期もSaaS/ASP事業を中心に2ケタ増収増益が続く見通し
・CRM領域におけるサービス拡充を図りながら、2ケタ成長を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<NB>
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