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CAC Holdingsのニュース
■CAC Holdings<4725>の事業内容
2. 海外IT事業
海外IT事業は、13社(2020年12月31日現在)の海外グループ会社を通じ、システム構築サービス・システム運用管理サービス・保守サービスなどを展開している。同事業の2020年12月期の売上比は、コロナ禍の影響を受けて前期比1ポイント低下の20%となっている。
同社は、他社に先駆けて1970年代に海外に進出するなど、早くから海外市場を成長フロンティアとして捉えてきた。そして、M&Aの積極化などもあって2017年12月期の海外の売上比率は22%にまで拡大した。一方、急速に規模拡大を求めるなかで買収企業において想定外の損失が発生し、2017年に行った事業再構築の影響で2018年12月期の海外の売上比率は19%まで低下した。その後、2019年にインドネシアやオーストラリアで実績を上げているシンガポールのソフトウェア企業Mitrais(DX時代に求められる短期間でのシステム開発に有効なアジャイル開発手法に強みを持つ)を100%子会社化した。その結果、2020年12月期のセグメント利益は445百万円と2017年12月期の損失600百万円から大きく改善した。2021年12月期も同社は営業増益を予想しており、同事業が課題としていた収益改善について今後の動向に注視していきたい。
同社の海外IT事業は、顧客である日本企業に対するグローバル・サポートや海外グループ会社のオフショア活用をメインとしていた段階から、インドや中国といった現地の巨大マーケットへフォーカスする段階に進みつつある。実際、2019年からは海外IT事業を、日本企業に対するグローバル・サポート等をメインとするコアICT領域(欧米)・中国領域・インド領域の3つの事業ドメインに区分し、各ドメインを担当する執行役員が各領域の事業成長を追求する体制に移行している。このうち、中国領域担当とインド領域担当の2名が外国人であるほか、グループの外国人従業員比率は61%と高く、組織・人事面でのグローバル化は整っている。
同事業でとりわけ注目されるのが、2014年に子会社化したInspirisys Solutions Limited(旧 AFL。インドの証券取引所に上場)である。Inspirisys Solutions Limitedは本拠地インドの金融機関や政府関係をはじめ米国・英国・中東などの各拠点で優良な顧客を抱えており、海外現地市場開拓の橋頭堡として評価できるためだ。2020年12月期はコロナ禍によりインド経済の景況が不透明であったが、2021年12月期以降回復が予想されており、同社はこの回復基調を捉えて売上につなげるとしている。今後の展開に期待したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 前田吉弘)
<EY>
2. 海外IT事業
海外IT事業は、13社(2020年12月31日現在)の海外グループ会社を通じ、システム構築サービス・システム運用管理サービス・保守サービスなどを展開している。同事業の2020年12月期の売上比は、コロナ禍の影響を受けて前期比1ポイント低下の20%となっている。
同社は、他社に先駆けて1970年代に海外に進出するなど、早くから海外市場を成長フロンティアとして捉えてきた。そして、M&Aの積極化などもあって2017年12月期の海外の売上比率は22%にまで拡大した。一方、急速に規模拡大を求めるなかで買収企業において想定外の損失が発生し、2017年に行った事業再構築の影響で2018年12月期の海外の売上比率は19%まで低下した。その後、2019年にインドネシアやオーストラリアで実績を上げているシンガポールのソフトウェア企業Mitrais(DX時代に求められる短期間でのシステム開発に有効なアジャイル開発手法に強みを持つ)を100%子会社化した。その結果、2020年12月期のセグメント利益は445百万円と2017年12月期の損失600百万円から大きく改善した。2021年12月期も同社は営業増益を予想しており、同事業が課題としていた収益改善について今後の動向に注視していきたい。
同社の海外IT事業は、顧客である日本企業に対するグローバル・サポートや海外グループ会社のオフショア活用をメインとしていた段階から、インドや中国といった現地の巨大マーケットへフォーカスする段階に進みつつある。実際、2019年からは海外IT事業を、日本企業に対するグローバル・サポート等をメインとするコアICT領域(欧米)・中国領域・インド領域の3つの事業ドメインに区分し、各ドメインを担当する執行役員が各領域の事業成長を追求する体制に移行している。このうち、中国領域担当とインド領域担当の2名が外国人であるほか、グループの外国人従業員比率は61%と高く、組織・人事面でのグローバル化は整っている。
同事業でとりわけ注目されるのが、2014年に子会社化したInspirisys Solutions Limited(旧 AFL。インドの証券取引所に上場)である。Inspirisys Solutions Limitedは本拠地インドの金融機関や政府関係をはじめ米国・英国・中東などの各拠点で優良な顧客を抱えており、海外現地市場開拓の橋頭堡として評価できるためだ。2020年12月期はコロナ禍によりインド経済の景況が不透明であったが、2021年12月期以降回復が予想されており、同社はこの回復基調を捉えて売上につなげるとしている。今後の展開に期待したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 前田吉弘)
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