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<動意株・27日>(大引け)=エルミック、システナ、丸山製など

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2023/11/27 15:05
<動意株・27日>(大引け)=エルミック、システナ、丸山製など  図研エルミック<4770.T>=急伸。映像系の通信ミドルウェアを開発するが、音声や映像などのデータを受信しながら再生するストリーミング技術に定評がある。車載カメラ向けで同社の映像ミドルウェア技術への引き合いは各方面で旺盛であり、会社側では「自動運転分野に特化した技術開発を行っているわけではないが、当然無関係ということはなく、(自動車メーカーなどの)取引先が同分野で当社の技術を自動運転分野で活用する要素は十分にある」としている。車載マイコン世界トップクラスのルネサスエレクトロニクス<6723.T>とも取引関係にあり、今後の展開が注目される状況となっている。

 システナ<2317.T>=大幅高。ソフト開発支援を展開するが、モバイル端末向けで培ったノウハウを活用して車載分野に重心をシフト、自動運転では実証実験や運行システム、更にECU(電子制御ユニット)の開発などで実績が高い。業績は売上高、利益ともに過去最高更新が続き、24年3月期営業利益は前期比8%増の106億1000万円と初の100億円大台突破を果たす見込みだ。PER15倍前後と割高感はなく、22%を超える高ROEも評価される。なお、前週末24日取引終了後にいちよし証券が同社株のレーティングをBからAに引き上げたことも足もとの株高を後押ししている。

 丸山製作所<6316.T>=急速人気で年初来高値更新。前週末24日の取引終了後、刈り払い機をはじめとするOPE(小型屋外作業機)製品に搭載可能な小型2ストロークエンジンにおいて、世界初となる100%水素燃料での安定運転に成功したと発表。これが買い材料視されている。今回、安定運転に成功した小型2ストローク水素エンジンはエンジンを真横や逆さにしても問題がなく、水素を燃料としているため排出するガスがほぼ水になるという。現在は試験ベンチ上のエンジンで水素は外部供給設備を用いているが、今後カセットボンベ方式の採用と部品の小型化を図り、屋外作業が可能な試作機を作成する予定としている。

 日本山村硝子<5210.T>=急反発。前週末24日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、最終利益を90億円から107億円(前期30億700万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。持ち分法適用関連会社であるアルガラス山村の全持ち分を同社に譲渡するのに伴い、関係会社出資金売却益約21億円を計上することなどが要因という。なお、売上高730億円(前期比7.1%増)、営業利益32億円(前期1億4200万円の赤字)は従来見通しを据え置いている。

 オキサイド<6521.T>=上昇加速。同社は光学デバイスの開発・製造を手掛け、半導体ウエハー検査装置向けのレーザー技術などで高実績を上げているが、株式市場で半導体関連の中小型株人気が高まるなか今月中旬以降は底入れ反転を鮮明としている。そうしたなか、前週末24日取引終了後に韓国の国家研究機関である韓国光技術院(KOPTI)と光学部品の技術開発連携でMOU(Memorandum of Understanding)を締結したことを発表した。ここ産業界では日韓両国が交流を加速させる動きがあり、韓国 通商産業・エネルギー省が主幹となり、日韓合同の素材・部品技術開発プロジェクトが2024年から5年間行われる予定にあることなども背景にある。今回の技術開発の連携を評価する形で投資資金の攻勢が加速している。

 日本金属<5491.T>=一時ストップ高で底値離脱。自動車向けなどをはじめステンレスを圧延した製品の製造を専業で行う。前週末24日取引終了後、24年3月期の最終損益予想を従来見通しの15億円の赤字から一転して17億円の黒字に上方修正することを発表した。これを手掛かり材料に投資資金が急速に流入する格好となっている。損益黒字化は東京・港区にある本社土地と社屋を売却し、それに伴う特別利益を計上することによるもの。今期は製品リコールによる補償費用が発生するが、それを吸収して最終黒字化を確保する見通しとなった。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ
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