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2日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反落、設備投資関連などの見直しに向かわせる
・ドル・円は111円台回復、ユーロ・ドルの弱含みで
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は資生堂<4911>
■日経平均は反落、設備投資関連などの見直しに向かわせる
日経平均は反落。33.75円安の22270.76円(出来高概算5億5000万株)で前場の取引を終えている。日銀が発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業・製造業でプラス21だった。前回3月調査のプラス24から3ポイント悪化した。これを受け、日経平均は寄り付き直後に一時22227.97円まで売られる局面もみられた。しかし、その後は短観で2018年度の大企業・全産業の設備投資計画が市場予想を上回ったことを背景に設備投資関連銘柄の一角が買われ、前場半ばにはプラスに転換する局面もみられた。とはいえ、基本的には世界的な貿易摩擦問題の行方を見極めたいとして、神経質な相場展開が続いている。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは小売、ゴム製品、食料品、陸運、空運、医薬品が軟調。半面、精密機器、機械、電気機器、保険、鉱業、証券がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、資生堂<4911>、キッコーマン<2801>、ユニファミマ<8028>が重石。
日経平均は80円程度の狭いレンジ取引となっており、底堅さは意識されるものの、5日線に上値を抑えられている。後場は日銀のETF買い入れへの思惑も高まりやすく、引き続き底堅さが意識されそうである。また、短観を受けて円相場は一時111円台に乗せる場面もみせており、円安基調が下値の堅さにつながることになろう。
日経平均はインデックスに絡んだ売買から底堅さが意識され、円安基調を背景にハイテク株のほか、短観を受けた設備投資関連などの見直しに向かわせそうだ。また、底堅さが意識されるなか、個人主体の中小型株への物色にも向かわせやすいが、物色対象に広がりがみられる展開は期待しづらく、需給状況が軽い直近のIPO銘柄での循環物色が意識されよ
う。
■ドル・円は111円台回復、ユーロ・ドルの弱含みで
2日午前の東京市場で、ドル・円は小じっかり。ユーロ・ドルの下落を背景に、5月以来の111円台を回復した。
週明け2日のドル・円は、朝方は110円半ばから後半を目指す値動き。日経平均株価はマイナス圏で推移したが、ユーロ・ドルの下落基調を受け、ドルは一時111円05銭まで強含んだ。
ランチタイムの日経平均先物はプラス圏に浮上しており、目先の日本株反転への期待から円買いは後退しつつある。ただ、米10年債利回りは横ばい推移、米株式先物はまちまちのため、ドルの上昇ペースは鈍いだろう。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円61銭から111円05銭、ユーロ・円は129円11銭から129円50銭、ユーロ・ドルは1.1654ドルから1.1693ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・アイ・ピー・エス<4390>、 SAMURAI&J PARTNERS<4764>など、6銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は資生堂<4911>
■経済指標・要人発言
・中国商務相
「中国は市場アクセスを大幅に拡大し、保護主義に反対する」
「経済のグローバル化は元に戻せないトレンドで、多国間の貿易システムを擁護する」
・ゼーホーファー独内相
「メルケル政権の崩壊を回避したい」
・日・4-6月期日銀短観(大企業製造業DI):21(予想:22 1-3月期:24)
・中国・6月財新製造業PMI:51.0(予想:51.1 5月:51.1)
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
特になし
<海外>
・カナダ市場は休場(建国記念日)
・香港市場は祝日のため休場(香港特別行政区設立記念日の振替休日)
<HH>
・日経平均は反落、設備投資関連などの見直しに向かわせる
・ドル・円は111円台回復、ユーロ・ドルの弱含みで
・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は資生堂<4911>
■日経平均は反落、設備投資関連などの見直しに向かわせる
日経平均は反落。33.75円安の22270.76円(出来高概算5億5000万株)で前場の取引を終えている。日銀が発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業・製造業でプラス21だった。前回3月調査のプラス24から3ポイント悪化した。これを受け、日経平均は寄り付き直後に一時22227.97円まで売られる局面もみられた。しかし、その後は短観で2018年度の大企業・全産業の設備投資計画が市場予想を上回ったことを背景に設備投資関連銘柄の一角が買われ、前場半ばにはプラスに転換する局面もみられた。とはいえ、基本的には世界的な貿易摩擦問題の行方を見極めたいとして、神経質な相場展開が続いている。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは小売、ゴム製品、食料品、陸運、空運、医薬品が軟調。半面、精密機器、機械、電気機器、保険、鉱業、証券がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、資生堂<4911>、キッコーマン<2801>、ユニファミマ<8028>が重石。
日経平均は80円程度の狭いレンジ取引となっており、底堅さは意識されるものの、5日線に上値を抑えられている。後場は日銀のETF買い入れへの思惑も高まりやすく、引き続き底堅さが意識されそうである。また、短観を受けて円相場は一時111円台に乗せる場面もみせており、円安基調が下値の堅さにつながることになろう。
日経平均はインデックスに絡んだ売買から底堅さが意識され、円安基調を背景にハイテク株のほか、短観を受けた設備投資関連などの見直しに向かわせそうだ。また、底堅さが意識されるなか、個人主体の中小型株への物色にも向かわせやすいが、物色対象に広がりがみられる展開は期待しづらく、需給状況が軽い直近のIPO銘柄での循環物色が意識されよ
う。
■ドル・円は111円台回復、ユーロ・ドルの弱含みで
2日午前の東京市場で、ドル・円は小じっかり。ユーロ・ドルの下落を背景に、5月以来の111円台を回復した。
週明け2日のドル・円は、朝方は110円半ばから後半を目指す値動き。日経平均株価はマイナス圏で推移したが、ユーロ・ドルの下落基調を受け、ドルは一時111円05銭まで強含んだ。
ランチタイムの日経平均先物はプラス圏に浮上しており、目先の日本株反転への期待から円買いは後退しつつある。ただ、米10年債利回りは横ばい推移、米株式先物はまちまちのため、ドルの上昇ペースは鈍いだろう。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円61銭から111円05銭、ユーロ・円は129円11銭から129円50銭、ユーロ・ドルは1.1654ドルから1.1693ドルで推移した。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・アイ・ピー・エス<4390>、 SAMURAI&J PARTNERS<4764>など、6銘柄がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます
値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は資生堂<4911>
■経済指標・要人発言
・中国商務相
「中国は市場アクセスを大幅に拡大し、保護主義に反対する」
「経済のグローバル化は元に戻せないトレンドで、多国間の貿易システムを擁護する」
・ゼーホーファー独内相
「メルケル政権の崩壊を回避したい」
・日・4-6月期日銀短観(大企業製造業DI):21(予想:22 1-3月期:24)
・中国・6月財新製造業PMI:51.0(予想:51.1 5月:51.1)
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
特になし
<海外>
・カナダ市場は休場(建国記念日)
・香港市場は祝日のため休場(香港特別行政区設立記念日の振替休日)
<HH>
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